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200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上
200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

東京世界陸上男子200m予選突破はならなかった飯塚翔太

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目

東京世界選手権5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選1組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は20秒64(-0.2)で6着となり、準決勝進出はならなかった。

リレーを含め6度目の出場となる舞台。五輪も4度経験している34歳だが、今回ほどの大歓声を浴びてスタートラインに立った大会はそうないだろう。緊張感が高まるスタート直前も、飯塚はその雰囲気を楽しんでいるように見えた。

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「状態は良かったです。今シーズンで一番良い状態という感じでした」

自信を持って臨んだレースで、飯塚は好スタートを切る。「最初の40、50mぐらいまでは良かったです。プラン通りに行けました」と、うまくカーブを回ってほとんど横一線でホームストレートへ。「そこから切り替えて上げて、回転数をちょっと落として、歩幅で行って抜けるというのがいつものパターン」だったが、「立ち上がった時の切り替えが極端すぎました」と後半に伸びを欠いた。

「もうちょっと行けると思ったんですけどね。良い感じだったので悔しいです。ピッチとストライドのバランスで極端にストライドが伸びてしまった。もうちょっと回転数が上がったまま、切り替えたかった。そこは自分の技術の甘さです」

ただ、悔いが残った自身のレースとは別に、会場の雰囲気は飯塚のような経験豊富なベテランの胸をも熱くしたようだ。

「雰囲気はとても良かったです。人がすごくて、熱気と声援がめちゃくちゃエネルギーになりました」。セイコーゴールデングランプリやオリンピックも声援はすごいと言いつつも、「自分の時にだけ大声援が上がるのは地元ならでは。もう1本、この雰囲気で準決勝の舞台にも立てていたらどんな感じだったんだろうと考えてしまいますね」と素直に語る。

今大会に向けては順調で、「ここまでやってきて結構うまく行っていたので、そこは今後の糧になるかなと。あとは結果が出ればなと思いました」。今季の200mのレースはこれで終わり、「あとは全日本実業団の100mと国スポの4継です。楽しみです」と疲れた素振りも見せず、笑顔で語った。

文/小野哲史

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界選手権5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選1組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は20秒64(-0.2)で6着となり、準決勝進出はならなかった。 リレーを含め6度目の出場となる舞台。五輪も4度経験している34歳だが、今回ほどの大歓声を浴びてスタートラインに立った大会はそうないだろう。緊張感が高まるスタート直前も、飯塚はその雰囲気を楽しんでいるように見えた。 「状態は良かったです。今シーズンで一番良い状態という感じでした」 自信を持って臨んだレースで、飯塚は好スタートを切る。「最初の40、50mぐらいまでは良かったです。プラン通りに行けました」と、うまくカーブを回ってほとんど横一線でホームストレートへ。「そこから切り替えて上げて、回転数をちょっと落として、歩幅で行って抜けるというのがいつものパターン」だったが、「立ち上がった時の切り替えが極端すぎました」と後半に伸びを欠いた。 「もうちょっと行けると思ったんですけどね。良い感じだったので悔しいです。ピッチとストライドのバランスで極端にストライドが伸びてしまった。もうちょっと回転数が上がったまま、切り替えたかった。そこは自分の技術の甘さです」 ただ、悔いが残った自身のレースとは別に、会場の雰囲気は飯塚のような経験豊富なベテランの胸をも熱くしたようだ。 「雰囲気はとても良かったです。人がすごくて、熱気と声援がめちゃくちゃエネルギーになりました」。セイコーゴールデングランプリやオリンピックも声援はすごいと言いつつも、「自分の時にだけ大声援が上がるのは地元ならでは。もう1本、この雰囲気で準決勝の舞台にも立てていたらどんな感じだったんだろうと考えてしまいますね」と素直に語る。 今大会に向けては順調で、「ここまでやってきて結構うまく行っていたので、そこは今後の糧になるかなと。あとは結果が出ればなと思いました」。今季の200mのレースはこれで終わり、「あとは全日本実業団の100mと国スポの4継です。楽しみです」と疲れた素振りも見せず、笑顔で語った。 文/小野哲史

【動画】200m・飯塚翔太のレースをチェック!

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