2025.05.16
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第289回「新たなカテゴリーへ」(片井)
新しいシーズンが始まりました。2025年度に入って、日本学生個人選手権、関東インカレと学生の大会に足を運びました。昨年のインターハイ路線を取材した身として、お久しぶりの面々が新たなユニフォームに身を包んでいる姿を見て、思わずミックスゾーンで声を掛けました。
800mで昨年のU20日本選手権優勝、U20世界選手権代表の吉澤登吾選手は、東京・桐朋高から東大理科一類に現役で合格しました。彼とは昨年5月の東京都大会で初めて顔を合わせ、当時は脚を痛めていたことから本調子ではありませんでした。
当時の取材に「見ていてください」と声を掛けられたことを今でも覚えています。その後、6月のU20日本選手権で頂点に立つと、レース後のミックスゾーンでは「ほら、言ったじゃないですか」と笑顔を浮かべてくれました。
その後、インターハイでは4位で、悔し涙に暮れる姿を見ました。そんな、吉澤選手と再会したのは、5月の関東インカレでした。やはり、猛勉強のブランクはあるようで、男子2部800mで準決勝敗退に「まだまだ全然です」。だが、温めている“陸上理論”があるようで、「また、お話ししましょう」と快活に話してくれました。
学生個人選手権では、東京高から日体大に進学した女子110mハードルと七種競技の仮屋愛優選手が「こんにちは!」と大きな声で挨拶をしてくれました。
関東インカレでは1年生ながら110mハードル2位、七種競技では見事に優勝。「冬季からまだ絞り切れていません」とややキレの部分で欠けているようですが、今季の活躍も楽しみです。
そして、私も学生時代の細身(?)だった頃の写真を見つけ、「少し頑張ってみよう」と気合を入れました。年に1回の健康診断の時期です。普段から居酒屋巡りが趣味の私は、不摂生な生活を少しでも改め、節制にも努めようとひとまず健康診断までは昼食を変えることにしました。
一時期は「タンパク質を」と考え、サラダチキンが中心の極端な食べ方でしたが、4月からは朝起きて、知り合いの農家さんから購入したお米を炊いておにぎりにして持参。洗わずに食べられる袋野菜とともに食べています。
学生時代を振り返ると、当時は学生トレーナーとして朝練習で選手の補強トレーニングやサーキットトレーニングを見る習慣がありました。短距離、長距離、フィールドなどさまざまなブロックから選手10人超が参加してくれていました。
サーキットでは補強の間に100mの流しを挟む形式だったのですが、私もストップウォッチを片手に息を切らしながら選手たちと走っていました。朝練習後は、選手のケアも担っていて、振り返るとなかなかな消費カロリーだったと思います。
社会人10年目となり、すっかりあの頃とは生活習慣も行動範囲も大きく変わり、消費カロリーは少なくなってしまいました。私も10年という一つの節目を迎え、新たなステージに立った選手たちの活躍を祈りつつも、「おにぎりと野菜生活」を続ける私の健康診断の結果も祈りたいところです……。
| 片井雅也(かたい・まさや) 月刊陸上競技編集部 新人部員 1993年4月生まれ、和歌山県出身。岩出第二中→桐蔭高→東学大。子供の頃から水泳や公式ドッジボールなどスポーツに傾注する一方、硬筆を習ったり、小学校で歴史小説を読み進めるなどインドア派の一面も。高校まで中距離選手で、最高成績は近畿高校駅伝出場(地元枠)。大学では陸上部の学生トレーナーとなり、地元の2015年和歌山インターハイでは日本陸連トレーナーとして活動。地方新聞社を経て、2024年4月より編集部。趣味は居酒屋巡り。 |
過去の編集部コラムはこちら
第289回「新たなカテゴリーへ」(片井)
新しいシーズンが始まりました。2025年度に入って、日本学生個人選手権、関東インカレと学生の大会に足を運びました。昨年のインターハイ路線を取材した身として、お久しぶりの面々が新たなユニフォームに身を包んでいる姿を見て、思わずミックスゾーンで声を掛けました。
800mで昨年のU20日本選手権優勝、U20世界選手権代表の吉澤登吾選手は、東京・桐朋高から東大理科一類に現役で合格しました。彼とは昨年5月の東京都大会で初めて顔を合わせ、当時は脚を痛めていたことから本調子ではありませんでした。
当時の取材に「見ていてください」と声を掛けられたことを今でも覚えています。その後、6月のU20日本選手権で頂点に立つと、レース後のミックスゾーンでは「ほら、言ったじゃないですか」と笑顔を浮かべてくれました。
その後、インターハイでは4位で、悔し涙に暮れる姿を見ました。そんな、吉澤選手と再会したのは、5月の関東インカレでした。やはり、猛勉強のブランクはあるようで、男子2部800mで準決勝敗退に「まだまだ全然です」。だが、温めている“陸上理論”があるようで、「また、お話ししましょう」と快活に話してくれました。
学生個人選手権では、東京高から日体大に進学した女子110mハードルと七種競技の仮屋愛優選手が「こんにちは!」と大きな声で挨拶をしてくれました。
関東インカレでは1年生ながら110mハードル2位、七種競技では見事に優勝。「冬季からまだ絞り切れていません」とややキレの部分で欠けているようですが、今季の活躍も楽しみです。
そして、私も学生時代の細身(?)だった頃の写真を見つけ、「少し頑張ってみよう」と気合を入れました。年に1回の健康診断の時期です。普段から居酒屋巡りが趣味の私は、不摂生な生活を少しでも改め、節制にも努めようとひとまず健康診断までは昼食を変えることにしました。
一時期は「タンパク質を」と考え、サラダチキンが中心の極端な食べ方でしたが、4月からは朝起きて、知り合いの農家さんから購入したお米を炊いておにぎりにして持参。洗わずに食べられる袋野菜とともに食べています。
学生時代を振り返ると、当時は学生トレーナーとして朝練習で選手の補強トレーニングやサーキットトレーニングを見る習慣がありました。短距離、長距離、フィールドなどさまざまなブロックから選手10人超が参加してくれていました。
サーキットでは補強の間に100mの流しを挟む形式だったのですが、私もストップウォッチを片手に息を切らしながら選手たちと走っていました。朝練習後は、選手のケアも担っていて、振り返るとなかなかな消費カロリーだったと思います。
社会人10年目となり、すっかりあの頃とは生活習慣も行動範囲も大きく変わり、消費カロリーは少なくなってしまいました。私も10年という一つの節目を迎え、新たなステージに立った選手たちの活躍を祈りつつも、「おにぎりと野菜生活」を続ける私の健康診断の結果も祈りたいところです……。
| 片井雅也(かたい・まさや) 月刊陸上競技編集部 新人部員 1993年4月生まれ、和歌山県出身。岩出第二中→桐蔭高→東学大。子供の頃から水泳や公式ドッジボールなどスポーツに傾注する一方、硬筆を習ったり、小学校で歴史小説を読み進めるなどインドア派の一面も。高校まで中距離選手で、最高成績は近畿高校駅伝出場(地元枠)。大学では陸上部の学生トレーナーとなり、地元の2015年和歌山インターハイでは日本陸連トレーナーとして活動。地方新聞社を経て、2024年4月より編集部。趣味は居酒屋巡り。 |
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.14
地区高校駅伝 今週末は5ヵ所で開催 年末の都大路へ地区代表を懸けた激しい継走続々
2025.11.14
東京デフリンピックが明日開幕!湯上剛輝ら代表の陸上は17日から駒沢を主会場に熱戦
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.14
地区高校駅伝 今週末は5ヵ所で開催 年末の都大路へ地区代表を懸けた激しい継走続々
全国高校駅伝の出場権を懸けた地区高校駅伝(地区大会)が明日11月15日、あさって16日、全国5ヵ所で開催される。 全国大会(12月21日/京都)は11月上旬までに終了した都道府県大会47代表に加え、昨年からは11地区の地 […]
2025.11.14
東京デフリンピックが明日開幕!湯上剛輝ら代表の陸上は17日から駒沢を主会場に熱戦
4年に一度、聴覚障者のための世界規模の総合スポーツ競技大会「デフリンピック」が11月15日に開幕する。デフリンピックは第1回大会が1924年と歴史が長く、今年が100周年の節目。日本での開催は初めてとなる。陸上競技は17 […]
2025.11.14
丹後大学駅伝の区間オーダー発表! 2区に各校のエース集結 56年ぶりV狙う関大は秋山翔太朗 関学大は関西IC1万mVの山下慶馬を登録
関西学連は11月14日、第87回関西学生駅伝(丹後駅伝/11月15日)の区間エントリーを発表した。 レースは今年も8区間74.7kmのコースで実施され、22校とオープン参加の青学大が出場する。 3連覇を目指す京産大は前回 […]
2025.11.14
八王子ロングディスタンスのスタートリスト発表! 最終組に鈴木芽吹、田澤廉、篠原倖太朗が登場!
東日本実業団連盟は11月14日、「2025八王子ロングディスタンス」のスタートリストを発表した。同大会は男子10000mを中心とした競技会で、今年も有力選手がそろった。 最終組となるA組には、東京世界選手権代表の鈴木芽吹 […]
2025.11.14
ボルト、フレイザー・プライスも復興支援 ベルギーの競技会から10万ドルの寄附金 ハリケーン被害のジャマイカへ陸上界の支援の輪広がる
10月下旬に発生したハリケーン「メリッサ」のジャマイカでの被害状況をうけ、陸上界で支援の輪が広がっている。 ジャマイカでは、10月28日にメリッサが最も勢力の大きいカテゴリー5で襲来。特にジャマイカ南西部地域で大きな被害 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025