
◇第98回関西学生陸上競技対抗選手権大会(大阪・ヤンマーフィールド長居)
春から延期となっていた関西インカレのトラック&フィールド2日目に注目の男女100mが行われ、ともに追い風参考ながら好記録が誕生した。
先に行われた女子は、東京五輪女子4×100mリレー代表対決に。大会3連覇を目指す齋藤愛美(大阪成蹊大)と、スーパールーキーの青山華依(甲南大1)が激突した。3日前の田島記念では齋藤が300m3位、青山が100mで2位とタイトルに届かなかった2人。レースは「ずっと課題だったスタートに集中したら、予選からすっと出ることができ、いい流れで決勝を迎えられました」という青山が、3.4mの追い風参考とはいえ自己ベストの11秒57を大きく上回る11秒45で駆け抜けて優勝した。「愛美さんと走るので(決勝の)レース前は緊張しました。最後は足音が聞こえてヒヤヒヤでしたが優勝できてうれしい」と1年生Vに笑顔が弾ける。
これが学生最後のレースとなった齋藤。「負けたことは悔しいですが、今季はシーズンが長く、もうガス欠状態のなか、自分なりにはよくまとめられたと思います」と納得の表情。「最後は青山がバタバタになっていたので追いつけるかもと思いましたがダメでしたね。でも学生最後のレースで(五輪をともに戦った)青山と走れて楽しかったです」と0秒07差の2位にも納得の表情だった。
五輪後は、「疲れなどもあり、心と身体のバランスを保つのが大変だった」(齋藤)。そうした中でも五輪代表の貫禄を見せて会場を沸かせた。
一方、1部男子100mは、9月の日本インカレでも決勝に進み4、5、7位の桒原拓也(関学大)、佐々木啓輔(立命大)、本多諒平(関大)に加え、同200m2位の上山紘輝(近大)と有力スプリンターが決勝で顔をそろえた。序盤から激しいバトルを展開したが、最後は身体半分前に出た桒原が植本尚輝(京産大)、上山の猛追をかわし、10秒17(+3.8)の好記録で初優勝。0.01秒差で植本が続き、3位には10秒20で上山が入った。
「優勝、最低でもメダルを狙っていた日本インカレで4位に敗れたリベンジを果たせました」と桒原。関西インカレでは多田修平(現・住友電工)が4連覇するなど、関学大が覇権を握っており、昨年の小倉朱佑に続いて「関学の連覇を途切れさせず良かった」と語り、「後輩にうまくバトンをつなぐことができました」と笑顔を見せる。タイムについては「公認でこのタイムならよかったですが、10秒2台前半を目標にしていたので満足です」と満足げだった。
神吉中(兵庫)時代には走高跳で全中優勝。高校では混成競技に打ち込み近畿インターハイで7位だった。一浪を経て関学大に入り、しばらくはクラブチームで走っていたが、一念発起し1年の秋から陸上競技部に入ったという変わり種。高校時代も10秒73で走っていたが、2年時に10秒36までベストを更新して注目される存在となっていた。「五輪など世界を目指す覚悟ができていない」ことを理由に競技はこれで一区切りを付けてIT系の企業に進むというが、少し競技継続への思いものぞかせていた。100分の1秒差でVを逃した植本は、「優勝できなかったのは悔しいですが、日本インカレで決勝に残れなかった借りは返せた」と淡々と話していた。

他では、女子やり投で日本インカレ覇者の武本紗栄(大体大)が58m03を投げ、大会記録(59m22)の更新はならなかったものの、この種目では大会初となる4連覇を達成。1部男子十種競技では同じく日本インカレを制している川元莉々輝(立命大)が7016点で貫禄勝ちを収めた。
◇第98回関西学生陸上競技対抗選手権大会(大阪・ヤンマーフィールド長居)
春から延期となっていた関西インカレのトラック&フィールド2日目に注目の男女100mが行われ、ともに追い風参考ながら好記録が誕生した。
先に行われた女子は、東京五輪女子4×100mリレー代表対決に。大会3連覇を目指す齋藤愛美(大阪成蹊大)と、スーパールーキーの青山華依(甲南大1)が激突した。3日前の田島記念では齋藤が300m3位、青山が100mで2位とタイトルに届かなかった2人。レースは「ずっと課題だったスタートに集中したら、予選からすっと出ることができ、いい流れで決勝を迎えられました」という青山が、3.4mの追い風参考とはいえ自己ベストの11秒57を大きく上回る11秒45で駆け抜けて優勝した。「愛美さんと走るので(決勝の)レース前は緊張しました。最後は足音が聞こえてヒヤヒヤでしたが優勝できてうれしい」と1年生Vに笑顔が弾ける。
これが学生最後のレースとなった齋藤。「負けたことは悔しいですが、今季はシーズンが長く、もうガス欠状態のなか、自分なりにはよくまとめられたと思います」と納得の表情。「最後は青山がバタバタになっていたので追いつけるかもと思いましたがダメでしたね。でも学生最後のレースで(五輪をともに戦った)青山と走れて楽しかったです」と0秒07差の2位にも納得の表情だった。
五輪後は、「疲れなどもあり、心と身体のバランスを保つのが大変だった」(齋藤)。そうした中でも五輪代表の貫禄を見せて会場を沸かせた。
一方、1部男子100mは、9月の日本インカレでも決勝に進み4、5、7位の桒原拓也(関学大)、佐々木啓輔(立命大)、本多諒平(関大)に加え、同200m2位の上山紘輝(近大)と有力スプリンターが決勝で顔をそろえた。序盤から激しいバトルを展開したが、最後は身体半分前に出た桒原が植本尚輝(京産大)、上山の猛追をかわし、10秒17(+3.8)の好記録で初優勝。0.01秒差で植本が続き、3位には10秒20で上山が入った。
「優勝、最低でもメダルを狙っていた日本インカレで4位に敗れたリベンジを果たせました」と桒原。関西インカレでは多田修平(現・住友電工)が4連覇するなど、関学大が覇権を握っており、昨年の小倉朱佑に続いて「関学の連覇を途切れさせず良かった」と語り、「後輩にうまくバトンをつなぐことができました」と笑顔を見せる。タイムについては「公認でこのタイムならよかったですが、10秒2台前半を目標にしていたので満足です」と満足げだった。
神吉中(兵庫)時代には走高跳で全中優勝。高校では混成競技に打ち込み近畿インターハイで7位だった。一浪を経て関学大に入り、しばらくはクラブチームで走っていたが、一念発起し1年の秋から陸上競技部に入ったという変わり種。高校時代も10秒73で走っていたが、2年時に10秒36までベストを更新して注目される存在となっていた。「五輪など世界を目指す覚悟ができていない」ことを理由に競技はこれで一区切りを付けてIT系の企業に進むというが、少し競技継続への思いものぞかせていた。100分の1秒差でVを逃した植本は、「優勝できなかったのは悔しいですが、日本インカレで決勝に残れなかった借りは返せた」と淡々と話していた。
他では、女子やり投で日本インカレ覇者の武本紗栄(大体大)が58m03を投げ、大会記録(59m22)の更新はならなかったものの、この種目では大会初となる4連覇を達成。1部男子十種競技では同じく日本インカレを制している川元莉々輝(立命大)が7016点で貫禄勝ちを収めた。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2026.03.14
-
2026.03.14
-
2026.03.14
-
2026.03.13
2026.03.07
日体大陸上部100周年式典が開催!日本陸連・有森会長ら名選手数多く、箱根駅伝10度優勝
-
2026.03.08
-
2026.02.15
-
2026.02.27
-
2026.03.07
-
2026.03.01
Latest articles 最新の記事
2026.03.14
世界室内で日本代表初選出の清山ちさと「宮崎の代表として全力で挑戦してまいります」 3月からJ2テゲバジャーロ宮崎の広報も担当
サッカーJリーグのJ2に所属するテゲバジャーロ宮崎は3月14日、チームのホームページを更新し、世界室内選手権女子60mハードルの代表に選出された清山ちさと(いちご)が、3月1日付でチームの広報部に配属されたことを明らかに […]
2026.03.14
本田桜二郎がロード1マイル4分00秒16の日本新!5kmは古橋希翁がトップ/Fukuoka Ohori Road Running
公認ロードレース大会の「Fukuoka Ohori Road Running」が、3月14日に福岡市の大濠公園で行われ、男子1マイルで本田桜二郎(鳥取城北高)が4分00秒16の日本新記録で優勝を飾った。従来の記録は館澤亨 […]
2026.03.14
男子800mのクレイ・アーロン竜波、石井優吉がそろって決勝進出!/全米学生室内
全米学生室内選手権が3月13日から米国アーカンソー州フェイエットビルで始まり、男子800m予選に出場したクレイ・アーロン竜波と石井優吉(ともにペンシルベニア州立大)が決勝進出を決めた。 全米学生室内選手権は、学生室内シー […]
Latest Issue
最新号
2026年4月号 (3月13日発売)
別冊付録 記録年鑑 2025
東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン