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【誌面転載】第30回出雲駅伝展望
【誌面転載】第30回出雲駅伝展望

平成最後の出雲路決戦 今年は〝3強対決〟か

出雲駅伝 30回目の記念大会

第30回出雲全日本大学選抜駅伝は10月8日(月・祝)、島根県出雲市の出雲大社正面鳥居前をスタート、出雲ドーム前にフィニッシュする6区間45.1kmで行われる。平成元年(1989年)に『平成記念 出雲くにびき大学招待クロスカントリーリレーフェスティバル』として始まった大会は平成の歩みとともに歴史を重ね、今回が30回目。平成最後の王座をめぐる争いは今年も熾烈を極めそうだ。
出雲駅伝の区間設定は表1の通りで、1、3、6区が8kmを超える長距離区間。それ以外の区間は6km前後となり、箱根駅伝や全日本大学駅伝に比べるとスピードランナーが活躍しやすい舞台となる。
1区間が短いことから大逆転は起こりにくく、優勝争いをするには常に先頭が見える位置でレースを進める必要がある。そのためには大ブレーキを起こさないことが絶対条件。その上で6区間すべてに5000m13分台クラスの選手を配置できる選手層が求められる。さらに、比較的タイム差がつきやすい1、3、6区の長距離区間には〝大負け〟しないだけの主力選手を起用できるかもポイント。これらの条件をより高い水準で満たすチームが優勝争いをリードできるだろう。

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■表1 出雲駅伝の区間設定と最高記録

区間 距離 最高記録 選手名(大学名) 1km平均 樹立年
1区 8.0km 22.30 K.ジュグナ(第一工大2) 2.48 2009年
22.34 中谷圭佑(駒大3) 2.49 2015年
2区 5.8km 15.47 田村和希(青学大4) 2.43 2017年
3区 8.5km 24.11 久保田和真(青学大4) 2.50 2015年
4区 6.2km 17.34 鈴木洋平(早大4) 2.50 2016年
5区 6.4km 17.43 安藤悠哉(青学大4) 2.46 2016年
6区 10.2km 28.17 G.ダニエル(日大4) 2.46 2009年
29.11 一色恭志(青学大3) 2.51 2015年
総合 45.1km 2.09.05 青山学院大学 2.51 2015年

※記録が2つあるもので下段は日本人最高

本命は前回王者の東海大

有力校のチーム上位6人の自己ベスト平均タイム(表2)などを見ても優勝候補の筆頭は前回覇者の東海大だ。昨年のVメンバー全員が残るうえ、5000m13分台の人数も16人と圧倒的な選手層を誇る。
ただし、長距離区間への出走が有力視される關颯人、鬼塚翔太、阪口竜平(ともに3年)が9月の日本インカレを回避しており、状態が万全でない可能性がある。
そうなると前回2位の青学大にもチャンスが生まれる。5000m13分台が11人と選手層の厚さでは東海大にも劣らず、長距離区間の候補も森田歩希、橋詰大慧(ともに4年)、鈴木塁人(3年)など計算の立つ選手が多い。また、ショート区間にも小野田勇次(4年)など勝負強い選手を配置できるため、レース前半は東海大とも互角の勝負を演じられるだろう。絶対的エースが不在のため、勝負どころをどう読むかがカギとなる。
有力選手の絶対数では両校に劣るものの、東洋大も優勝候補の一角と言えるだろう。日本選手権10000m4位の西山和弥(2年)、同8位の相澤晃(3年)のほか、山本修二(4年)、渡邉奏太(3年)、吉川洋次(2年)など長距離区間を任せられる選手の層が厚い。ショート区間はやや手薄になるが、エース対決を制して主導権を握れば7年ぶりの頂点も見えてくる。
以上の〝3強〟が優勝争いの中心となるが、ほかにも5000m13分台が4人いる早大、粒ぞろいの中央学大、日体大なども上位候補。長距離区間が充実する法大、帝京大、拓大、スピードランナーが多い城西大なども展開によってはおもしろい存在となるだろう。
関東勢以外では立命大と京産大が有力と見られるが、実力派のエースを擁する初出場の皇學館大や札幌学院大も序盤は見せ場を作るかもしれない。短い距離にドラマが凝縮された出雲路決戦は学生三大駅伝の開幕戦。主役の座を奪うのはどのチームか。

■表2 有力チームのチーム上位6人平均タイム

●5000m 平均タイム 14分00秒未満の人数
①東 海 大 13.44.04 16人
②青 学 大 13.49.73 11人
③東 洋 大 13.50.87 5人
④早 大 13.55.93 4人
⑤中央学大 14.02.84 1人
⑥城 西 大 14.04.16 2人
⑦日 体 大 14.05.76 1人
⑧帝 京 大 14.08.56
⑨法 大 14.10.91 1人
⑩拓 大 14.14.97 2人
⑪立 命 大 14.19.03
⑫京 産 大 14.31.88

 

●10000m 平均タイム 29分00秒未満の人数
①東 海 大 28.31.11 8人
②東 洋 大 28.48.25 5人
③青 学 大 28.49.89 5人
④中央学大 28.58.03 2人
⑤早 大 29.05.11 2人
⑥帝 京 大 29.06.26 1人
⑦城 西 大 29.07.00 2人
⑧法 大 29.07.29 2人
⑨拓 大 29.07.55 2人
⑩日 体 大 29.08.16 2人
⑪立 命 大 29.44.89
⑫京 産 大 30.11.46

■第30回出雲駅伝出場チーム
札幌学院大 初出場
札幌国際大 初出場
東北選抜  30回目
青 学 大  9回目
東 洋 大  19回目
早  大  26回目
日 体 大  20回目
東 海 大  20回目
法  大  13回目
城 西 大  4回目
拓  大  4回目
帝 京 大  8回目
中央学大  9回目
北信越選抜 30回目
皇學館大  初出場
立 命 大  16回目
京 産 大  26回目
大 経 大  3回目
広島経大  17回目
日本文理大 13回目
アイビーリーグ選抜 21回目

※月刊陸上競技2018年10月号では箱根駅伝有力校の夏合宿レポートや
10月の箱根駅伝予選会の展望記事も掲載しています。

平成最後の出雲路決戦 今年は〝3強対決〟か

出雲駅伝 30回目の記念大会

第30回出雲全日本大学選抜駅伝は10月8日(月・祝)、島根県出雲市の出雲大社正面鳥居前をスタート、出雲ドーム前にフィニッシュする6区間45.1kmで行われる。平成元年(1989年)に『平成記念 出雲くにびき大学招待クロスカントリーリレーフェスティバル』として始まった大会は平成の歩みとともに歴史を重ね、今回が30回目。平成最後の王座をめぐる争いは今年も熾烈を極めそうだ。 出雲駅伝の区間設定は表1の通りで、1、3、6区が8kmを超える長距離区間。それ以外の区間は6km前後となり、箱根駅伝や全日本大学駅伝に比べるとスピードランナーが活躍しやすい舞台となる。 1区間が短いことから大逆転は起こりにくく、優勝争いをするには常に先頭が見える位置でレースを進める必要がある。そのためには大ブレーキを起こさないことが絶対条件。その上で6区間すべてに5000m13分台クラスの選手を配置できる選手層が求められる。さらに、比較的タイム差がつきやすい1、3、6区の長距離区間には〝大負け〟しないだけの主力選手を起用できるかもポイント。これらの条件をより高い水準で満たすチームが優勝争いをリードできるだろう。 ■表1 出雲駅伝の区間設定と最高記録
区間 距離 最高記録 選手名(大学名) 1km平均 樹立年
1区 8.0km 22.30 K.ジュグナ(第一工大2) 2.48 2009年
22.34 中谷圭佑(駒大3) 2.49 2015年
2区 5.8km 15.47 田村和希(青学大4) 2.43 2017年
3区 8.5km 24.11 久保田和真(青学大4) 2.50 2015年
4区 6.2km 17.34 鈴木洋平(早大4) 2.50 2016年
5区 6.4km 17.43 安藤悠哉(青学大4) 2.46 2016年
6区 10.2km 28.17 G.ダニエル(日大4) 2.46 2009年
29.11 一色恭志(青学大3) 2.51 2015年
総合 45.1km 2.09.05 青山学院大学 2.51 2015年
※記録が2つあるもので下段は日本人最高

本命は前回王者の東海大

有力校のチーム上位6人の自己ベスト平均タイム(表2)などを見ても優勝候補の筆頭は前回覇者の東海大だ。昨年のVメンバー全員が残るうえ、5000m13分台の人数も16人と圧倒的な選手層を誇る。 ただし、長距離区間への出走が有力視される關颯人、鬼塚翔太、阪口竜平(ともに3年)が9月の日本インカレを回避しており、状態が万全でない可能性がある。 そうなると前回2位の青学大にもチャンスが生まれる。5000m13分台が11人と選手層の厚さでは東海大にも劣らず、長距離区間の候補も森田歩希、橋詰大慧(ともに4年)、鈴木塁人(3年)など計算の立つ選手が多い。また、ショート区間にも小野田勇次(4年)など勝負強い選手を配置できるため、レース前半は東海大とも互角の勝負を演じられるだろう。絶対的エースが不在のため、勝負どころをどう読むかがカギとなる。 有力選手の絶対数では両校に劣るものの、東洋大も優勝候補の一角と言えるだろう。日本選手権10000m4位の西山和弥(2年)、同8位の相澤晃(3年)のほか、山本修二(4年)、渡邉奏太(3年)、吉川洋次(2年)など長距離区間を任せられる選手の層が厚い。ショート区間はやや手薄になるが、エース対決を制して主導権を握れば7年ぶりの頂点も見えてくる。 以上の〝3強〟が優勝争いの中心となるが、ほかにも5000m13分台が4人いる早大、粒ぞろいの中央学大、日体大なども上位候補。長距離区間が充実する法大、帝京大、拓大、スピードランナーが多い城西大なども展開によってはおもしろい存在となるだろう。 関東勢以外では立命大と京産大が有力と見られるが、実力派のエースを擁する初出場の皇學館大や札幌学院大も序盤は見せ場を作るかもしれない。短い距離にドラマが凝縮された出雲路決戦は学生三大駅伝の開幕戦。主役の座を奪うのはどのチームか。 ■表2 有力チームのチーム上位6人平均タイム
●5000m 平均タイム 14分00秒未満の人数
①東 海 大 13.44.04 16人
②青 学 大 13.49.73 11人
③東 洋 大 13.50.87 5人
④早 大 13.55.93 4人
⑤中央学大 14.02.84 1人
⑥城 西 大 14.04.16 2人
⑦日 体 大 14.05.76 1人
⑧帝 京 大 14.08.56
⑨法 大 14.10.91 1人
⑩拓 大 14.14.97 2人
⑪立 命 大 14.19.03
⑫京 産 大 14.31.88
 
●10000m 平均タイム 29分00秒未満の人数
①東 海 大 28.31.11 8人
②東 洋 大 28.48.25 5人
③青 学 大 28.49.89 5人
④中央学大 28.58.03 2人
⑤早 大 29.05.11 2人
⑥帝 京 大 29.06.26 1人
⑦城 西 大 29.07.00 2人
⑧法 大 29.07.29 2人
⑨拓 大 29.07.55 2人
⑩日 体 大 29.08.16 2人
⑪立 命 大 29.44.89
⑫京 産 大 30.11.46
■第30回出雲駅伝出場チーム 札幌学院大 初出場 札幌国際大 初出場 東北選抜  30回目 青 学 大  9回目 東 洋 大  19回目 早  大  26回目 日 体 大  20回目 東 海 大  20回目 法  大  13回目 城 西 大  4回目 拓  大  4回目 帝 京 大  8回目 中央学大  9回目 北信越選抜 30回目 皇學館大  初出場 立 命 大  16回目 京 産 大  26回目 大 経 大  3回目 広島経大  17回目 日本文理大 13回目 アイビーリーグ選抜 21回目 ※月刊陸上競技2018年10月号では箱根駅伝有力校の夏合宿レポートや 10月の箱根駅伝予選会の展望記事も掲載しています。

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