HOME 高校

2021.06.21

佐賀北の永石小雪が女子100m11秒76でV!五輪候補・兒玉芽生の大会記録を更新 /IH北九州
佐賀北の永石小雪が女子100m11秒76でV!五輪候補・兒玉芽生の大会記録を更新 /IH北九州


100mの表彰式で「OITA」の人文字を作う選手たち

◇インターハイ北九州大会(6月17日~20日/大分県大分市)

広告の下にコンテンツが続きます

夏のインターハイを懸けた地区予選となる北九州大会は6月17日から20日の4日間、大分市の大分スポーツ公園昭和電工ドームで行われた。

2日目はあいにくの雨だったが、会場の利を生かし屋根を閉めて実施。同日の女子100mでは、永石小雪(佐賀北3佐賀)が大会新記録の11秒76(−0.1)で優勝を飾った。この記録は、女子4×100mリレーで東京五輪出場権を獲得したメンバーの兒玉芽生(大分雄城台、現・福岡大)が2017年に同じ会場でマークした大会記録11秒87を大幅に更新するもの。永吉は「(兒玉さんの)記録を破ったという実感がありません。インターハイではスタートダッシュを決めて、自己ベスト(11秒74/追い風参考で11秒69)を更新して入賞したいです」と謙虚さを垣間見せた。

また、男子5000m競歩は、古賀文也(大牟田3福岡)が21分15秒22で優勝。4月に20分58秒39のベストを出しているランキング2位の田村真裟斗(純真3福岡)は、21分35秒52で2位だった。同じ福岡県で良きライバル関係にある古賀と田村。昨年のベストは古賀が21分16秒60で田村が21分36秒89だったが、今季は4月の朝日記録会、インターハイ福岡県大会といずれも田村が先着していた。なかなか田村に勝てない古賀だったが、目指すは「日本一」。2017年に山形インターハイの5000m競歩で優勝した兄の古賀友太(大牟田、現・明大)に動画を送ってアドバイスを受けながら歩型の改良にも努めて臨んだ北九州大会だった。古賀は「タイムより優勝することを優先して歩きました。インターハイで優勝するためには積極的なレースをしないといけないと思い、ラスト2周から上げました。まだまだ余裕があったので、インターハイは20秒台前半が狙えると思っています」と、結果にもレース内容に納得している様子だった。

そのほか、大分雄城台が女子4×100mリレーで45秒92、男子110mハードルの真名子凌成(東福岡3福岡)が14秒34(+0.1)、男子4×400mリレーでは東福岡が3分11秒31と、それぞれ大会新記録を樹立。男子5000mでは、留学生を抑えて、西村真周(自由ケ丘3福岡)が13分55秒92、荒巻朋煕(大牟田3福岡)が13分59秒75でワンツーフィニッシュした。

広告の下にコンテンツが続きます

地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。

文/田端慶子

100mの表彰式で「OITA」の人文字を作う選手たち ◇インターハイ北九州大会(6月17日~20日/大分県大分市) 夏のインターハイを懸けた地区予選となる北九州大会は6月17日から20日の4日間、大分市の大分スポーツ公園昭和電工ドームで行われた。 2日目はあいにくの雨だったが、会場の利を生かし屋根を閉めて実施。同日の女子100mでは、永石小雪(佐賀北3佐賀)が大会新記録の11秒76(−0.1)で優勝を飾った。この記録は、女子4×100mリレーで東京五輪出場権を獲得したメンバーの兒玉芽生(大分雄城台、現・福岡大)が2017年に同じ会場でマークした大会記録11秒87を大幅に更新するもの。永吉は「(兒玉さんの)記録を破ったという実感がありません。インターハイではスタートダッシュを決めて、自己ベスト(11秒74/追い風参考で11秒69)を更新して入賞したいです」と謙虚さを垣間見せた。 また、男子5000m競歩は、古賀文也(大牟田3福岡)が21分15秒22で優勝。4月に20分58秒39のベストを出しているランキング2位の田村真裟斗(純真3福岡)は、21分35秒52で2位だった。同じ福岡県で良きライバル関係にある古賀と田村。昨年のベストは古賀が21分16秒60で田村が21分36秒89だったが、今季は4月の朝日記録会、インターハイ福岡県大会といずれも田村が先着していた。なかなか田村に勝てない古賀だったが、目指すは「日本一」。2017年に山形インターハイの5000m競歩で優勝した兄の古賀友太(大牟田、現・明大)に動画を送ってアドバイスを受けながら歩型の改良にも努めて臨んだ北九州大会だった。古賀は「タイムより優勝することを優先して歩きました。インターハイで優勝するためには積極的なレースをしないといけないと思い、ラスト2周から上げました。まだまだ余裕があったので、インターハイは20秒台前半が狙えると思っています」と、結果にもレース内容に納得している様子だった。 そのほか、大分雄城台が女子4×100mリレーで45秒92、男子110mハードルの真名子凌成(東福岡3福岡)が14秒34(+0.1)、男子4×400mリレーでは東福岡が3分11秒31と、それぞれ大会新記録を樹立。男子5000mでは、留学生を抑えて、西村真周(自由ケ丘3福岡)が13分55秒92、荒巻朋煕(大牟田3福岡)が13分59秒75でワンツーフィニッシュした。 地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.07

田中希実 1500m6連覇達成も「まだ納得の走りではない」 2位・木村友香は世界選手権出場へつながる力走/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子1500mは田中希実(New Balance)が4分04秒16で6年連続6度目の優勝を飾り、初 […]

NEWS 鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権

2025.07.07

鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。2大会連続の世界選手権代表に内定した。 広告の下に […]

NEWS 世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

2025.07.06

世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]

NEWS 100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

2025.07.06

100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]

NEWS 100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

2025.07.06

100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top