【Webオリジナル記事】川内家の次男・鮮輝
目指すは100kmでの『世界一』
株式会社ロジクールは8月1日、ランナー向けイヤホンブランド「Jaybird」の新作発表会を都内で開き、「Jaybird VISTA 完全ワイヤレス スポーツ ヘッドホン」を8月8日から発売することを発表した。会場には川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)の弟でプロランナーである川内鮮輝(Jaybird)が出席し、ウルトラマラソンの100kmで日本代表を目指す今後のビジョンなどを明かした。
兄より先にプロランナーへ
川内家の次男である鮮輝は長男・優輝と同じ埼玉・春日部東高出身。國學院大4年時には2013年箱根駅伝の登録メンバーに選ばれたが、出走はならず、卒業後は一般企業に就職した。
それでも、走ることに力を注ぎたいと考えた川内は、2016年に勤めていた印刷会社を退職してプロランナーに転身。現在はJaybirdに所属しながら2年に1度開かれるIAU(国際ウルトラランナーズ協会)100km世界選手権での優勝を目指している。兄・優輝がプロになったのも鮮輝の影響が大きいという。
昨年6月のサロマ湖100kmウルトラマラソンでは日本代表(上位4人)まであと一歩となる5位を占めたが、今年の同大会では冬場に右足首を痛めた影響もあって14位と惨敗。「準備の密度が薄かった」と反省し、「マラソンを2時間11分、12分で走る選手が出てくるようになって、ウルトラマラソンも高速化している。工夫が必要」と危機感を募らせる。
「トラックでは兄に勝ちたい」
今後は8月24日のバンコク・ミッドナイトマラソン(タイ)や9月の田沢湖マラソン(秋田)といった厳しい条件のレースでタフさを養いつつも、トラックレースにも積極的に参戦して走力の底上げとスピード強化を図る。川内の自己記録は5000mが14分30秒65(2012年)、10000mは29分54秒91(2011年)と学生時代に出したものだが、「昨年も5000mは14分38秒で走っていますし、自己ベストは更新したい。兄が今年は14分29秒なので、できればトラックでは兄に勝ちたいですね」と意欲を燃やす。
試合を強化の一環として活用する点を、「(結果として)兄とやることは同じ。タイプは似ていますね」と自己分析。最近は一緒に練習する機会が減っているというが、「兄のツイートなどを読んでも共感するところが多い」と話す。
次のウルトラ挑戦は2017年に優勝している10月の四万十川100km(高知)の予定。世界選手権の代表選考会となる来年のサロマ湖100kmを見据え、新たな取り組みをしながら「大会記録(6時間38分01秒)を更新できたら」と意気込む。なお、川内の自己ベストは昨年のサロマ湖でマークした6時間28分35秒で、その時には優勝した風見尚(愛知陸協)が6時間09分14秒の世界新記録を樹立している。「100kmなら日本人でも世界記録を出せるし、世界一になれる」というのが川内の大きなモチベーションだ。
今年のドーハ大会で4回目の世界選手権マラソン代表となった長男・優輝に対し、次男・鮮輝はウルトラマラソンで「世界」を目指している。

「Jaybird VISTA」はBLACK(ブラック、手前)が8月8日、NIMBUS GRAY(グレー、右)が8月22日、MINERAL BLUE(ミネラルブルー、左)が10月25日に発売予定。6gと軽量で、音質、耐久性、フィット性、防汗・防水性に優れるほか、片耳でも使用できる
文&写真/山本慎一郎
<PR>
月刊陸上競技9月号は8月10日発売予定です
【Webオリジナル記事】川内家の次男・鮮輝 目指すは100kmでの『世界一』
株式会社ロジクールは8月1日、ランナー向けイヤホンブランド「Jaybird」の新作発表会を都内で開き、「Jaybird VISTA 完全ワイヤレス スポーツ ヘッドホン」を8月8日から発売することを発表した。会場には川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)の弟でプロランナーである川内鮮輝(Jaybird)が出席し、ウルトラマラソンの100kmで日本代表を目指す今後のビジョンなどを明かした。 [caption id="attachment_3884" align="aligncenter" width="700"]
[/caption]
兄より先にプロランナーへ
川内家の次男である鮮輝は長男・優輝と同じ埼玉・春日部東高出身。國學院大4年時には2013年箱根駅伝の登録メンバーに選ばれたが、出走はならず、卒業後は一般企業に就職した。 それでも、走ることに力を注ぎたいと考えた川内は、2016年に勤めていた印刷会社を退職してプロランナーに転身。現在はJaybirdに所属しながら2年に1度開かれるIAU(国際ウルトラランナーズ協会)100km世界選手権での優勝を目指している。兄・優輝がプロになったのも鮮輝の影響が大きいという。 昨年6月のサロマ湖100kmウルトラマラソンでは日本代表(上位4人)まであと一歩となる5位を占めたが、今年の同大会では冬場に右足首を痛めた影響もあって14位と惨敗。「準備の密度が薄かった」と反省し、「マラソンを2時間11分、12分で走る選手が出てくるようになって、ウルトラマラソンも高速化している。工夫が必要」と危機感を募らせる。「トラックでは兄に勝ちたい」
今後は8月24日のバンコク・ミッドナイトマラソン(タイ)や9月の田沢湖マラソン(秋田)といった厳しい条件のレースでタフさを養いつつも、トラックレースにも積極的に参戦して走力の底上げとスピード強化を図る。川内の自己記録は5000mが14分30秒65(2012年)、10000mは29分54秒91(2011年)と学生時代に出したものだが、「昨年も5000mは14分38秒で走っていますし、自己ベストは更新したい。兄が今年は14分29秒なので、できればトラックでは兄に勝ちたいですね」と意欲を燃やす。 試合を強化の一環として活用する点を、「(結果として)兄とやることは同じ。タイプは似ていますね」と自己分析。最近は一緒に練習する機会が減っているというが、「兄のツイートなどを読んでも共感するところが多い」と話す。 次のウルトラ挑戦は2017年に優勝している10月の四万十川100km(高知)の予定。世界選手権の代表選考会となる来年のサロマ湖100kmを見据え、新たな取り組みをしながら「大会記録(6時間38分01秒)を更新できたら」と意気込む。なお、川内の自己ベストは昨年のサロマ湖でマークした6時間28分35秒で、その時には優勝した風見尚(愛知陸協)が6時間09分14秒の世界新記録を樹立している。「100kmなら日本人でも世界記録を出せるし、世界一になれる」というのが川内の大きなモチベーションだ。 今年のドーハ大会で4回目の世界選手権マラソン代表となった長男・優輝に対し、次男・鮮輝はウルトラマラソンで「世界」を目指している。 [caption id="attachment_3885" align="aligncenter" width="700"]
[/caption] [caption id="attachment_3915" align="aligncenter" width="700"]

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.19
800m日本記録保持者・久保凛が400mで54秒68の自己新記録!
-
2025.04.18
-
2025.04.18
-
2025.04.18
-
2025.04.17
2025.04.13
男子100mは愛宕頼が10秒16wで快勝! 並みいるオリンピアン抑える/出雲陸上
2025.04.13
荒天のため小学生・中学生種目が中止 グランプリ種目などが午後1時からスタート/出雲陸上
-
2025.04.17
-
2025.04.13
-
2025.04.19
-
2025.04.17
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.19
クレイ・アーロン竜波が800m1分47秒82 石井優吉は1分49秒79/バージニアチャレンジ
バージニアチャレンジは4月18日、米国・バージニア州シャーロッツビルで行われ、男子招待800mでクレイ・アーロン竜波(ペンシルベニア大)が1分47秒82で全体3位に入った。石井優吉は1分49秒79で全体18位だった。 4 […]
2025.04.19
800m日本記録保持者・久保凛が400mで54秒68の自己新記録!
大阪高校春季地区別記録会(3、4地区)は4月19日、大阪・ヤンマーフィールド長居で行われ、女子800mで日本記録(1分59秒93)を持つ久保凛(東大阪大敬愛高3)が女子400mで54秒68の自己新記録をマークした。 40 […]
2025.04.19
中国・韓麒庚が男子砲丸投、円盤投2冠 女子100mも中国の張倩が11秒80でV/U18アジア選手権
4月15日から18日の4日間、サウジアラビア・ダンマームで第6回U18アジア選手権が行われ、男子円盤投(1.5kg)を63m33で制した韓麒庚(中国)が、砲丸投(5kg)も20m23の大会新で投てき2冠に輝いた。 韓は江 […]
2025.04.19
男子100m清水空跳、男子110mH髙城昊紀、女子400m今峰紗希が金! 大森恵偉音は走幅跳で7m72w/U18アジア選手権
4月15日から18日の4日間、サウジアラビア・ダンマームで第6回U18アジア選手権が行われ、日本勢は男子100mの清水空跳(星稜高2石川)、男子110mハードルの髙城昊紀(宮崎西高2)、女子400mの今峰紗希(済美高3岐 […]
2025.04.18
編集部コラム「20年とカツ丼」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)