4月26日、世界陸連(WA)のメカニカルエイド調査委員会(World Athletics Mechanical Aids Review Panel)は、義足アスリートのブレイク・リーパー(米国)の義肢使用による五輪、WAの主要大会出場は認められないとする決定を発表した。この義肢はRSPという特定の道具で、この義肢の使用によって競技において優位性を獲得することが理由とされている。
リーパーは2020年2月、義足(RSP)着用による競技会出場がWAから認めず、リーパーはこれについてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴えていたが、2020年10月にCASはWAの主張を認める判決を下した。リーパーはこの判決を人種差別的な判断だと反駁(はんばく)していた。
2021年1月にはメカニカルエイド調査委員会が競技上の優位性をもたらすかどうかを判定することを目的に設立された。法務、技術、競技の専門家を含む5人のメンバーで構成され、義肢を検討した。検討プロセスの一環として、リーパーは2021年2月と3月に南メソジスト大学でテストを受けていた。MASH規則(MESHは義足を使用して競技に参加する両下肢欠損の選手の立位身長の最大値。規定された測定方法に基づき決定される)がアフリカ系の黒人アスリートに適用されることに科学的根拠があるという点も含めて確認され、今回の結論が出された。
今回の決定により、リーパーは義肢(RSP)を使用してWA主催の主要な国際イベントや五輪に出場することはできない。他の国際大会には出場できるものの、記録については別に取り扱われ、公認されないものとされる。
リーパーは2012年ロンドン・パラリンピックの陸上男子400m(T44クラス)で銀メダル、200m(同)で銅メダルを獲得している。400mの自己ベストは44秒30。東京五輪(パラリンピックではなく、オリンピック)出場を目指しており、今回の決定を受け、CASに上訴する意志があることが報じられている。過去には、2011年テグ世界選手権、12年ロンドン五輪には両義足のオスカー・ピストリウス(南アフリカ)が出場している。
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