HOME 駅伝、大学

2025.05.11

ルーキー・鈴木琉胤が5000m日本人トップ2位! 留学生に食い下がり「ラスト勝てなかった」/関東IC
ルーキー・鈴木琉胤が5000m日本人トップ2位! 留学生に食い下がり「ラスト勝てなかった」/関東IC

25年関東インカレ1部5000mで2位だった鈴木琉胤

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)4日目

学校対抗の第104回関東インカレの4日目が行われ、男子1部5000mはヴィクター・キムタイ(城西大)が13分31秒83で優勝した。ルーキー・鈴木琉胤(早大)が13分32秒34で2位に入っている。

ルーキーらしからぬ果敢な走りだった。鈴木は最後の最後まで留学生に食い下がり、かわされはしたものの先輩たちを差し置いて日本人トップとなった。

「終始、自分で引っ張ってラストまで持って行ければ」と言うレースプランで臨み、実際に前に出たものの、2分43秒で入った1000mを過ぎて3位となったジェームス・ムトゥクが前に出る。「こっちをチラッと見て抜いていきました。挑戦状だと思いました」。

そのままムトゥクの背後につけていたが、残り1500m付近でキムタイがペースアップ。ムトゥクはついていったが、鈴木は一時的に離れた。だが、日本学生個人選手権では最後の直線で逆転を許した経験から、「花田さん(勝彦、駅伝監督)とどうすれば良いかを話して、二段スパートや三段スパートを練習してきました」と話す。

残り700m付近から猛烈なスパートをかけ、残り600m付近でムトゥクとキムタイに追いつく。そのまま最後の直線を迎え、キムタイには敗れたもののムトゥクには先着。「少しはスパートできましたが、ラスト勝てなかったのでそこは課題です」と悔しがった。

広告の下にコンテンツが続きます

タイム以上に留学生と戦えた経験が大きい。「1、2年目はそこまでタイムにこだわらずに、3年目で上げられれば良いと思います」と長期スパンで計画。目標に向けて、淡々と努力できる姿勢は、千葉・八千代松陰高時代から変わらないものだ。

初めて大学でインカレの雰囲気を味わった。「今までとはガラッと変わった雰囲気の試合でした。最低限のレースはできましたし、早稲田の力になれたという喜びが少し出てきました」。1年生らしい初々しさもある。

5000mでワールドユニバーシティゲームズ代表に選ばれている。「(ユニバで)しっかりと結果を出して少しでも日本の陸上界を少しでもレベルアップさせていければと思っています」。高校時代から変わらぬ観る者を引きつける走りで、大学でも突っ走る。

◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)4日目 学校対抗の第104回関東インカレの4日目が行われ、男子1部5000mはヴィクター・キムタイ(城西大)が13分31秒83で優勝した。ルーキー・鈴木琉胤(早大)が13分32秒34で2位に入っている。 ルーキーらしからぬ果敢な走りだった。鈴木は最後の最後まで留学生に食い下がり、かわされはしたものの先輩たちを差し置いて日本人トップとなった。 「終始、自分で引っ張ってラストまで持って行ければ」と言うレースプランで臨み、実際に前に出たものの、2分43秒で入った1000mを過ぎて3位となったジェームス・ムトゥクが前に出る。「こっちをチラッと見て抜いていきました。挑戦状だと思いました」。 そのままムトゥクの背後につけていたが、残り1500m付近でキムタイがペースアップ。ムトゥクはついていったが、鈴木は一時的に離れた。だが、日本学生個人選手権では最後の直線で逆転を許した経験から、「花田さん(勝彦、駅伝監督)とどうすれば良いかを話して、二段スパートや三段スパートを練習してきました」と話す。 残り700m付近から猛烈なスパートをかけ、残り600m付近でムトゥクとキムタイに追いつく。そのまま最後の直線を迎え、キムタイには敗れたもののムトゥクには先着。「少しはスパートできましたが、ラスト勝てなかったのでそこは課題です」と悔しがった。 タイム以上に留学生と戦えた経験が大きい。「1、2年目はそこまでタイムにこだわらずに、3年目で上げられれば良いと思います」と長期スパンで計画。目標に向けて、淡々と努力できる姿勢は、千葉・八千代松陰高時代から変わらないものだ。 初めて大学でインカレの雰囲気を味わった。「今までとはガラッと変わった雰囲気の試合でした。最低限のレースはできましたし、早稲田の力になれたという喜びが少し出てきました」。1年生らしい初々しさもある。 5000mでワールドユニバーシティゲームズ代表に選ばれている。「(ユニバで)しっかりと結果を出して少しでも日本の陸上界を少しでもレベルアップさせていければと思っています」。高校時代から変わらぬ観る者を引きつける走りで、大学でも突っ走る。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.16

3000m田中希実がキピエゴンに食らいつく積極レース!8分45秒80で13位 DL初陣の走高跳・長谷川9位/DLシレジア

ダイヤモンドリーグ第12戦シレジア大会が7月19日、ポーランドの同地で行われ、女子3000mに出場した田中希実(New Balance)は8分45秒80で13位ながら積極的なレースを見せた。 1500mと5000mで東京 […]

NEWS 100m栁田大輝「こんな喜べないベスト初めて」日本歴代5位タイの10秒00も世界陸上には届かず/福井ナイトゲームズ

2025.08.16

100m栁田大輝「こんな喜べないベスト初めて」日本歴代5位タイの10秒00も世界陸上には届かず/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目に行われた男子100mで、栁田大輝(東洋大)が […]

NEWS 100mHで学生初12秒台突入!本田怜12秒91で学生記録奪還、島野真生も12秒97/福井ナイトゲームズ

2025.08.16

100mHで学生初12秒台突入!本田怜12秒91で学生記録奪還、島野真生も12秒97/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目に行われた女子100mハードルは、福部真子(日 […]

NEWS 200m鵜澤飛羽が自己新の20秒11!「久しぶりに良い感じで終われた」/福井ナイトゲームズ

2025.08.16

200m鵜澤飛羽が自己新の20秒11!「久しぶりに良い感じで終われた」/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目に行われた男子200mで、鵜澤飛羽(JAL)が […]

NEWS 100m栁田大輝が10秒00!9秒台届かずも意地の東京世界選手権参加標準突破/福井ナイトゲームズ

2025.08.16

100m栁田大輝が10秒00!9秒台届かずも意地の東京世界選手権参加標準突破/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目に行われた男子100mは、栁田大輝(東洋大)が […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top