八王子ロングディスタンス2021(11月27日/東京・上柚木競技場)
男子10000m6組は、東京五輪代表の伊藤達彦(Honda)が27分30秒69で日本人トップの4位に入った。
来年7月に開催される世界選手権の参加標準記録(27分28秒00)を狙う選手が多数そろったB組だが、3000mを8分22秒、5000mを13分52秒と序盤からなかなかペースが上がらない。徐々に集団の数が絞られ、残り1000mで先頭争いに残った日本人は伊藤と太田智樹(トヨタ自動車)のみ。レースが動いたのは残り1周。後方に位置付けていた伊藤が強烈なスパートを炸裂させ、太田を逆転した。
伊藤は昨年12月の日本選手権で日本歴代2位の27分25秒73で2位。今年5月の日本選手権で優勝して東京五輪代表に内定した。11月に東日本実業団の1区(区間賞)を挟んだが、五輪後初トラックレースで自己2番目、パフォーマンス日本歴代6位の好記録をマークした。
「(世界選手権の参加標準記録まで)あと少しでしたが、海外選手の(ペースの)上げ下げに対応できました」と納得の表情。「トラックの練習をして次走る時は日本記録を出したい」と意気込みを語った。
日本人2番手の5位に太田は27分33秒13で日本歴代6位の快走。早大卒の実業団2年目ランナーが飛躍の兆しを見せている。
組トップはエバンス・ケイタニー(トヨタ紡織)で27分28秒25。7位のフィリップ・ムルワ(創価大)も27分35秒29の好記録だった。
■男子10000m日本歴代10傑
27.18.75相澤 晃(旭化成) 2020.12. 4
27.25.73伊藤 達彦(Honda)2020.12. 4
27.28.92田村 和希(住友電工) 2020.12. 4
27.29.69村山 紘太(旭化成) 2015.11.28
27.29.74鎧坂 哲哉(旭化成) 2015.11.28
27.33.13太田 智樹(トヨタ自動車)2021.11.27
27.34.86河合 代二(トーエネック)2020.12. 4
27.35.09高岡 寿成(カネボウ) 2001. 5. 4
27.35.33中山 竹通(ダイエー) 1987. 7. 2
27.36.93大迫 傑(Nike) 2020.12. 4

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)