HOME 国内

2022.11.26

羽生拓矢1万m日本歴代4位の27分27秒49 自己ベストを45秒も更新「安定したペースで走ることができた」/八王子LD
羽生拓矢1万m日本歴代4位の27分27秒49 自己ベストを45秒も更新「安定したペースで走ることができた」/八王子LD

◇八王子ロングディスタンス2022(11月26日/東京・町田GIONスタジアム)

男子10000mで羽生拓矢(トヨタ紡織)が総合12位ながら、日本歴代4位の27分27秒49をマーク。10月上旬の中部実業団選手権で出した自己記録(28分12秒68)を一気に45秒と大幅更新した。レースはキプラガット・エマヌエル(三菱重工)が大会新記録の27分07秒59で制した。

羽生の出場した7組は実業団勢の外国籍選手が多数参戦。先頭は1000m2分45秒、3000m8分13秒で通過する。その辺りで外国人選手がペースアップ。羽生らの日本人集団はやや離れてレースを進めた。羽生は5000mを13分49秒で通過すると、6000m16分34秒、7000m19分20秒、8000m22分05秒と2分45~47秒の安定したペースを刻む。終盤もペースは落ちず、9000mまでの1000mを2分44秒、ラスト1000mは2分38秒でカバーした。

自身初の10000m27分台が、いきなり日本歴代上位入りとなった羽生。インタビューで「条件が良いと聞いていたので、記録を出すことへのプレッシャーも少しあったが、安定したペースで走ることができた。ニューイヤー駅伝に向けて一段と力をつけていきたい」と話した。

25歳の羽生は千葉県出身。印西中時代は3年時のジュニア五輪3000mで2位に入った実績を持つ。八千代松陰高でも活躍し、5000mでは高1最高(当時)の14分00秒55をマーク。2年時には13分52秒98と短縮した。全国高校駅伝では1年時に3区を務め区間2位。3年時は1区で2位の成績を収めた。

東海大時代は箱根駅伝に一度も出走することなく、満足する結果を出せなかったものの、実業団に入って復活。20年には10000mで28分20秒10、昨年は5000mで13分28秒82の自己新を出していた。

広告の下にコンテンツが続きます

羽生の記録で、2001年5月から15年11月まで日本記録として残っていた高岡寿成(カネボウ/現・Kao監督)の27分35秒09が歴代11位となった。

■男子10000m日本歴代10傑
27.18.75 相澤  晃(旭化成)    2020.12. 4
27.23.44 田澤  廉(駒大3)    2021.12. 4
27.25.73 伊藤 達彦(Honda)     2020.12. 4
27.27.49 羽生 拓矢(トヨタ紡織)  2022.11.26
27.28.92 田村 和希(住友電工)   2020.12. 4
27.29.69 村山 紘太(旭化成)    2015.11.28
27.29.74 鎧坂 哲哉(旭化成)    2015.11.28
27.31.27 清水 歓太(SUBARU) 2022. 3. 6
27.33.13 太田 智樹(トヨタ自動車) 2021.11.27
27.34.86 河合 代二(トーエネック) 2020.12. 4

◇八王子ロングディスタンス2022(11月26日/東京・町田GIONスタジアム) 男子10000mで羽生拓矢(トヨタ紡織)が総合12位ながら、日本歴代4位の27分27秒49をマーク。10月上旬の中部実業団選手権で出した自己記録(28分12秒68)を一気に45秒と大幅更新した。レースはキプラガット・エマヌエル(三菱重工)が大会新記録の27分07秒59で制した。 羽生の出場した7組は実業団勢の外国籍選手が多数参戦。先頭は1000m2分45秒、3000m8分13秒で通過する。その辺りで外国人選手がペースアップ。羽生らの日本人集団はやや離れてレースを進めた。羽生は5000mを13分49秒で通過すると、6000m16分34秒、7000m19分20秒、8000m22分05秒と2分45~47秒の安定したペースを刻む。終盤もペースは落ちず、9000mまでの1000mを2分44秒、ラスト1000mは2分38秒でカバーした。 自身初の10000m27分台が、いきなり日本歴代上位入りとなった羽生。インタビューで「条件が良いと聞いていたので、記録を出すことへのプレッシャーも少しあったが、安定したペースで走ることができた。ニューイヤー駅伝に向けて一段と力をつけていきたい」と話した。 25歳の羽生は千葉県出身。印西中時代は3年時のジュニア五輪3000mで2位に入った実績を持つ。八千代松陰高でも活躍し、5000mでは高1最高(当時)の14分00秒55をマーク。2年時には13分52秒98と短縮した。全国高校駅伝では1年時に3区を務め区間2位。3年時は1区で2位の成績を収めた。 東海大時代は箱根駅伝に一度も出走することなく、満足する結果を出せなかったものの、実業団に入って復活。20年には10000mで28分20秒10、昨年は5000mで13分28秒82の自己新を出していた。 羽生の記録で、2001年5月から15年11月まで日本記録として残っていた高岡寿成(カネボウ/現・Kao監督)の27分35秒09が歴代11位となった。 ■男子10000m日本歴代10傑 27.18.75 相澤  晃(旭化成)    2020.12. 4 27.23.44 田澤  廉(駒大3)    2021.12. 4 27.25.73 伊藤 達彦(Honda)     2020.12. 4 27.27.49 羽生 拓矢(トヨタ紡織)  2022.11.26 27.28.92 田村 和希(住友電工)   2020.12. 4 27.29.69 村山 紘太(旭化成)    2015.11.28 27.29.74 鎧坂 哲哉(旭化成)    2015.11.28 27.31.27 清水 歓太(SUBARU) 2022. 3. 6 27.33.13 太田 智樹(トヨタ自動車) 2021.11.27 27.34.86 河合 代二(トーエネック) 2020.12. 4

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.11

編集部コラム「これが“近畿”」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 日本長距離界のホープも絶賛! アシックスのレーシングシューズ「METASPEED」がさらに進化

2025.07.11

日本長距離界のホープも絶賛! アシックスのレーシングシューズ「METASPEED」がさらに進化

アシックスは7月11日、トップアスリート向けの新レーシングシューズ「METASPEED」シリーズの最新作「METASPEED SKY TOKYO」、「METASPEED EDGE TOKYO」、「METASPEED RA […]

NEWS アディダスから爆発的なスピードを生み出すことを目指したスパイク最新モデル「ADIZERO PRIME SP 4」が登場!

2025.07.11

アディダスから爆発的なスピードを生み出すことを目指したスパイク最新モデル「ADIZERO PRIME SP 4」が登場!

アディダス ジャパンは、1秒でも速いベストタイムを目指して走るランナーのためのランニングシリーズ「アディゼロ」より、100mなど短距離のレースで最速のパフォーマンスを発揮することを目指した、陸上用スパイク「ADIZERO […]

NEWS 七種競技・熱田心 連覇へ「プレッシャーを力に変えたい」日本記録へ挑戦/日本選手権混成

2025.07.11

七種競技・熱田心 連覇へ「プレッシャーを力に変えたい」日本記録へ挑戦/日本選手権混成

◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技を前日に控え、有力選手が会見に出席した。 女子七種競技で前回初優勝を飾 […]

NEWS 十種競技・奥田啓祐「まとめる練習してきた」3年ぶりVと自己新狙う/日本選手権混成

2025.07.11

十種競技・奥田啓祐「まとめる練習してきた」3年ぶりVと自己新狙う/日本選手権混成

◇第109回日本選手権・混成競技(7月12、13日/岐阜・岐阜メモリアルセンター長良川競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権・混成競技を前日に控え、有力選手が会見に出席した。 男子十種競技で3年ぶり優勝を […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top