◇木南記念(6月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
サトウ食品日本グランプリシリーズの木南記念、女子やり投で上田百寧(福岡大)が60m38で優勝した。
福岡大4年のホープが5投目にビッグスローを見せた。持ち味であるスピード豊かな助走から放たれたやりは、60mを超えた場所に突き刺さった。日本人7人目、日本歴代7位となる60m超え、学生での大台突破は斉藤真理菜(国士大、現・スズキ)、北口榛花(日大、現・JAL)に続く3人目となる。「ずっと60mを目指してやってきたので、ワンランクアップできた」と笑顔を見せる。
1回目に54m00、2回目に55m45。3、4回目は52~53mと記録を伸ばせなかったが、指導する野口忠安監督から「いろいろ考え過ぎだから今までやってきたことを信じて思いきっていけ」と発破をかけられた。上田も「前半は技術ばかり意識してしまった」と、最後は「思いっきり振り切るだけ」を意識して5回目につなげた。元々ドッジボールをしていたことや、短距離が専門だったことでスピードと肩の強さを備える若手のホープ。大学2年時に57m02を投げ、昨年は58m25とさらに記録を伸ばした。今季は5月9日の東京五輪テストイベントで58m93の自己新と成長著しい。
東京五輪の参加標準記録は64m00。「(6月の)日本選手権では60mを投げないと優勝できないし、次は64mを目指して、60mを安定させたい。助走を最初から上げていって思いきって振り切りたいです」と意気込みを語った。
2位の武本紗栄(大体大)も自己新、学生歴代7位の58m98を投げるなど学生勢の躍進が光った。
■女子やり投学生歴代10傑
66.00 北口 榛花(日大4) 2019.10.27
62.37 斉藤真理菜(国士大4) 2017. 8.25
60.38 上田 百寧(福岡大4) 2021. 6. 1
59.94 山下実花子(九州共立大2) 2017.10. 8
59.22 佐藤 友佳(東大阪大2) 2012. 5.13
58.98 久世 生宝(筑波大1) 2013. 6. 7
58.98 武本 紗栄(大体大3) 2021. 6.1

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.21
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.22
ディーン元気 今季初大台の80m20!シーズンベストで日本選手権に弾み/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズのクオルタネゲームズ(フィンランド)が行われ、男子やり投にディーン元気(ミズノ)が出場した。 気温の低いコンディションのなか、ディーンは3回目にシーズンベストとなる77m83 […]
2025.06.22
男子100m渡邊隆喜が10秒39!県大会の雪辱果たすV 女子100mは松本真奈が前田さくら抑える/IH中国
広島インターハイ出場を懸けた中国地区大会の2日目が行われ、男子100mでは渡邊隆喜(広島国際学院3)が大会記録および自己記録を更新する10秒39(+1.3)で優勝を飾った。 レースは広島県大会優勝者の荒谷匠人(近大東広島 […]
2025.06.22
清水空跳 悪条件ものともせず100m10秒39!阪真琴は女子400mHも制して3冠/IH北信越
◇インターハイ北信越地区大会(6月19~22日/福井・福井県営陸上競技場)3日目 広島インターハイを懸けた北信越大会の3日目が行われ、男子100mでは、昨年のインターハイ2位で今年5月に10秒20をマークしている清水空跳 […]
2025.06.22
女子4×100mRは中京大中京が45秒83で制す! 2位・宇治山田商も好タイム連発 男子走高跳・海野颯人が2m07の自己新/IH東海
◇インターハイ東海地区大会(6月20日~22日/三重・三重交通G スポーツの杜 伊勢)2日目 広島インターハイ出場を懸けた東海地区大会の2日目が行われ、女子4×100mリレーでは、昨年の全国優勝校・中京大中京(愛知)が4 […]
2025.06.21
志學館大が4時間16分37秒88で初出場を決める! 女子は福岡大が出場権獲得/全日本大学駅伝九州地区選考会
◇全日本大学駅伝九州地区選考会(6月21日/福岡大) 第56回全日本大学駅伝九州地区選考会が行われ、志學館大が4時間16分37秒88で初出場を決めた。 広告の下にコンテンツが続きます 強化に着手している志學館大は、すべて […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会