世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。
棒高跳
デュプランティスらによる6m決戦
スウェーデンの至宝A.デュプランティスがついに日本にやってくる。デュプランティスは2020年、室内で6m18の世界記録を作り、屋外でも6m15と、あのセルゲイ・ブブカが持っていた最高記録6m14を上回った。昨年は16戦全勝で、うち10回で6mを超える安定ぶり。今季も6月に屋外セカンドベストの6m10を跳ぶなど、ただ1人大台を超えている。
棒高跳選手だった父の影響で3歳からポールを持ち、7歳で3m86を跳んだデュプランティス。その後は各世代の記録を次々と更新してきた21歳の天才だが、19年ドーハ世界選手権は2位で、まだシニア世界大会の優勝はない。東京五輪でタイトルを手にして、スーパースターへの階段を一気に駆け上がるか。
そこに待ったをかけるとすれば、前世界記録保持者(6m16※室内)のR.ラヴィレニ(フランス)とS.ケンドリックス(米国)か。34歳のラヴィレニは6月に5m92に成功。一時の勢いはないものの、今季は室内シーズンから安定している。ロンドン五輪以来2大会ぶりの頂点を目指す。
ケンドリックスは勝負強さが持ち味で、17、19年世界選手権で金メダル。今季は5m92がベストだが、持ち記録は世界歴代3位の6m06を持っている。また、そのケンドリックスを抑えて全米を制したC.ニルセン、ドーハ世界選手権3位のP.リセク(ポーランド)、前回覇者のT.B.ダ・シルヴァ(ブラジル)らが虎視眈々と上位をうかがう。
さらに注目なのはフィリピンのE.J.オビエナだ。6月に5m87に成功。7試合中6試合で5m80オーバーを見せており、メダル争いに加わってもおかしくない。
日本からは江島雅紀(富士通)と山本聖途(トヨタ自動車)が参戦。山本は3大会連続の五輪となるが、過去2大会は記録なしに終わっているだけにリベンジをしたいところ。江島は初五輪。ジュニア時代からデュプランティスと戦ってきた江島は、決勝に進んで同じ舞台で跳ぶことができるか。
●男子棒高跳
予 選7月31日9:40~
決 勝8月3日19:20~
男子棒高跳注目のA.デュプランティス
世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。
棒高跳 デュプランティスらによる6m決戦
スウェーデンの至宝A.デュプランティスがついに日本にやってくる。デュプランティスは2020年、室内で6m18の世界記録を作り、屋外でも6m15と、あのセルゲイ・ブブカが持っていた最高記録6m14を上回った。昨年は16戦全勝で、うち10回で6mを超える安定ぶり。今季も6月に屋外セカンドベストの6m10を跳ぶなど、ただ1人大台を超えている。 棒高跳選手だった父の影響で3歳からポールを持ち、7歳で3m86を跳んだデュプランティス。その後は各世代の記録を次々と更新してきた21歳の天才だが、19年ドーハ世界選手権は2位で、まだシニア世界大会の優勝はない。東京五輪でタイトルを手にして、スーパースターへの階段を一気に駆け上がるか。 そこに待ったをかけるとすれば、前世界記録保持者(6m16※室内)のR.ラヴィレニ(フランス)とS.ケンドリックス(米国)か。34歳のラヴィレニは6月に5m92に成功。一時の勢いはないものの、今季は室内シーズンから安定している。ロンドン五輪以来2大会ぶりの頂点を目指す。 ケンドリックスは勝負強さが持ち味で、17、19年世界選手権で金メダル。今季は5m92がベストだが、持ち記録は世界歴代3位の6m06を持っている。また、そのケンドリックスを抑えて全米を制したC.ニルセン、ドーハ世界選手権3位のP.リセク(ポーランド)、前回覇者のT.B.ダ・シルヴァ(ブラジル)らが虎視眈々と上位をうかがう。 さらに注目なのはフィリピンのE.J.オビエナだ。6月に5m87に成功。7試合中6試合で5m80オーバーを見せており、メダル争いに加わってもおかしくない。 日本からは江島雅紀(富士通)と山本聖途(トヨタ自動車)が参戦。山本は3大会連続の五輪となるが、過去2大会は記録なしに終わっているだけにリベンジをしたいところ。江島は初五輪。ジュニア時代からデュプランティスと戦ってきた江島は、決勝に進んで同じ舞台で跳ぶことができるか。 ●男子棒高跳 予 選7月31日9:40~ 決 勝8月3日19:20~RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.12
月刊陸上競技2025年12月号
-
2025.11.12
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.12
月刊陸上競技2025年12月号
Contents EKIDEN REVIEW 全日本大学駅伝 駒大 最多V17! 王者の帰還。 追跡 藤田敦史監督が語る「勝つべくして勝った試合」 中大、青学大がトップスリー 学生駅伝Close-up 國學院大 出雲V2 […]
2025.11.12
日本陸連アスレティックスアワード 新人賞に古賀ジェレミー、清水空跳、坂ちはる、小林香菜の4人が選出
日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年の活躍が顕著であり、将来が期待される競技者」に与えられる新人賞には日本陸連、東京運動記者クラブからそれぞれ男女1名ずつ、計 […]
2025.11.12
日本陸連アワード優秀選手賞に勝木隼人、藤井菜々子、村竹ラシッド、山西利和がノミネート!11/29にMVP発表
日本陸連は年間表彰式となるアスレティックス・アワード2025の受賞者一覧を発表した。 「2025年において優秀な成績を収めた競技者」を表彰する優秀選手賞にノミネートしたのは、男子35km競歩の勝木隼人(自衛隊体育学校)、 […]
2025.11.12
ホノルルマラソンに堀尾謙介、神野大地がエントリー ソウル五輪代表・浅井えり子さんも出場
11月12日、ホノルルマラソンの事務局は、12月14に日に開催される「JALホノルルマラソン2025」に堀尾謙介と神野大地(ともにM&Aベストパートナーズ)がエントリーしたことを発表した。 堀尾は22年の東京で […]
2025.11.12
現代の駅伝ランナーのためにデザインされたナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!
ナイキは11月12日、2025-2026年の駅伝シーズンに向け、⽇本のランナーからインスピレーションを受けてデザインされた「EKIDEN PACK」コレクションを発売することを発表した。 駅伝シーズンを象徴する存在として […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025