2023.02.05
◇日本選手権・室内競技(2月4、5日/大阪城ホール)
第106回日本選手権・室内競技の2日目が2月5日に行われ、男子60mは竹田一平(スズキ)が優勝した。
「前日練習から良かった」という竹田。決勝は「スタートで(隣に)出られて少しビックリしたのですが、ラストでトルソー(胴体)を出せば勝てると思いました」と冷静に加速した。最後は2位の原田暁(福岡大)と同タイム着差ありの6秒70で「6秒5台は出したかった」と振り返った。
日本代表常連組が出場しないなか、「この大会は慣れていて経験も多く、年齢的にも若い選手が多かったので勝たないといけないと思っていました」と言う竹田。主要大会初優勝にホッとした様子を浮かべる。
高校までは走幅跳や三段跳に取り組んでいた竹田。中大でスプリントを磨き、大学2年時には10秒25をマークして注目を集めると、U20世界選手権の4×100mリレー銀メダルに貢献した。
しかし、その後は10秒3台が続き、2017年の日本インカレでは当時・東洋大4年の桐生祥秀(現・日本生命)が9秒98をマークし、多田修平(当時・関学大、現・住友電工)が2位。3位に入った竹田にはスポットが当たらず悔しさを味わった。
社会人2年目には10秒25の自己新も、昨年は10秒32がシーズンベスト。以前から練習をともにする中大の先輩・飯塚翔太(ミズノ)と、「これまで以上に密にやってきた」。その成果から、練習の質はもちろん、「考え方など人間的にも参考にしています」と心身ともに成長を感じている。
飯塚とまじって長い距離の練習もこなすなどし、「前に進んでいる感じがあります」と手応えをつかんだ。今季の目標は「10秒10を切ること」。できれば「3月のオーストラリアで試合に出られれば。日本一になったので所属先と交渉します」と笑う。
キャリアを踏まえれば25歳でも伸びしろたっぷり。跳躍出身スプリンターとして飛躍を遂げるシーズンになるか。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.12
-
2024.12.12
-
2024.12.11
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.12
日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇
日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会