HOME ニュース、国内

2021.12.16

日本陸上の父・織田幹雄氏に「WA世界遺産」日本初の五輪金メダル
日本陸上の父・織田幹雄氏に「WA世界遺産」日本初の五輪金メダル


日本陸連は、世界陸連の陸上世界遺産ともいえる「ヘリテージプラーク」に織田幹雄氏が選出されたと発表した。

世界陸連ヘリテージプラークは、「世界の陸上界において、多大なる貢献を果たした個人や団体に贈られるもので、今回、織田氏は「Legend」のカテゴリーで選ばれた。

織田氏は1905年広島県生まれ。県立広島中学校(のちの広島一中、※現・広島国泰寺高)、広島高等師範学校臨時教員養成所を経てから早大競走部へ。15歳で陸上をはじめ、最初は走高跳に取り組んだ。その後、走幅跳、三段跳にも挑戦。17歳で走高跳、走幅跳で当時の日本記録を樹立した。1924年パリ五輪に走高跳と三段跳で出場し、三段跳では日本陸上界初の入賞(6位)を果たす。

広告の下にコンテンツが続きます

1928年アムステルダム五輪の三段跳で15m21で金メダルを獲得。これは日本人初、アジア人個人初のオリンピック金メダルだった。1931年には三段跳で15m58の世界記録を樹立。1932年ロス五輪にはコーチ、主将、選手として出場し、旗手も務めた。その後はケガのため一線から退き、指導者として全国を巡回。戦後も陸上界の育成・発展に大きく貢献し、早大教授、IAAF(当時・国際陸連)技術委員、日本陸連名誉会長など各要職を歴任したのち1998年に他界した。「日本陸上界の父」と呼ばれ、毎年4月に広島で行われる春のグランプリは氏の功績を称え「織田幹雄記念」と冠がついている。

なお、織田氏に送られたプラーク(盾)は日本オリンピックミュージアムに展示される予定。

ヘリテージプラークは2018年12月に創設。授賞カテゴリーは、①City(都市:複数の国際大会のホストシティ)②Competitions(大会)③Legend(レジェンド:選手、コーチ、役員)④Landmarks(ランドマーク:競技場等)⑤Culture(カルチャー:映像、出版物等)に分かれている。これまで、日本では南部忠平氏、箱根駅伝、小出義雄氏、陸上競技マガジン、福岡国際マラソンが選ばれている。

日本陸連は、世界陸連の陸上世界遺産ともいえる「ヘリテージプラーク」に織田幹雄氏が選出されたと発表した。 世界陸連ヘリテージプラークは、「世界の陸上界において、多大なる貢献を果たした個人や団体に贈られるもので、今回、織田氏は「Legend」のカテゴリーで選ばれた。 織田氏は1905年広島県生まれ。県立広島中学校(のちの広島一中、※現・広島国泰寺高)、広島高等師範学校臨時教員養成所を経てから早大競走部へ。15歳で陸上をはじめ、最初は走高跳に取り組んだ。その後、走幅跳、三段跳にも挑戦。17歳で走高跳、走幅跳で当時の日本記録を樹立した。1924年パリ五輪に走高跳と三段跳で出場し、三段跳では日本陸上界初の入賞(6位)を果たす。 1928年アムステルダム五輪の三段跳で15m21で金メダルを獲得。これは日本人初、アジア人個人初のオリンピック金メダルだった。1931年には三段跳で15m58の世界記録を樹立。1932年ロス五輪にはコーチ、主将、選手として出場し、旗手も務めた。その後はケガのため一線から退き、指導者として全国を巡回。戦後も陸上界の育成・発展に大きく貢献し、早大教授、IAAF(当時・国際陸連)技術委員、日本陸連名誉会長など各要職を歴任したのち1998年に他界した。「日本陸上界の父」と呼ばれ、毎年4月に広島で行われる春のグランプリは氏の功績を称え「織田幹雄記念」と冠がついている。 なお、織田氏に送られたプラーク(盾)は日本オリンピックミュージアムに展示される予定。 ヘリテージプラークは2018年12月に創設。授賞カテゴリーは、①City(都市:複数の国際大会のホストシティ)②Competitions(大会)③Legend(レジェンド:選手、コーチ、役員)④Landmarks(ランドマーク:競技場等)⑤Culture(カルチャー:映像、出版物等)に分かれている。これまで、日本では南部忠平氏、箱根駅伝、小出義雄氏、陸上競技マガジン、福岡国際マラソンが選ばれている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.28

中国陸連にWA加盟連盟賞 世界室内、ダイヤモンドリーグなど開催 競技会、ロードレースには600万人が参加

世界陸連(WA)は11月28日、ワールド・アスレティックス・アワード2025の加盟連盟賞に中国陸連を選出したと発表した。 加盟連盟賞は、年間を通して顕著な功績を挙げ、陸上競技の発展や知名度向上に大きく貢献した加盟連盟を表 […]

NEWS 青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表

2025.11.28

青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表

「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026」の実行委員会は、11月20日時点の出場予定校を発表した。 箱根駅伝で総合3連覇を狙う青学大や、前回大会で2連覇を飾った國學院大、全日本大学駅伝2位の中大、出雲駅伝で2位の早大など関 […]

NEWS デフリンピック陸上は金5つ含む11個のメダル獲得 円盤投・湯上剛輝、400m山田真樹ら躍動

2025.11.28

デフリンピック陸上は金5つ含む11個のメダル獲得 円盤投・湯上剛輝、400m山田真樹ら躍動

4年に一度、聴覚障者のための世界規模の総合スポーツ競技大会「デフリンピック」が11月26日に閉幕した。創設100周年の節目で初の日本開催だった今回、日本代表は過去最多となる51個のメダルを獲得した。各会場も盛り上がりを見 […]

NEWS 22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告

2025.11.28

22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告

世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は11月27日、男子走幅跳でオレゴン世界選手権金メダルを獲得した王嘉男(中国)のドーピング疑惑について、違反はなかったことを確認し、処分 […]

NEWS プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

2025.11.27

プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top