HOME 特集

2022.06.24

新たな世界陸上内定者は現れるか!?布勢スプリント見どころチェック
新たな世界陸上内定者は現れるか!?布勢スプリント見どころチェック

6月25、26日に日本グランプリシリーズ鳥取大会「布勢スプリント2022」が行われる。オレゴン世界選手権を目指すトップ選手たちが参戦。日本選手権3位以内に入っている選手が参加標準記録を突破すればその時点で代表に内定する。

実施種目はグランプリが男女100mと、110m(100m)ハードル。その他に男子200m、300m、男女の走幅跳、三段跳が行われる。昨年、山縣亮太(セイコー)が100mで日本新となる9秒95を出している国内屈指の高速トラックでどんな記録が誕生するか。

広告の下にコンテンツが続きます

男子100mには東京五輪代表の小池祐貴(住友電工)や、日本選手権2、3位の坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大)がエントリー。坂井と栁田が標準記録10秒05を突破すれば代表に内定する。他にデーデー・ブルーノ(セイコー)やリオ五輪代表のケンブリッジ飛鳥(Nike)が登録している。

200mの参加標準記録は20秒23。東京五輪代表の飯塚翔太(ミズノ)、日本選手権優勝の上山紘輝(住友電工)、同3位の鈴木涼太(スズキ)らが出場予定だ。上山と鈴木は参加標準記録突破で代表に内定する。特に上山はワールドランキングでの世界選手権代表を狙える位置にいるため、少しでも良い記録で走破したいところ。300mにはウォルシュ・ジュリアン(富士通)や伊東利来也(住友電工)らがエントリーしている。

110mハードルには世界選手権代表に内定している村竹ラシッド(順大)のほかに、石川周平(富士通)、高山峻野(ゼンリン)らが出場見込み。すでに泉谷駿介(住友電工)も内定しているため、残す枠は1つ。日本選手権3位の石川が13秒32を突破すれば即内定となる。

男子走幅跳には東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)と城山正太郎(ゼンリン)が出場。他にも吉田弘道(神崎郡陸協)、山川夏輝(佐賀県スポ協)、小田大樹(ヤマダホールディングス)、松本彗佑(極東油業)ら8mジャンパーがズラリ。8m22が参加標準記録で、日本選手権2、3位の津波と松本が突破すれば即内定を得られる。女子走幅跳には日本選手権3、4位の嶺村優(オリコ)、木村美海(四国大)らが出場する。

広告の下にコンテンツが続きます

女子100mの参加標準記録は11秒15と厳しい。そのため世界選手権の4×100mリレー、そして来年以降に向けたレースとなる。日本選手権優勝の君嶋愛梨沙(土木管理総合)、同2位の兒玉芽生(ミズノ)が再び相まみえる。

100mハードルの標準記録は12秒84で、突破している選手はいない。最も近いのは12秒86の日本記録を持つ青木益未(七十七銀行)。青木、日本選手権優勝の福部真子(日本建設工業)、同3位の田中佑美(富士通)が標準記録をクリアすれば代表入りが決まる。

男女三段跳は参加標準記録(17m14/14m32)と高い壁だが、国内はハイレベル。男子は日本選手権初優勝を飾った伊藤陸(近大高専)が昨年17m00を跳んでいる。女子は森本麻里子(内田建設AC)、髙島真織子(九電工)、船田茜理(武庫川女大)が13m50前後の争いを繰り広げており、日本記録14m04の花岡麻帆に続く日本人2人目の14mジャンパーが誕生しそうな予感が漂ってきた。

それぞれターゲットは違うが、世界選手権や後半シーズン、来季を占う大事な一戦となる。

6月25、26日に日本グランプリシリーズ鳥取大会「布勢スプリント2022」が行われる。オレゴン世界選手権を目指すトップ選手たちが参戦。日本選手権3位以内に入っている選手が参加標準記録を突破すればその時点で代表に内定する。 実施種目はグランプリが男女100mと、110m(100m)ハードル。その他に男子200m、300m、男女の走幅跳、三段跳が行われる。昨年、山縣亮太(セイコー)が100mで日本新となる9秒95を出している国内屈指の高速トラックでどんな記録が誕生するか。 男子100mには東京五輪代表の小池祐貴(住友電工)や、日本選手権2、3位の坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大)がエントリー。坂井と栁田が標準記録10秒05を突破すれば代表に内定する。他にデーデー・ブルーノ(セイコー)やリオ五輪代表のケンブリッジ飛鳥(Nike)が登録している。 200mの参加標準記録は20秒23。東京五輪代表の飯塚翔太(ミズノ)、日本選手権優勝の上山紘輝(住友電工)、同3位の鈴木涼太(スズキ)らが出場予定だ。上山と鈴木は参加標準記録突破で代表に内定する。特に上山はワールドランキングでの世界選手権代表を狙える位置にいるため、少しでも良い記録で走破したいところ。300mにはウォルシュ・ジュリアン(富士通)や伊東利来也(住友電工)らがエントリーしている。 110mハードルには世界選手権代表に内定している村竹ラシッド(順大)のほかに、石川周平(富士通)、高山峻野(ゼンリン)らが出場見込み。すでに泉谷駿介(住友電工)も内定しているため、残す枠は1つ。日本選手権3位の石川が13秒32を突破すれば即内定となる。 男子走幅跳には東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)と城山正太郎(ゼンリン)が出場。他にも吉田弘道(神崎郡陸協)、山川夏輝(佐賀県スポ協)、小田大樹(ヤマダホールディングス)、松本彗佑(極東油業)ら8mジャンパーがズラリ。8m22が参加標準記録で、日本選手権2、3位の津波と松本が突破すれば即内定を得られる。女子走幅跳には日本選手権3、4位の嶺村優(オリコ)、木村美海(四国大)らが出場する。 女子100mの参加標準記録は11秒15と厳しい。そのため世界選手権の4×100mリレー、そして来年以降に向けたレースとなる。日本選手権優勝の君嶋愛梨沙(土木管理総合)、同2位の兒玉芽生(ミズノ)が再び相まみえる。 100mハードルの標準記録は12秒84で、突破している選手はいない。最も近いのは12秒86の日本記録を持つ青木益未(七十七銀行)。青木、日本選手権優勝の福部真子(日本建設工業)、同3位の田中佑美(富士通)が標準記録をクリアすれば代表入りが決まる。 男女三段跳は参加標準記録(17m14/14m32)と高い壁だが、国内はハイレベル。男子は日本選手権初優勝を飾った伊藤陸(近大高専)が昨年17m00を跳んでいる。女子は森本麻里子(内田建設AC)、髙島真織子(九電工)、船田茜理(武庫川女大)が13m50前後の争いを繰り広げており、日本記録14m04の花岡麻帆に続く日本人2人目の14mジャンパーが誕生しそうな予感が漂ってきた。 それぞれターゲットは違うが、世界選手権や後半シーズン、来季を占う大事な一戦となる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」 年の瀬が迫り、その先には箱根駅伝が待 […]

NEWS 今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

2025.12.30

今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

第102回箱根駅伝は2026年1月2日に往路、3日に復路の全10区間217.1kmで行われる。 前回大会でシード権を獲得した10校と、予選会を突破した10校とオープン参加の関東学生連合チームを合わせた21チームが出場。今 […]

NEWS SUBARU・三浦龍司「ワクワクしてもらえるようなレースに」 GMO・吉田祐也「優勝を目指して」ロジスティード・平林清澄「自分の走りでチームに貢献」 各選手が意気込み/ニューイヤー駅伝

2025.12.30

SUBARU・三浦龍司「ワクワクしてもらえるようなレースに」 GMO・吉田祐也「優勝を目指して」ロジスティード・平林清澄「自分の走りでチームに貢献」 各選手が意気込み/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) 第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が12月30日、スタート・フィニッシュ地点となる群馬県庁で行われた。 […]

NEWS 名城大が4位 主将・米澤「みんなのお陰でやりきれた」連覇狙った立命大は5位/富士山女子駅伝

2025.12.30

名城大が4位 主将・米澤「みんなのお陰でやりきれた」連覇狙った立命大は5位/富士山女子駅伝

◇2025富士山女子駅伝(12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ城西大が2時間22分36秒で初優勝を飾った。城西 […]

NEWS 2年ぶりV奪還へトヨタ自動車・鈴木芽吹「レース全体で自分の力を発揮」 2週間前に痛みも/ニューイヤー駅伝

2025.12.30

2年ぶりV奪還へトヨタ自動車・鈴木芽吹「レース全体で自分の力を発揮」 2週間前に痛みも/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/1月1日、群馬県庁発着・7区間100km) 元日に開催される全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の記者会見が12月30日、スタート・フィニッシュ地点となる群馬県庁で行 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top