HOME 国内

2021.09.22

三重県が6年後の国体延期開催断念 財政負担と会場確保難しく申請見送り
三重県が6年後の国体延期開催断念 財政負担と会場確保難しく申請見送り

新型コロナウイルスの影響で今秋の開催中止が決まった三重国体について、三重県の一見勝之知事は9月22日の県議会全員協議会で、費用の追加負担や会場確保が難しいことから6年後の2027年への延期開催を断念すると表明した。

国体の今秋中止が8月26日に正式に決まったことを受けて、日本スポーツ協会の規定(6年後に延期)に基づき、三重県は9月26日期限の延期申請に向けて、競技会場がある県内の自治体など関係団体と協議を進めていた。

県によると、国体を延期した場合は6年間で約120億円の追加費用が発生。また、競技によっては現行の会場をそのまま使えないこともあり、11競技20会場の再選定が必要になる。それを受けて県外開催の場合はさらに約20~62億円が必要という。県内の自治体からは大会費用について、県の負担割合の増額を求める声が上がっていた。

広告の下にコンテンツが続きます

一見知事は「不本意で苦渋に満ちた決断ではあるが、延期の申請を見送るべきではないかと判断した」と述べた。

国体後に開催する全国障害者スポーツ大会も実施しない。県は9月24日に開く、国体と全国障害者スポーツ大会の両大会実行委員会総会で正式に延期開催の断念を決める。

新型コロナウイルスの影響で今秋の開催中止が決まった三重国体について、三重県の一見勝之知事は9月22日の県議会全員協議会で、費用の追加負担や会場確保が難しいことから6年後の2027年への延期開催を断念すると表明した。 国体の今秋中止が8月26日に正式に決まったことを受けて、日本スポーツ協会の規定(6年後に延期)に基づき、三重県は9月26日期限の延期申請に向けて、競技会場がある県内の自治体など関係団体と協議を進めていた。 県によると、国体を延期した場合は6年間で約120億円の追加費用が発生。また、競技によっては現行の会場をそのまま使えないこともあり、11競技20会場の再選定が必要になる。それを受けて県外開催の場合はさらに約20~62億円が必要という。県内の自治体からは大会費用について、県の負担割合の増額を求める声が上がっていた。 一見知事は「不本意で苦渋に満ちた決断ではあるが、延期の申請を見送るべきではないかと判断した」と述べた。 国体後に開催する全国障害者スポーツ大会も実施しない。県は9月24日に開く、国体と全国障害者スポーツ大会の両大会実行委員会総会で正式に延期開催の断念を決める。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.13

35km競歩・26位の丸尾知司 「力が残っていなかった」 後半にかけて苦しいレースに/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上の初日、モーニングセッションで男子35km競歩が行われ、男子35km競歩の丸尾知司(愛知製鋼)は2時間40分29秒の26位でフィニッシュした。 レース後 […]

NEWS 円盤投・郡菜々佳「ここを始まりの日にしたい」3大会ぶり代表つかむ/東京世界陸上

2025.09.13

円盤投・郡菜々佳「ここを始まりの日にしたい」3大会ぶり代表つかむ/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のモーニングセッションに女子円盤投予選が行われ、B組に入った郡菜々佳(サトウ食品アルビレックス新潟RC)は54m59の総合36位で予選敗退となった […]

NEWS 谷井孝行ディレクター「非常に過酷な状況でレースを作ってくれた」ダウンした選手「問題ない」/東京世界陸上

2025.09.13

谷井孝行ディレクター「非常に過酷な状況でレースを作ってくれた」ダウンした選手「問題ない」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、男子35km競歩で勝木隼人(自衛隊体育学校)が日本勢大会最初のメダルとなる銅メダルを獲得した。 レース後、日本陸連 […]

NEWS 35km銅メダルの勝木隼人 伝統死守に「協力して取った」 大歓声に「すごく力になった」/東京世界陸上

2025.09.13

35km銅メダルの勝木隼人 伝統死守に「協力して取った」 大歓声に「すごく力になった」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、男子35km競歩では勝木隼人(自衛隊体育学校)が2時間29分16秒で銅メダルを獲得した。 ラスト勝負でメダル争いか […]

NEWS 日本が男女混合4×400mRで“逆転”ファイナル進出!上位のケニア失格で繰り上がり、アンカー・松本奈菜子「本当にうれしい」/東京世界陸上

2025.09.13

日本が男女混合4×400mRで“逆転”ファイナル進出!上位のケニア失格で繰り上がり、アンカー・松本奈菜子「本当にうれしい」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)1日目 東京世界陸上1日目のモーニングセッションが行われ、男女混合4×400mリレーで日本が3分12秒08の日本新記録をマークし、決勝進出を果たした。 劇的なファイナル進出 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top