HOME 高校

2022.11.06

日本一目指す薫英女学院が1区途中から独走して快勝 清風も連続出場決める/大阪府高校駅伝
日本一目指す薫英女学院が1区途中から独走して快勝 清風も連続出場決める/大阪府高校駅伝


大阪府高校駅伝は11月5日、ヤンマーフィールド長居・長居公園周回道路コースで行われ、女子は昨年の全国大会2位の薫英女学院が1時間10分19秒で17連覇を達成。男子は3区でトップに立った清風がそのまま逃げ切り、2時間06分51秒の大会新記録で2年連続36回目の全国切符を手にした。

午前中に行われた女子は、昨年に引き続き1区を担った薫英女学院のエース・水本佳菜(3年)が中間点過ぎてから一気にペースを上げて、後半は独走。前回マークした19分01秒の区間記録には及ばなかったものの19分17秒で2年連続で区間賞を獲得した。後半の3㎞を9分15秒前後にまとめるなど強さが光った。

昨年の都大路で1区を務めた主将の西澤茉鈴(3年)が故障明けで大事を取って控えに回ったこともあり、次期エースの呼び声高い1年生の塚本夕藍を2区に起用。前半から積極的な走りで、13分34秒と好走。後続との差をさらに広げ独走態勢を築いた。

広告の下にコンテンツが続きます

3、4区は2年連続で薮谷奈瑠(3年)、向井友希(2年)が担当。いずれも故障明けということもあり、前回よりややタイムは落としたものの危なげない走りで勝利を確実なものとした。

厳しい日差しに加え20度を超える気温、後半にやや風が強く吹いたことも影響し、フィニッシュタイムは大会記録をマークした前回と比べ2分近く落としたものの、「まだ多くの選手が故障あがりでコンディションが万全ではありませんでした。でもみんな順調に回復しているので、近畿、全国前の記録会などでタイムを出して自信を持って都大路に臨みたいです」と副主将でエースの水本は話す。昨年の都大路で準優勝を飾ったメンバー4人が残り、成長株の1年生も実践経験を積むなど本番に向け徐々に準備も整いつつある。チーム再建を誓い、3度目の全国タイトルに向け3年計画をスタートし、今年で、集大成の3年目を迎える。ここから全国大会に向け急ピッチで上昇カーブを描くつもりでいる。

男子の清風は3区でエース鳥井健太(3年)が好走した。先頭を行く関大北陽から29秒差の3位でスタートすると、23分51秒の好タイムをマークして逆転。その後も危なげないレース運びで、追いすがる大阪に1分02秒差をつけて連覇を達成した。木村友泰監督は、「1区の林(祐正・3年)が粘りの走りで流れを作ってくれたことが大きいです。ずっと体調を崩していた4区の松田(煌希・2年)も大会前に復活して、万全のオーダーを組むことができ、予想した展開通りのレースを選手がやってくれました」と選手の健闘を称えた。昨年の都大路では32位にに甘んじたが、連続出場の今回は29年ぶりの入賞が大目標となる。

全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。

文/花木雫

大阪府高校駅伝は11月5日、ヤンマーフィールド長居・長居公園周回道路コースで行われ、女子は昨年の全国大会2位の薫英女学院が1時間10分19秒で17連覇を達成。男子は3区でトップに立った清風がそのまま逃げ切り、2時間06分51秒の大会新記録で2年連続36回目の全国切符を手にした。 午前中に行われた女子は、昨年に引き続き1区を担った薫英女学院のエース・水本佳菜(3年)が中間点過ぎてから一気にペースを上げて、後半は独走。前回マークした19分01秒の区間記録には及ばなかったものの19分17秒で2年連続で区間賞を獲得した。後半の3㎞を9分15秒前後にまとめるなど強さが光った。 昨年の都大路で1区を務めた主将の西澤茉鈴(3年)が故障明けで大事を取って控えに回ったこともあり、次期エースの呼び声高い1年生の塚本夕藍を2区に起用。前半から積極的な走りで、13分34秒と好走。後続との差をさらに広げ独走態勢を築いた。 3、4区は2年連続で薮谷奈瑠(3年)、向井友希(2年)が担当。いずれも故障明けということもあり、前回よりややタイムは落としたものの危なげない走りで勝利を確実なものとした。 厳しい日差しに加え20度を超える気温、後半にやや風が強く吹いたことも影響し、フィニッシュタイムは大会記録をマークした前回と比べ2分近く落としたものの、「まだ多くの選手が故障あがりでコンディションが万全ではありませんでした。でもみんな順調に回復しているので、近畿、全国前の記録会などでタイムを出して自信を持って都大路に臨みたいです」と副主将でエースの水本は話す。昨年の都大路で準優勝を飾ったメンバー4人が残り、成長株の1年生も実践経験を積むなど本番に向け徐々に準備も整いつつある。チーム再建を誓い、3度目の全国タイトルに向け3年計画をスタートし、今年で、集大成の3年目を迎える。ここから全国大会に向け急ピッチで上昇カーブを描くつもりでいる。 男子の清風は3区でエース鳥井健太(3年)が好走した。先頭を行く関大北陽から29秒差の3位でスタートすると、23分51秒の好タイムをマークして逆転。その後も危なげないレース運びで、追いすがる大阪に1分02秒差をつけて連覇を達成した。木村友泰監督は、「1区の林(祐正・3年)が粘りの走りで流れを作ってくれたことが大きいです。ずっと体調を崩していた4区の松田(煌希・2年)も大会前に復活して、万全のオーダーを組むことができ、予想した展開通りのレースを選手がやってくれました」と選手の健闘を称えた。昨年の都大路では32位にに甘んじたが、連続出場の今回は29年ぶりの入賞が大目標となる。 全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。 文/花木雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.03

明大主将に短距離・神戸毅裕が就任 「紫紺の矜持を重んじ、研鑽を重ねる」

明大競走部は、チームのホームページで12月1日からスタートした新体制を発表し、主将には短距離ブロックの神戸毅裕が就任した。 神戸は東京・明星学園高出身。高校時代はインターハイ南関東大会4×100mリレーで優勝したほか、U […]

NEWS 世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

2025.12.02

世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]

NEWS サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

2025.12.02

サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]

NEWS 東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top