【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!!
プーマ「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」
中学時代から陸上競技に取り組み、今も市民ランナーとして走り続けている月陸編集者(マラソンの自己ベストは2時間43分)が、注目のシューズをトライアル! 今回はプーマの厚底レーシングシューズ「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」(税込26,400円)を紹介する。
プーマが50足限定で発売した厚底レーシングシューズ「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」
ミッドソール素材がさらに進化
このシューズの登場を予想していたランナーも多いかもしれない。2月に厚底のレーシングシューズ「DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)」を発売したばかりのプーマが、今度はトップランナー向けモデル「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」を4月9日に発売した。しかし、公式オンラインストアなどで50足限定というから驚きだ。
大きな特徴は、ミッドソールの素材がさらに新しくなったこと。前作で使われた「NITRO FOAM(ニトロ フォーム)」に、男子100m・200m世界記録保持者のウサイン・ボルトが過去に着用し、男子100mで日本記録を持つサニブラウン・アブデル・ハキームが使用するスパイクシューズのアウトソールに使用されている高反発特殊素材を配合。ニトロ フォームよりも反発性を高めた「NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)」という新素材になった。
ミッドソールには新素材「NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)」を採用。カーボンプレート「INNO PLATE(イノー プレート)」を内蔵し、クッション性と反発性を両立している
また、ミッドソールにはスプーン状のカーボンプレート「INNO PLATE(イノー プレート)」を内蔵。つま先で最大限のエネルギー伝達ができるように機能するという。
そして、ミッドソールだけでなく外観の変化も目立つ。アッパーには「Ultra Ligtweight Mono Mesh(ウルトラ ライトウエイト モノ メッシュ)」という超軽量モノメッシュが採用され、裏側が透けて見えるほど薄い。アウトソールもあらゆる路面に対応するというPUMA GRIP(プーマ グリップ)LTに変更。見た目もテクノロジーも前作からアップデートされている。
クッション性が高くて軽い
まず、最初に印象的だったのは見た目以上に軽いことだ。26.0cmのシューズを計測したら181gしかない。前作は27.0cmで約255gだったため、段違いに軽くなった。そして、ミッドソールは手で触ってみても明らかに柔らかく、走ってみると高いクッション性に驚かされる。素材の柔らかさは厚底レーシングシューズの中でもトップクラスで、前作のニトロ フォームとは別物と考えたほうがいいだろう。
ドロップ(つま先と踵の高低差)は公式には明かされていないものの、比較的フラットに感じた。また、接地の瞬間には「ムニッ」とした柔らかさがある一方で、レスポンスは速い。それでいて足元がグラつかない安定性があり、蹴り出しも鋭い。全体としてはクセがなく、使いやすいシューズと言えそうだ。
クッション性は高いものの、接地感はフラットに近くクセがない。さまざまなランナーにマッチしそうだ
ただし、多くのランナーが気になるであろう反発性の強さについては、履いたシューズ(26.0cm)が筆者の足に対して1cmオーバーしていたために正しい評価ができなかった。地面からの反発をもらうポイントが本来の場所とズレているため、「良さそうには感じるが、正確なところは未知数」ということになる。
それでも、おそらく足に合ったサイズでイノー プレートとニトロ エリート フォームがきちんと噛み合った状態なら推進力を得られるのではないかと思う。完成度の高いモデルであるのは間違いなく、実際にシューズを触ってみるとその良さを感じ取れることだろう。
文/山本慎一郎
<関連リンク>
ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー(プーマオンライン)
<関連記事>
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! プーマ「DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)」
【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! プーマ「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」
中学時代から陸上競技に取り組み、今も市民ランナーとして走り続けている月陸編集者(マラソンの自己ベストは2時間43分)が、注目のシューズをトライアル! 今回はプーマの厚底レーシングシューズ「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」(税込26,400円)を紹介する。 プーマが50足限定で発売した厚底レーシングシューズ「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」ミッドソール素材がさらに進化
このシューズの登場を予想していたランナーも多いかもしれない。2月に厚底のレーシングシューズ「DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)」を発売したばかりのプーマが、今度はトップランナー向けモデル「DEVIATE NITRO ELITE RACER(ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー)」を4月9日に発売した。しかし、公式オンラインストアなどで50足限定というから驚きだ。 大きな特徴は、ミッドソールの素材がさらに新しくなったこと。前作で使われた「NITRO FOAM(ニトロ フォーム)」に、男子100m・200m世界記録保持者のウサイン・ボルトが過去に着用し、男子100mで日本記録を持つサニブラウン・アブデル・ハキームが使用するスパイクシューズのアウトソールに使用されている高反発特殊素材を配合。ニトロ フォームよりも反発性を高めた「NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)」という新素材になった。 ミッドソールには新素材「NITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)」を採用。カーボンプレート「INNO PLATE(イノー プレート)」を内蔵し、クッション性と反発性を両立している また、ミッドソールにはスプーン状のカーボンプレート「INNO PLATE(イノー プレート)」を内蔵。つま先で最大限のエネルギー伝達ができるように機能するという。 そして、ミッドソールだけでなく外観の変化も目立つ。アッパーには「Ultra Ligtweight Mono Mesh(ウルトラ ライトウエイト モノ メッシュ)」という超軽量モノメッシュが採用され、裏側が透けて見えるほど薄い。アウトソールもあらゆる路面に対応するというPUMA GRIP(プーマ グリップ)LTに変更。見た目もテクノロジーも前作からアップデートされている。クッション性が高くて軽い
まず、最初に印象的だったのは見た目以上に軽いことだ。26.0cmのシューズを計測したら181gしかない。前作は27.0cmで約255gだったため、段違いに軽くなった。そして、ミッドソールは手で触ってみても明らかに柔らかく、走ってみると高いクッション性に驚かされる。素材の柔らかさは厚底レーシングシューズの中でもトップクラスで、前作のニトロ フォームとは別物と考えたほうがいいだろう。 ドロップ(つま先と踵の高低差)は公式には明かされていないものの、比較的フラットに感じた。また、接地の瞬間には「ムニッ」とした柔らかさがある一方で、レスポンスは速い。それでいて足元がグラつかない安定性があり、蹴り出しも鋭い。全体としてはクセがなく、使いやすいシューズと言えそうだ。 クッション性は高いものの、接地感はフラットに近くクセがない。さまざまなランナーにマッチしそうだ ただし、多くのランナーが気になるであろう反発性の強さについては、履いたシューズ(26.0cm)が筆者の足に対して1cmオーバーしていたために正しい評価ができなかった。地面からの反発をもらうポイントが本来の場所とズレているため、「良さそうには感じるが、正確なところは未知数」ということになる。 それでも、おそらく足に合ったサイズでイノー プレートとニトロ エリート フォームがきちんと噛み合った状態なら推進力を得られるのではないかと思う。完成度の高いモデルであるのは間違いなく、実際にシューズを触ってみるとその良さを感じ取れることだろう。 文/山本慎一郎 <関連リンク> ディヴィエイト ニトロ エリート レーサー(プーマオンライン) <関連記事> 【シューズレポ】サブスリー編集者が語る!! プーマ「DEVIATE NITRO(ディヴィエイト ニトロ)」
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.05
-
2024.12.04
-
2024.12.01
2024.11.10
全国高校駅伝の都道府県代表出そろう!男子前回Vの佐久長聖、2位・倉敷ら駒進める
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
2024.11.06
駅伝シーズンに向け、ナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.05
東京世界陸上チケットを年末年始に特別販売! 1月末からの一般販売も決定!先行ですでに20万枚を販売
東京2025世界陸上財団は12月5日、東京世界選手権(25年9月13日~21日)のチケットを、年末年始特別販売として12月25日から2025年1月7日まで販売することを発表した。すでに先行販売で売り切れた席種も追加される […]
2024.12.05
パリ五輪代表の栁田大輝がDA修了「ここが終わりではなく進化していきたい」ハードな冬季練習積み「世界陸上でメダル」目指す
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートしたプロジェクト。第7期から認定されてきた男 […]
2024.12.05
ダイヤモンドアスリート認定の中谷魁聖「海外経験を積んでいきたい」来春、東海大へ進学しU20日本新目指す
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートし、今回が第11期となる。今回から、自薦・他 […]
2024.12.05
走高跳・中谷魁聖がダイヤモンドアスリート新規認定「世界に羽ばたけるように」古賀、濱、ドルーリーがNextage認定
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートし、今回が第11期となる。今回から、自薦・他 […]
2024.12.05
世界クロカン選手権は奇数年開催に変更 25年世界ロードランニング選手権ハーフは9月28日午前6時30分スタート
世界陸連(WA)は12月3日〜4日にかけて理事会を実施し、今後の大会スケジュールなどについて発表した。 26年に世界陸上アルティメット選手権が新たにスタートし、世界大会が混み合うことから、世界クロスカントリー選手権が偶数 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会