HOME 国内、駅伝

2023.05.12

駒大・唐澤拓海が完全復活「4位ではおもしろくない」「すべての駅伝で1区を」/関東IC
駒大・唐澤拓海が完全復活「4位ではおもしろくない」「すべての駅伝で1区を」/関東IC

23年関東インカレ2部男子10000m日本人トップの唐澤拓海

◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)1日目

関東インカレの1日目に男子2部10000mが行われ、唐澤拓海(駒大)が28分26秒83で日本人トップの4位に入った。

広告の下にコンテンツが続きます

「4位ではおもしろくない。最低でも3位を取りたかった」

何よりこの言葉が、強い唐澤の復活を印象づける。

留学生はいたものの、それほど速いペースにはならず、終盤まで大集団で進む。「残り500mで仕掛ける得意なかたちで勝ちたい」とイメージしていた唐澤だが、疲労や「差し込み(脇腹痛)がきてしまってきつかった。余裕がなかったです」と振り返る。

それでも留学生より先にスパートをかけて先頭に躍り出る。さすがに残り300mで留学生に突き放されたものの日本人トップを死守した。

広告の下にコンテンツが続きます

「最低限、日本人トップ」。関東インカレは「相性がいい」と言うように、2年時には5000mと10000mともに3位で、いずれも日本人最上位だった。「表彰台を狙っていた」が届かず。「疲労もあった」とも。

それもそのはず、鮮烈な輝きを放った2年時から一変、昨年はケガもあり戦線離脱。箱根駅伝1区2位と快走して以降は1年以上もレースから遠ざかった。

しかし、今年4月に復帰。1年3ヵ月ぶりに出場した第1回世田谷競技会5000mでは13分50秒56をマークし、4月22日の日体大競技会では10000mに出場し、自己ベストとなる27分57秒52という、破格の復帰を果たした。

今季に懸ける思いは人一倍強い。「駒大には陸上をやりに来た。ラストイヤーくらいは、というのはよくないですが、ちゃんとやろうと思いました」。

昨年度は駅伝3冠を果たしたが、どこか他人事で蚊帳の外だったが、「(鈴木)芽吹、篠原(倖太朗)、(佐藤)圭汰の3人には負けたくないです。今は(自分より先)上にいるけど挑戦していきたい」と、しっかり加わるつもりでいる。

「すべての駅伝で1区を走りたい。駅伝シーズンから1月の箱根駅伝まで良い状態で持っていきたいです」

王者・駒大史上、いや、学生駅伝史上最強のチームになるために。足りなかったラストピースが戻ってきた。

◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)1日目 関東インカレの1日目に男子2部10000mが行われ、唐澤拓海(駒大)が28分26秒83で日本人トップの4位に入った。 「4位ではおもしろくない。最低でも3位を取りたかった」 何よりこの言葉が、強い唐澤の復活を印象づける。 留学生はいたものの、それほど速いペースにはならず、終盤まで大集団で進む。「残り500mで仕掛ける得意なかたちで勝ちたい」とイメージしていた唐澤だが、疲労や「差し込み(脇腹痛)がきてしまってきつかった。余裕がなかったです」と振り返る。 それでも留学生より先にスパートをかけて先頭に躍り出る。さすがに残り300mで留学生に突き放されたものの日本人トップを死守した。 「最低限、日本人トップ」。関東インカレは「相性がいい」と言うように、2年時には5000mと10000mともに3位で、いずれも日本人最上位だった。「表彰台を狙っていた」が届かず。「疲労もあった」とも。 それもそのはず、鮮烈な輝きを放った2年時から一変、昨年はケガもあり戦線離脱。箱根駅伝1区2位と快走して以降は1年以上もレースから遠ざかった。 しかし、今年4月に復帰。1年3ヵ月ぶりに出場した第1回世田谷競技会5000mでは13分50秒56をマークし、4月22日の日体大競技会では10000mに出場し、自己ベストとなる27分57秒52という、破格の復帰を果たした。 今季に懸ける思いは人一倍強い。「駒大には陸上をやりに来た。ラストイヤーくらいは、というのはよくないですが、ちゃんとやろうと思いました」。 昨年度は駅伝3冠を果たしたが、どこか他人事で蚊帳の外だったが、「(鈴木)芽吹、篠原(倖太朗)、(佐藤)圭汰の3人には負けたくないです。今は(自分より先)上にいるけど挑戦していきたい」と、しっかり加わるつもりでいる。 「すべての駅伝で1区を走りたい。駅伝シーズンから1月の箱根駅伝まで良い状態で持っていきたいです」 王者・駒大史上、いや、学生駅伝史上最強のチームになるために。足りなかったラストピースが戻ってきた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.03

日本選手権初日の競技日程が変更 暑熱対策の一環としてフィールド種目が14時以降開始へ

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の初日のタイムテーブル変更が発表された。 広告の下にコンテンツが続きます 大会のオープニング種目として女子棒高跳、同 […]

NEWS 1500m、5000m出場の田中希実 代表内定とともに「世界陸上で戦うことを意識したレース」を目指す 廣中との対戦「楽しみ」/日本選手権

2025.07.03

1500m、5000m出場の田中希実 代表内定とともに「世界陸上で戦うことを意識したレース」を目指す 廣中との対戦「楽しみ」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、女子1500m、5000mに出場する田中希実(New Balance)が […]

NEWS 103年ぶり2冠狙う泉谷駿介 世界陸上代表狙い「1日、1日全力でやりきりたい」/日本選手権

2025.07.03

103年ぶり2冠狙う泉谷駿介 世界陸上代表狙い「1日、1日全力でやりきりたい」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、男子110mハードルと走幅跳に出場する泉谷駿介(住友電工)が登壇した。 […]

NEWS サニブラウン股関節上部の骨挫傷明かすも「できる限りの準備をしたい」/日本選手権

2025.07.03

サニブラウン股関節上部の骨挫傷明かすも「できる限りの準備をしたい」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が登壇した。 広告 […]

NEWS ホクレンDC千歳に廣中璃梨佳、安藤友香、前田穂南、鈴木亜由子、一山麻緒がエントリー! 男子はインカレ2冠・山口智規や吉居大和が登録

2025.07.03

ホクレンDC千歳に廣中璃梨佳、安藤友香、前田穂南、鈴木亜由子、一山麻緒がエントリー! 男子はインカレ2冠・山口智規や吉居大和が登録

日本陸連は7月3日、ホクレンディスタンス第3戦・千歳大会(7月12日)のエントリー選手を発表した。 女子5000mには国内のトップ選手が多くエントリー。5月のアジア選手権10000mで銀メダルを獲得した廣中璃梨佳(日本郵 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top