2021.06.21
夏のインターハイを懸けた地区予選となる中国大会が山口県山口市の維新百年記念公園陸上競技場で行われた。
今季11秒66(+0.1)をマークして高校ランキングトップにたつ角良子(倉吉東3鳥取)が女子100mに出場し、11秒84(-0.1)で制した。しかし、今大会では全力を出し切る想定はなく、24日(木)から始まる日本選手権を見据えて余力を残し、インターハイへの切符を確実に獲得することを念頭に置いたレースであったという。
「日本選手権では、決勝に残りたいです。シニアの方がいてレベルも高いので、ベストタイムを残さないといけませんが」。そう語る角の視線の先には、東京五輪の4×100mリレー日本代表入りという高い目標があった。それでも、今大会では準決勝で11秒74(+0.6)を出し、アベレージが高まってきているのを実感。鳥取県大会から自己記録を連発して11秒66までマークしてきていることも、角にとっては自信となっている。
中学時代から世代トップ選手だったが角。高校入学後に負った左膝の前十字靱帯断裂という大きなケガを乗り越え、最終学年となった今シーズンの序盤から「ハマり始めた感じがある」と言うほどの好調さを見せている。この調子を維持して、日本選手権ではシニア選手も“アッ”と言わせるような走りを見せるかもしれない。
◇3000m障害で黒田朝日が高校歴代8位でV……
男子3000m障害で黒田朝日(玉野光南3岡山)が山口翔平(西京3山口)を残り1000mを前に振り切り、8分48秒48の自己新(高校歴代8位)で優勝。山口も初の8分台となる8分57秒57の自己新記録で2位となった。女子200mでは山本千菜(宮島工3広島)が24秒41(+2.0)で勝利し、女子100mハードルでは福嶋ひなた(鳥取中央育英2鳥取)が昨年の全国大会2位の浅木都紀葉(広島皆実3広島)らを制し、13秒87(+1.4)の大会新記録で優勝。女子砲丸投の奥山琴未(岡山商大附2岡山)、同ハンマー投の有汲颯妃(玉野光南3岡山)、同やり投の村上碧海(西条農3広島)も実力者としての力を見せつけてそれぞれ優勝し、全国タイトルに向けて順当に駒を進めた。
対抗得点では、男子は60点、女子は57.5点をそれぞれ獲得した玉野光南(岡山)がアベックで総合優勝を飾った。
地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。
文/松山林太郎
◇インターハイ中国大会(6月18日~20日/山口県山口市)
夏のインターハイを懸けた地区予選となる中国大会が山口県山口市の維新百年記念公園陸上競技場で行われた。
今季11秒66(+0.1)をマークして高校ランキングトップにたつ角良子(倉吉東3鳥取)が女子100mに出場し、11秒84(-0.1)で制した。しかし、今大会では全力を出し切る想定はなく、24日(木)から始まる日本選手権を見据えて余力を残し、インターハイへの切符を確実に獲得することを念頭に置いたレースであったという。
「日本選手権では、決勝に残りたいです。シニアの方がいてレベルも高いので、ベストタイムを残さないといけませんが」。そう語る角の視線の先には、東京五輪の4×100mリレー日本代表入りという高い目標があった。それでも、今大会では準決勝で11秒74(+0.6)を出し、アベレージが高まってきているのを実感。鳥取県大会から自己記録を連発して11秒66までマークしてきていることも、角にとっては自信となっている。
中学時代から世代トップ選手だったが角。高校入学後に負った左膝の前十字靱帯断裂という大きなケガを乗り越え、最終学年となった今シーズンの序盤から「ハマり始めた感じがある」と言うほどの好調さを見せている。この調子を維持して、日本選手権ではシニア選手も“アッ”と言わせるような走りを見せるかもしれない。
◇3000m障害で黒田朝日が高校歴代8位でV……
男子3000m障害で黒田朝日(玉野光南3岡山)が山口翔平(西京3山口)を残り1000mを前に振り切り、8分48秒48の自己新(高校歴代8位)で優勝。山口も初の8分台となる8分57秒57の自己新記録で2位となった。女子200mでは山本千菜(宮島工3広島)が24秒41(+2.0)で勝利し、女子100mハードルでは福嶋ひなた(鳥取中央育英2鳥取)が昨年の全国大会2位の浅木都紀葉(広島皆実3広島)らを制し、13秒87(+1.4)の大会新記録で優勝。女子砲丸投の奥山琴未(岡山商大附2岡山)、同ハンマー投の有汲颯妃(玉野光南3岡山)、同やり投の村上碧海(西条農3広島)も実力者としての力を見せつけてそれぞれ優勝し、全国タイトルに向けて順当に駒を進めた。
対抗得点では、男子は60点、女子は57.5点をそれぞれ獲得した玉野光南(岡山)がアベックで総合優勝を飾った。
地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは7月28日から8月1日まで福井県で開催される。
文/松山林太郎 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.10
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
2025.12.10
前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]
2025.12.10
15年ぶりVへ!早大・花田勝彦監督「往路優勝のオーダーを」山口智規主将を「胴上げしたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回4位の早大は「5強」の一角として、15年ぶり優勝をしっかりと視界に捉える。 就任4年目を迎えた花田勝彦駅伝監督は、今年度で […]
2025.12.10
99回目出場の中大・藤原監督「いい顔でスタートを」4年生が優勝へ執念「勝たせてやりたい」/箱根駅伝
第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 全日本大学駅伝で2位を占めた中大は、前回5位からの躍進を期す。藤原正和監督は「いいチームができました」と胸を張って語る。 1年 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025