◇関東インカレ(5月20~23日/神奈川・相模原)
関東インカレ女子走幅跳は、高良彩花(筑波大)が6m26(-0.8)で優勝。1年時から続ける連覇を3に伸ばし、史上2人目の4連覇へ王手をかけた。
昼過ぎに行われた予選で6m23(+1.4)を跳んで1回で通過を決めた高良。「あと5回跳べれば自己ベストが絶対に出せると思うくらい調子が良かった」と言う。決勝が行われた17時半には天気予報通り、あいにくの雨模様に。そんななか、「少し気持ちが折れそうになった」とは言うものの、「学校を代表しているからには」とインカレらしく気持ちを高めた。2回目に6m16(-0.7)をマークしてトップに立つと、優勝を決めた後の6回目に6m26。奇しくも、1年時の優勝記録と同じ。「ベストを跳びたかったけど、この条件なら仕方ないかな」と苦笑いを浮かべた。
今季は3月に動きの感覚が崩れた時期もあっというが、助走スピードがアップ。4月の兵庫リレーカーニバル、5月の東京五輪テストイベントと、2試合を終えて1回のファウルを除いてすべて6mを超えていた。「安定していたので、あとは一発ハマれば行けそう」と大きな手応えをつかんでいただけに、悪条件が悔やまれる。
自己ベストは高校記録でもある6m44。3年間更新できずにいるが、「今年は跳べそう」とその表情は明るい。助走スピードを現在のマックス付近である9.2m/秒から、9.4m/秒まで上げられれば「6m60くらいまで見えます」と言う。助走のリズムを大学に入ってから試行錯誤し、「思いっきり走っていた」助走から、しっかり重心を乗せていき踏み切りでスピードダウンしないように意識を変えた。「まだ前半を気にすると後半が崩れて、後半に意識を置くと前半から乗り込めない」とつながっていないが、そこさえうまくつなげられれば大幅な記録更新も見えている。
「来年、4連覇は絶対に達成したい。今年は日本選手権でピークが来るように調整しているので、ここから上がっていきます!」
インターハイ3連覇、高校記録、高校生にして日本選手権連覇、アジアジュニア選手権金メダル、U20世界選手権銀メダルなど、数々の偉業を成し遂げてきた“小さな巨人”。止まっている自己記録が大きく動く日は、そう遠くはない。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.10
日本学生女子ハーフに前回Vの野田真理耶、名城大・原田紗希、立命大・土屋舞琴らがエントリー
-
2025.02.09
-
2025.02.09
2025.02.09
中大が大会新でV 6区間中3区間で区間賞 2位神奈川大、3位駒大/富士宮駅伝
2025.02.09
【大会結果】第63回延岡西日本マラソン(2025年2月9日)
-
2025.02.06
-
2025.02.09
-
2025.02.09
-
2025.02.09
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
-
2025.02.02
-
2025.01.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.12
世界陸連が女性選手参加資格を協議 DSD選手、トランスジェンダー選手の参加ルールを明確化へ
世界陸連(WA)は2月10日、女子選手の参加資格のガイドライン改訂を協議することを発表した。協議期間は2月10日から3月5日まで。 WAでは23年にDSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)選手とトランスジェンダー選 […]
2025.02.10
日本学生女子ハーフに前回Vの野田真理耶、名城大・原田紗希、立命大・土屋舞琴らがエントリー
日本学連は2月10日、ワールドユニバーシティゲームズ(7月・ドイツ)の代表選考会を兼ねた第28回日本学生女子ハーフマラソン選手権(3月16日/島根・松江)のエントリー選手を発表した。 大会には65人がエントリーし、前回大 […]
2025.02.10
パリ五輪女子砲丸投金のオグンレイェが19m78 走高跳のウ・サンヒョクが今季世界最高2m31/WA室内ツアー
2月9日、ドイツ・デュッセルドルフで世界陸連(WA)室内ツアー・シルバーのISTAF室内デュッセルドルフが行われ、女子砲丸投ではパリ五輪金メダルのY.オグンレイェ(ドイツ)19m78で優勝した。オグンレイェは現在26歳。 […]
2025.02.10
女子棒高跳・大坂谷明里が日本歴代10位タイ4m20、小林美月は4m10の自己サードベストタイ
2月8日、9日の両日、香川県の観音寺市立総合体育館で第43回香川室内跳躍競技会が行われ、大坂谷明里(園田学園女大)が4m20で優勝。自己記録を5cm更新し、日本歴代10位タイ、学生歴代4位タイにランクインした。 大学4年 […]
2025.02.10
“元陸上部” なにわ男子・西畑大吾さんが大学対校男女混合駅伝の大会アンバサダーに就任 「素直な気持ちをお伝えしたいです」
2月16日に、大阪で開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の主催者は、大会アンバサダーになにわ男子・西畑大吾さんが就任したことを発表した。 西畑さんは中学校に陸上部に所属していた陸上経験者。専門は短距離やハードル種目だ […]
Latest Issue
最新号

2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝