2022.06.07
インターハイの都府県大会が各地で開催され、南九州地区(熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)の各大会が終了した。
鹿児島県大会(5月27日~30日)は4つの県高校新記録、多くの大会新記録が誕生するなど、記録的にも大盛況の大会となった。男子800mで坂元龍晟(鹿児島南2)が1分49秒92と県高校新記録を1秒51も更新して優勝。2位の立迫大徳(鹿児島城西2)も1分51秒72で大会新記録だった。ハードル種目では平田和(松陽3)が110mハードルで14秒60(+0.3)で大会タイ、400mハードルでも51秒84の大会新、県高校タイ記録で2冠を獲得した。
このほか、400mの行船宏哉(甲南3)が47秒56、5000m競歩の下池将多郎(鹿児島工3)が20分37秒35、八種競技の松下怜(鹿児島3)が5685点といずれも大会新記録で圧勝した。総合は鹿児島南が円盤投で大原颯太(3年)が45m20の県高校新記録で1位、上原奏汰(3年)も43m88と大会記録を上回る2位のほか、両リレーで優勝するなど点数を量産し、122.5点で制した。
女子でも好記録が多数誕生した。下野みのり(鹿児島情報3)が200mで24秒82(+0.9)、400mで56秒41といずれも大会新記録で2冠。長距離の田島愛梨(神村学園3)は1500mで4分15秒86の県高校新記録を樹立し、3000mと合わせて日本人トップを占めた。両種目で優勝したカリバ・カロライン(神村学園2)は3000mで8分45秒47の国内高校国際新記録と圧巻の走りを見せた。5000m競歩では大山藍(鹿児島女2)が22分10秒30での大会新V。女子の学校対抗は鹿児島が、100mハードル、走幅跳の2種目を制した住吉璃音(3年)や七種競技を4624点の大会新で圧勝し、三段跳との2冠に輝いた片野坂唯月(3年)らの活躍で得点を重ね、125点で優勝を果たした。
宮崎県大会(5月28日~31日)では、男子5000mで小林高の2年生コンビの佐藤愛斗と池間凛斗がそれぞれ14分23秒24、14分25秒37と大会新でワンツーを飾った。男子走高跳では昨年度U18大会優勝の原口颯太(宮崎農3)が1m96を1回で成功して早々に優勝を決めると、大会新記録となる2m06を3回目に成功し、優勝に花を添えた。男子110mハードルで堀田祐平(宮崎南3)が予選で14秒43(+0.6)の大会記録を更新すると、向かい風となった決勝でも14秒52(-0.5)の好タイムで制した。学校対抗は宮崎工が走幅跳、三段跳の2冠を達成した谷口陽斗(3年)らの活躍で得点を重ね、栄冠を手にしている。
女子800mでは田中那奈(小林3)が2分11秒11の大会新で優勝。田中は3000mも9分42秒79で制している。女子総合は、宮崎商が400mを制した川田愛未(3年)や400mハードル優勝の松本七海(3年)らの活躍で両リレーを制するなど主にトラック種目で活躍し、90点で優勝した。
沖縄県大会(5月20日~23日)は、昨年1年生でインターハイ男子400m3位に入った平川慧(コザ2)が200mと400mで2冠を達成。女子三段跳では喜久里彩吹(那覇国際1)が12m07(+3.7)で優勝。1回目の試技11m86(+2.0)が公認最高で大会新記録となった。喜久里は女子走幅跳を5m72(+2.7)、100mハードルを14.67(+1.1)で制し、1年生ながら3種目で1位となった。女子5000m競歩では淺野愛菜(コザ3)が25分38秒59で大会新記録で圧勝している。
学校総合は男女ともに那覇西がV。男子では川田忠輝(2年)が100m,4×100mリレー、4×400mリレーでの3冠、女子では友利晟弓(3年)が砲丸投と円盤投の2冠など多数種目入賞で得点を重ねた。
熊本県大会(6月3日~6日)では、男子800mで古庄優斗(熊本工2)が、43年ぶりに大会記録を更新、県高校記録に0秒05と迫る1分51秒64で優勝。男子1500mではマイナ・ダンカン・ガツクミ(専大玉名2)が3分49秒26で1位、楠岡由浩(慶誠3)が3分52秒00で2位に入り、ともに大会新記録で走破した。フィールド種目では、水野敬翔(熊本西3)が砲丸投、円盤投、ハンマー投の投てき3種目で優勝を飾った。男子総合は熊本工が、古庄や400mハードルと4×400mリレーの2冠を達成した甲斐快風(3年)らの活躍により、84点で制した。
女子は400mハードルで多賀遥香(熊本商3)が、大会記録を0秒01更新する62秒20で優勝した。熊本商は400mで園井結菜(2年)、800mで前田琳香(3年)、4×400mリレーで3分52秒21で優勝を飾ったほか、走幅跳と三段跳を制した本田凜(3年)らの活躍が光り、75点で総合Vを果たした。
インターハイ出場を懸けた南九州大会は6月16日~19日に沖縄県沖縄市のコザ運動公園競技場で行われる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.11
26年愛知アジア大会マラソン代表選考方針を発表!MGCシリーズ25-26覇者が内定
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.11
やり投・北口榛花2025年は「みんなで一緒にもう一度最高の感動を味わいたい!」タニタ健康大賞受賞でコンディション作りも明かす
健康総合企業の株式会社タニタが12月11日、日本人の健康づくりに貢献した個人・団体を顕彰する「タニタ健康大賞」を発表し、女子やり投のパリ五輪金メダリスト・北口榛花(JAL)が選ばれ、同日に贈賞式に出席した。 「競技中でも […]
2024.12.11
26年愛知アジア大会マラソン代表選考方針を発表!MGCシリーズ25-26覇者が内定
日本陸連は12月11日、2026年に開催される愛知アジア大会のマラソン代表選考方針を発表した。 「国際競技会に通用する『勝負強さ』と『スピード』を有するとともに本大会において最大限に持てる力を発揮できる競技者を選出し、メ […]
2024.12.11
27年北京世界陸上マラソン代表選考方針が発表!MGCファストパス突破者、MGCシリーズ26-27覇者が内定
日本陸連は12月11日、2027年北京世界選手権のマラソン代表選考方針を発表し、編成方針は「2027年度最重要国際競技会と位置づけ、メダル獲得および入賞を目指す競技者で選手団を編成する」とした。 そのうえで、代表内定基準 […]
2024.12.11
ニューイヤー駅伝のエントリー発表! トヨタ自動車は太田智樹、西山雄介 Hondaはパリ代表・小山直城、青木涼真ら 東日本VのGMOは吉田祐也が登録
12月11日、日本実業団陸上競技連合は第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/2025年1月1日)のエントリー選手を発表した。 前回4回目の優勝を飾ったトヨタ自動車はパリ五輪10000m代表の太田智樹や福岡国際マ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会