HOME 国内、日本代表

2023.07.16

5000m山本有真が日本勢初V!「日本選手権のリベンジできた」世界陸上へも前進/アジア選手権
5000m山本有真が日本勢初V!「日本選手権のリベンジできた」世界陸上へも前進/アジア選手権

アジア選手権を制し、誇らしげに日の丸を掲げた山本有真

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目

アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、女子5000mは山本有真(積水化学)が15分51秒16で優勝を飾った。この種目では日本勢初優勝となる(1995年から実施)。

広告の下にコンテンツが続きます

実業団1年目で堂々のアジア制覇。アジア室内で負けているカザフスタン代表のC.チェプコエチや持ちタイムが15分10秒40のP.チャウダリ(インド)など、「自分より強い選手がいた」。そのなかで、「まずは3位以内」を狙って走ったという。

序盤からその2人を気にしつつ上位集団でレースを進めると、残り1500m付近で前に出る。「世界選手権を考えると15分50秒くらいは出したかったので、そこはタイムを意識しました」。スパートも「後ろにつかれましたが、400mと200mで仕掛けた」と相手を見ながら対応。暑さの中でのレースにも常に冷静だった。

「今日は最低限のことはできました。90点くらい」と笑顔。名城大4年だった2月のアジア室内選手権で銅メダルを獲得したことで、世界選手権が見える位置までワールドランキングが上昇した。「まだ信じられなかった」が、積水化学に入り、世界を目指す環境で自らの視座を高めた。

それでも、日本選手権直前に右足を痛めて8位。一度は悔しさに暮れたが、アジア選手権代表となり「もう一度チャンスをもらえた」と気持ちを切り替えた。治療をしつつ、痛みが出ないように練習を継続。ここにしっかり合わせてきた。

広告の下にコンテンツが続きます

これで世界選手権のワールドランキングも少しアップする見込み。あとは他の選手の動向次第だが「日本選手権のリベンジもできましたし、やれることはやれたと思います」と待つのみ。出られることを信じて「出るだけじゃなく、しっかり戦えるように挑戦していきたい」。

大学時代に一度はシューズを脱ぎ、戻ってきた時に覚悟は決めている。大学長距離界のエースから、日本長距離のエースへ。山本有真のストーリーはここからが本番だ。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目 アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、女子5000mは山本有真(積水化学)が15分51秒16で優勝を飾った。この種目では日本勢初優勝となる(1995年から実施)。 実業団1年目で堂々のアジア制覇。アジア室内で負けているカザフスタン代表のC.チェプコエチや持ちタイムが15分10秒40のP.チャウダリ(インド)など、「自分より強い選手がいた」。そのなかで、「まずは3位以内」を狙って走ったという。 序盤からその2人を気にしつつ上位集団でレースを進めると、残り1500m付近で前に出る。「世界選手権を考えると15分50秒くらいは出したかったので、そこはタイムを意識しました」。スパートも「後ろにつかれましたが、400mと200mで仕掛けた」と相手を見ながら対応。暑さの中でのレースにも常に冷静だった。 「今日は最低限のことはできました。90点くらい」と笑顔。名城大4年だった2月のアジア室内選手権で銅メダルを獲得したことで、世界選手権が見える位置までワールドランキングが上昇した。「まだ信じられなかった」が、積水化学に入り、世界を目指す環境で自らの視座を高めた。 それでも、日本選手権直前に右足を痛めて8位。一度は悔しさに暮れたが、アジア選手権代表となり「もう一度チャンスをもらえた」と気持ちを切り替えた。治療をしつつ、痛みが出ないように練習を継続。ここにしっかり合わせてきた。 これで世界選手権のワールドランキングも少しアップする見込み。あとは他の選手の動向次第だが「日本選手権のリベンジもできましたし、やれることはやれたと思います」と待つのみ。出られることを信じて「出るだけじゃなく、しっかり戦えるように挑戦していきたい」。 大学時代に一度はシューズを脱ぎ、戻ってきた時に覚悟は決めている。大学長距離界のエースから、日本長距離のエースへ。山本有真のストーリーはここからが本番だ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.16

競歩・山西利和が愛知県スポーツ功労賞を受賞!20km競歩世界記録樹立が評価

愛知県スポーツ顕彰授与式が6月16日に行われ、男子競歩の山西利和(愛知製鋼)がスポーツ功労賞を受賞した。 同賞は愛知県出身、もしくは県内を拠点としている選手に贈られるもので、2月の日本選手権20km競歩で1時間16分10 […]

NEWS 砲丸投・大垣尊良ビッグショットなるか 女子短距離は山崎心愛に注目 男子中長距離は吉田星が軸/IH北海道

2025.06.16

砲丸投・大垣尊良ビッグショットなるか 女子短距離は山崎心愛に注目 男子中長距離は吉田星が軸/IH北海道

広島インターハイ(7月25日~29日)を懸けた地区大会が6月に各地で開催される。 インターハイ北海道地区大会は6月17日から20日まで、旭川花咲スポーツ公園陸上競技場で行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 昨年、男 […]

NEWS 古賀ジェレミーが110mH13秒45の高校新記録! 「もう少し上げられる自信がついた」/IH南関東

2025.06.16

古賀ジェレミーが110mH13秒45の高校新記録! 「もう少し上げられる自信がついた」/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の最終日の4日目が行われ、男子110mハードル決勝で古賀ジ […]

NEWS 100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東

2025.06.16

100mH・石原南菜が13秒33!地元で高校歴代2位・U18日本新・高2歴代最高の激走/IH北関東

◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた北関東地区大会の最終日の4日目が行われ、女子100mハードルで石原南菜( […]

NEWS 110mH・古賀ジェレミーが特大高校新13秒45!!準決勝の記録をさらに0.13秒更新/IH南関東

2025.06.16

110mH・古賀ジェレミーが特大高校新13秒45!!準決勝の記録をさらに0.13秒更新/IH南関東

◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場)最終日 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の最終日の4日目が行われ、男子110mハードル決勝で古賀ジ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top