HOME 国内

2022.11.07

武石この実が現役引退 19年世界リレー代表「大満足の競技人生だった」
武石この実が現役引退 19年世界リレー代表「大満足の競技人生だった」

22年日本選手権リレー、青木りんと武石この実のバトンパス

400mやリレーを中心に活躍した女子短距離の武石この実(東邦銀行)が、今シーズン限りで現役を引退すると発表している。

武石は1991年生まれの31歳。福島県出身で、会津学鳳高から福島大を経て2014年から東邦銀行所属。中学時代から200mで全国大会に出場し、高校から400mにも挑戦してインターハイ4位など実績を残した。

福島大では名指導者・川本和久氏(故人)のもとで力をつけ、日本インカレ2位など活躍。実業団になってからさらに成長し、15年に53秒台に突入した。17年には日本選手権で2位に入った。17年に自己ベストとなる53秒47をマーク。19年には4×400mリレー代表としてアジア選手権と世界リレーに出場した。

広告の下にコンテンツが続きます

個人タイトルにはなかなか届かなかったが、日本選手権など主要大会の決勝に必ずといっていいほど残る安定感と粘り強さで存在感を見せていた武石。所属先のHPで「小学校の時に『日の丸をつけて走る選手になりたい』と夢見てから、小学校、中学校、高校、大学、社会人と全力で駆け抜けてくることができました」と綴る。

競技生活を振り返り、「夢を叶えるまでには、思った以上に長い時間がかかりましたが、その間に、たくさんの指導者と仲間、応援してくださる方々に恵まれ、私一人では絶対に叶えることができなかった夢を、叶えることもできました。福島で生まれ、大好きな福島の方々に育てていただきながらここまで走ることができ、本当に大満足の競技人生だったなぁと思います」と思いを寄せている。

10月29日、地元・福島での第10回ふくしまリレーズの後に引退セレモニーが執り行われた。今後は東邦銀行に残り社業に専念するという。川本氏の元で掲げられてきた「福島から世界へ」と体現したスプリンターだった。

400mやリレーを中心に活躍した女子短距離の武石この実(東邦銀行)が、今シーズン限りで現役を引退すると発表している。 武石は1991年生まれの31歳。福島県出身で、会津学鳳高から福島大を経て2014年から東邦銀行所属。中学時代から200mで全国大会に出場し、高校から400mにも挑戦してインターハイ4位など実績を残した。 福島大では名指導者・川本和久氏(故人)のもとで力をつけ、日本インカレ2位など活躍。実業団になってからさらに成長し、15年に53秒台に突入した。17年には日本選手権で2位に入った。17年に自己ベストとなる53秒47をマーク。19年には4×400mリレー代表としてアジア選手権と世界リレーに出場した。 個人タイトルにはなかなか届かなかったが、日本選手権など主要大会の決勝に必ずといっていいほど残る安定感と粘り強さで存在感を見せていた武石。所属先のHPで「小学校の時に『日の丸をつけて走る選手になりたい』と夢見てから、小学校、中学校、高校、大学、社会人と全力で駆け抜けてくることができました」と綴る。 競技生活を振り返り、「夢を叶えるまでには、思った以上に長い時間がかかりましたが、その間に、たくさんの指導者と仲間、応援してくださる方々に恵まれ、私一人では絶対に叶えることができなかった夢を、叶えることもできました。福島で生まれ、大好きな福島の方々に育てていただきながらここまで走ることができ、本当に大満足の競技人生だったなぁと思います」と思いを寄せている。 10月29日、地元・福島での第10回ふくしまリレーズの後に引退セレモニーが執り行われた。今後は東邦銀行に残り社業に専念するという。川本氏の元で掲げられてきた「福島から世界へ」と体現したスプリンターだった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.10

デュプランティスとマクローリン・レヴロンが英BBC「スポーツスター・オブ・ザ・イヤー」にノミネート 大谷翔平やサッカーのサラーも候補に

英国の公共放送局・BBCの世界スポーツスター・オブ・ザ・イヤーの候補選手6名が発表され、陸上界からは男子棒高跳世界記録保持者のA.デュプランティス(スウェーデン)と女子400mハードル世界記録保持者のS.マクローリン・レ […]

NEWS 箱根駅伝2026チームエントリー16人がいよいよ今日発表! 有力校が順当な登録なるか 学生連合チーム枠10人も

2025.12.10

箱根駅伝2026チームエントリー16人がいよいよ今日発表! 有力校が順当な登録なるか 学生連合チーム枠10人も

来年1月2日、3日に行われる第102回箱根駅伝のチームエントリーが今日12月10日に実施され、各チーム登録の16人が発表される。 出雲、全日本の両駅伝や11月のハーフマラソン、トラックレース、11月下旬~12月上旬の合宿 […]

NEWS 中大が来春の新入生を発表!長距離は栗村凌、簡子傑ら U20東アジア選手権代表・後藤大輔も進学

2025.12.09

中大が来春の新入生を発表!長距離は栗村凌、簡子傑ら U20東アジア選手権代表・後藤大輔も進学

中大男子陸上部は12月9日、来春入学となるスポーツ推薦試験の合格者20人を発表した。 長距離ブロックでは広島インターハイ5000m3位で、高校歴代歴代8位の13分34秒38を持つ栗村凌(学法石川高・福島)が合格。栗村は昨 […]

NEWS 富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

2025.12.09

富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]

NEWS 鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

2025.12.09

鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

鹿児島銀行は12月8日、宇都ひなたと坂口日菜子が10月末に退部したことを発表した。 宇都は鹿児島・伊敷中から鹿児島高に進学し、3年時には1500mでインターハイに出場。卒業後はワコールに進み、1年目からクイーンズ駅伝に出 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top