HOME ニュース、国内

2021.06.25

田中希実1500mをセカンドベストの4分08秒39で優勝!2種目での東京五輪代表に大きく前進/日本選手権
田中希実1500mをセカンドベストの4分08秒39で優勝!2種目での東京五輪代表に大きく前進/日本選手権


◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の2日目。女子1500mは田中希実(豊田自動織機TC)が4分08秒39で優勝した。

広告の下にコンテンツが続きます

5000mですでに代表に内定している田中。レースでは序盤から大きく飛び出し、400mを66秒で通過する。自身の持つ日本記録4分05秒27以上を狙える突っ込みを見せるが、フィニッシュ直前にやや足取りが鈍ってしまった。それでも自己2番目、パフォーマンス日本歴代3位となる4分08秒39で堂々の連覇。ワールドランキングでも東京五輪の出場枠45以内に入る38番目にランクインし、この結果を踏まえれば代表に大きく前進したと言える。

「今日はタイムを目指していたが、感覚と通過にずれがあった」と田中。「65~66秒通過をもっと楽にいければよかったが余裕がなかったので最後は上げられなかった」とし、「納得のいくレースができなかった」と悔しさをにじませた。

中学から取り組んできた1500mには強い思い入れがある。「5000mで戦うためにも1500mのスピード持久力は必要ですし、1500mでも世界と戦いたい。極めたいという思いを持って取り組んでいます」と田中。5000mとの2種目代表に近づいた田中は、世界でどんな走りをするのだろうか。

2位の卜部蘭(積水化学)も日本歴代7位の4分10秒52をマーク。卜部もワールドランキングで出場の可能性を残している。

広告の下にコンテンツが続きます

女子1500mでオリンピックに日本人が出場したことはこれまでにない。東京五輪で史上初の挑戦へ――女子中距離界の歴史がついに動く。

◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の2日目。女子1500mは田中希実(豊田自動織機TC)が4分08秒39で優勝した。 5000mですでに代表に内定している田中。レースでは序盤から大きく飛び出し、400mを66秒で通過する。自身の持つ日本記録4分05秒27以上を狙える突っ込みを見せるが、フィニッシュ直前にやや足取りが鈍ってしまった。それでも自己2番目、パフォーマンス日本歴代3位となる4分08秒39で堂々の連覇。ワールドランキングでも東京五輪の出場枠45以内に入る38番目にランクインし、この結果を踏まえれば代表に大きく前進したと言える。 「今日はタイムを目指していたが、感覚と通過にずれがあった」と田中。「65~66秒通過をもっと楽にいければよかったが余裕がなかったので最後は上げられなかった」とし、「納得のいくレースができなかった」と悔しさをにじませた。 中学から取り組んできた1500mには強い思い入れがある。「5000mで戦うためにも1500mのスピード持久力は必要ですし、1500mでも世界と戦いたい。極めたいという思いを持って取り組んでいます」と田中。5000mとの2種目代表に近づいた田中は、世界でどんな走りをするのだろうか。 2位の卜部蘭(積水化学)も日本歴代7位の4分10秒52をマーク。卜部もワールドランキングで出場の可能性を残している。 女子1500mでオリンピックに日本人が出場したことはこれまでにない。東京五輪で史上初の挑戦へ――女子中距離界の歴史がついに動く。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.23

箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

2025.12.23

箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

2025.12.23

箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 武者修行で変わった“基準” 中大・岡田開成(2年)にとって第101回 […]

NEWS ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

2025.12.23

ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は12月23日、第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の「クマ対応」について発表した。 同大会は群馬県庁スタート・フィニッシュで、前橋市、高崎市、伊勢崎氏、太田市、桐生市をめぐ […]

NEWS 短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

2025.12.23

短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

スズキは12月末をもって男子短距離の竹田一平が退社・退団すると発表した。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から本格的にスプリントへ。大学2年だった2016年には10秒27を […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top