HOME ニュース、国内

2020.12.25

【マラソン】びわ湖毎日マラソン歴史に幕 22年大会から大阪マラソンと統合
【マラソン】びわ湖毎日マラソン歴史に幕 22年大会から大阪マラソンと統合

日本陸連はと毎日新聞社の連盟で、主催してきたびわ湖毎日マラソンについて「2020年以降の大会を『大阪マラソン』と統合する」と発表。国内で最も長い歴史を持つ大会が一つの区切りを迎えることになった。

すでに各メディアで廃止が報じられていたびわ湖毎日マラソン。1946年に大阪で「全日本毎日マラソン」として産声を上げ、1962年に滋賀県に移った。その後、1983年に「びわ湖毎日マラソン」に名称を変更し、これまで行われてきた。大津市の皇子山陸上競技場を発着し、前半は琵琶湖に沿って南下し、琵琶湖を一度渡って折り返すコース。国内外のエリートランナーが集結する国際レースで、持ち回りの日本選手権としても開催され、五輪・世界選手権の選考レースでもあった。名ランナーたちにより数々の名勝負が誕生し。世界陸連(WA)のランクも2019年大会まで最上位のゴールド(※2020年からプラチナに次ぐ2番目)だった。

広告の下にコンテンツが続きます

だが、日本陸連は「この十数年でマラソンを取り巻く環境は国内外で大きく変化した」とし、「国内では各地で市民マラソン大会が開かれ、大規模な市民マラソンを併設した東京、名古屋ウィメンズ両大会がWAのプラチナに格付けされ、マラソンの高速化、大規模化が大きな潮流となっている」とコメント。びわ湖毎日マラソンも変化に対応するよう対策を練ってきたが、「長年にわたる大会の歴史を継続・発展させ、マラソン界の活性化を図るには大阪マラソンとの統合が最善との判断に至った」と、統合の理由を説明している。

びわ湖毎日マラソンとして滋賀県で開催されるのは来年2月28日に開催予定の第76回大会を最後。2022年大会は「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会(仮称)」として2月27日(予定)大阪で開催する。詳細については来春をめどに発表する見通し。

風光明媚なコースをトップ選手たちが駆け抜けた、歴史と伝統が刻まれたマラソンがまた一つ、姿を消すことになった。

広告の下にコンテンツが続きます

日本陸連 横川浩会長コメント
「約60年にわたり琵琶湖湖畔を舞台としてきたマラソンを、親しみをもって育てて下さいました滋賀県、大津市をはじめ多くの皆様に改めて心より感謝申し上げます。半世紀を超える歴史の中で繰り広げられた、数多くの名勝負は、私たちの脳裏に焼き付き、この地を離れても末永く語り継がれていくことでしょう。大都市マラソンである大阪マラソンとの統合においても、びわ湖で培った毎日マラソンの価値と伝統に基づく威厳はしっかりと継承されてゆくものと前向きに捉え、更なるマラソン界の発展に尽くして参ります。エリートランナー、一般ランナー問わず、ランナー一人一人のさまざまな走る動機や思いを大切に、マラソンに携わるすべての人々が誇りを持つ競技会を作り上げていきたいと思います」

日本陸連はと毎日新聞社の連盟で、主催してきたびわ湖毎日マラソンについて「2020年以降の大会を『大阪マラソン』と統合する」と発表。国内で最も長い歴史を持つ大会が一つの区切りを迎えることになった。 すでに各メディアで廃止が報じられていたびわ湖毎日マラソン。1946年に大阪で「全日本毎日マラソン」として産声を上げ、1962年に滋賀県に移った。その後、1983年に「びわ湖毎日マラソン」に名称を変更し、これまで行われてきた。大津市の皇子山陸上競技場を発着し、前半は琵琶湖に沿って南下し、琵琶湖を一度渡って折り返すコース。国内外のエリートランナーが集結する国際レースで、持ち回りの日本選手権としても開催され、五輪・世界選手権の選考レースでもあった。名ランナーたちにより数々の名勝負が誕生し。世界陸連(WA)のランクも2019年大会まで最上位のゴールド(※2020年からプラチナに次ぐ2番目)だった。 だが、日本陸連は「この十数年でマラソンを取り巻く環境は国内外で大きく変化した」とし、「国内では各地で市民マラソン大会が開かれ、大規模な市民マラソンを併設した東京、名古屋ウィメンズ両大会がWAのプラチナに格付けされ、マラソンの高速化、大規模化が大きな潮流となっている」とコメント。びわ湖毎日マラソンも変化に対応するよう対策を練ってきたが、「長年にわたる大会の歴史を継続・発展させ、マラソン界の活性化を図るには大阪マラソンとの統合が最善との判断に至った」と、統合の理由を説明している。 びわ湖毎日マラソンとして滋賀県で開催されるのは来年2月28日に開催予定の第76回大会を最後。2022年大会は「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会(仮称)」として2月27日(予定)大阪で開催する。詳細については来春をめどに発表する見通し。 風光明媚なコースをトップ選手たちが駆け抜けた、歴史と伝統が刻まれたマラソンがまた一つ、姿を消すことになった。 日本陸連 横川浩会長コメント 「約60年にわたり琵琶湖湖畔を舞台としてきたマラソンを、親しみをもって育てて下さいました滋賀県、大津市をはじめ多くの皆様に改めて心より感謝申し上げます。半世紀を超える歴史の中で繰り広げられた、数多くの名勝負は、私たちの脳裏に焼き付き、この地を離れても末永く語り継がれていくことでしょう。大都市マラソンである大阪マラソンとの統合においても、びわ湖で培った毎日マラソンの価値と伝統に基づく威厳はしっかりと継承されてゆくものと前向きに捉え、更なるマラソン界の発展に尽くして参ります。エリートランナー、一般ランナー問わず、ランナー一人一人のさまざまな走る動機や思いを大切に、マラソンに携わるすべての人々が誇りを持つ競技会を作り上げていきたいと思います」

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.18

400m・中島佑気ジョセフ「たくさんの人に力をもらった」高野超え6位入賞で「見えた景色」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子400m決勝で中島佑気ジョセフ(富士通)が44秒62をマークして6位入賞を果たした。 1991年東京大会の高野 […]

NEWS 鵜澤飛羽200mファイナル届かず「全力は出した。それでダメなら負けを認めるしかない」/東京世界陸上

2025.09.18

鵜澤飛羽200mファイナル届かず「全力は出した。それでダメなら負けを認めるしかない」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子200m準決勝1組に出場した鵜澤飛羽(JAL)は20秒23(-0.1)の6着。2003年パリ大会の末續慎吾、2 […]

NEWS マクローリン・レヴロン47秒78!!降りしきる雨のなか女子400m世界歴代2位、大会新の激走/東京世界陸上

2025.09.18

マクローリン・レヴロン47秒78!!降りしきる雨のなか女子400m世界歴代2位、大会新の激走/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子400mはシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が世界歴代2位、大会新の47秒78でこの種目初優勝を飾った。 […]

NEWS 中島佑気ジョセフ400m6位 3レース連続の44秒台で日本選手過去最高位/東京世界陸上

2025.09.18

中島佑気ジョセフ400m6位 3レース連続の44秒台で日本選手過去最高位/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子400m決勝に出場した中島佑気ジョセフ(富士通)は44秒62で6位となり、1991年東京大会で高野進が7位だっ […]

NEWS 中島佑気ジョセフ400m44秒62 高野進を超える歴史的6位入賞を果たす/東京世界陸上

2025.09.18

中島佑気ジョセフ400m44秒62 高野進を超える歴史的6位入賞を果たす/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、男子400m決勝1組の中島佑気ジョセフ(富士通)が44秒62で6位に入った。 日本人選手が世界陸上で決勝を走ったの […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top