HOME 国内

2025.06.01

山縣亮太が100m日本選手権申込資格記録突破!今季ベストの10秒26「一つひとつ階段を上れている」/布勢スプリント
山縣亮太が100m日本選手権申込資格記録突破!今季ベストの10秒26「一つひとつ階段を上れている」/布勢スプリント

布勢スプリント男子100mに出場した山縣亮太(セイコー、左)

◇布勢スプリント2025(6月1日/鳥取・ヤマタスポーツパーク競技場)

日本グランプリシリーズの布勢スプリント2025が行われ、男子100mA決勝は10秒14(+1.3)の自己新をマークした宮城辰郎(日星電気)が3連覇を狙った鈴木涼太(スズキ)を1000分の1秒差で抑え、優勝を飾った。

自己新の10秒17で3位の三輪颯太(埼玉陸協)に続き、4~7位は東京五輪4×100mリレーメンバーたち。多田修平(住友電工)が10秒18で4位、10秒19の同タイムで小池祐貴(住友電工)、桐生祥秀(日本生命)が5位、6位に入り、7位の山縣亮太(セイコー)は10秒26をマークした。

広告の下にコンテンツが続きます

山縣はこのタイムで7月の日本選手権申込資格記録(10秒34)を突破。ターゲットナンバーが56人に定められており、「どうなるかわからないけど」としつつ、「日本選手権につながれば1ヵ月あるので修正していきたい」とホッとした表情を見せた。

昨年のパリ五輪イヤーは、坐骨神経痛の影響で織田記念を最後にレースから離れ、2月の2025 Japan Athlete Games in Osakiで復帰。3月には豪州でレースをこなし、国内のシーズンを迎えようとしていた。

その矢先、4月のウエイトトレーニング中にバーベルを落とした際に左足親指を骨折。急ピッチで治療を重ね、1週間前の東日本実業団選手権では5位ながら10秒35をマーク。日本選手権の参加標準にあと0.01秒届かなかったが、今大会でそれをクリアした。

広告の下にコンテンツが続きます

「予選は風があって、後半がかなり苦しい走りになったので、100mを上手にペース配分する走りをした」と山縣。技術的には「手応えがある状態」まで仕上げており、特にスタートに関しては「今日からかなり手応えを得られている」という。

「サポートしてくれたチームの人たちのお陰で、一つひとつ階段を上れていると思います」。

昨シーズンのポイントがないため、日本選手権に出場できたとしても東京世界選手権への道のりは険しい。それでも、2021年に9秒95の日本記録を樹立した地で、山縣の目線はしっかりと前を向く。

◇布勢スプリント2025(6月1日/鳥取・ヤマタスポーツパーク競技場) 日本グランプリシリーズの布勢スプリント2025が行われ、男子100mA決勝は10秒14(+1.3)の自己新をマークした宮城辰郎(日星電気)が3連覇を狙った鈴木涼太(スズキ)を1000分の1秒差で抑え、優勝を飾った。 自己新の10秒17で3位の三輪颯太(埼玉陸協)に続き、4~7位は東京五輪4×100mリレーメンバーたち。多田修平(住友電工)が10秒18で4位、10秒19の同タイムで小池祐貴(住友電工)、桐生祥秀(日本生命)が5位、6位に入り、7位の山縣亮太(セイコー)は10秒26をマークした。 山縣はこのタイムで7月の日本選手権申込資格記録(10秒34)を突破。ターゲットナンバーが56人に定められており、「どうなるかわからないけど」としつつ、「日本選手権につながれば1ヵ月あるので修正していきたい」とホッとした表情を見せた。 昨年のパリ五輪イヤーは、坐骨神経痛の影響で織田記念を最後にレースから離れ、2月の2025 Japan Athlete Games in Osakiで復帰。3月には豪州でレースをこなし、国内のシーズンを迎えようとしていた。 その矢先、4月のウエイトトレーニング中にバーベルを落とした際に左足親指を骨折。急ピッチで治療を重ね、1週間前の東日本実業団選手権では5位ながら10秒35をマーク。日本選手権の参加標準にあと0.01秒届かなかったが、今大会でそれをクリアした。 「予選は風があって、後半がかなり苦しい走りになったので、100mを上手にペース配分する走りをした」と山縣。技術的には「手応えがある状態」まで仕上げており、特にスタートに関しては「今日からかなり手応えを得られている」という。 「サポートしてくれたチームの人たちのお陰で、一つひとつ階段を上れていると思います」。 昨シーズンのポイントがないため、日本選手権に出場できたとしても東京世界選手権への道のりは険しい。それでも、2021年に9秒95の日本記録を樹立した地で、山縣の目線はしっかりと前を向く。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.25

最長5区に立命大主将・土屋舞琴、2年連続区間賞の大東大・ワンジル、名城大ルーキー・橋本和叶/全日本大学女子駅伝

◇第43回全日本大学女子駅伝(10月26日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第43回全日本大学女子駅伝を翌日に控えた10月25日、各チームの区間エントリーが発表された。 3強と目されるのは連覇 […]

NEWS 「3強」立命大の連覇か、名城大のV奪還か、大東大の初優勝か?城西大、大阪学大らも追随/全日本大学女子駅伝見どころ

2025.10.24

「3強」立命大の連覇か、名城大のV奪還か、大東大の初優勝か?城西大、大阪学大らも追随/全日本大学女子駅伝見どころ

第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月26日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・フィニッシュとする6区間38.0kmで開催される。 前回8位までに入ってシード権を持つ立命 […]

NEWS 競歩新距離で日本初開催!世界陸上メダリスト・勝木隼人、入賞の吉川絢斗も登録 アジア大会選考がスタート/高畠競歩

2025.10.24

競歩新距離で日本初開催!世界陸上メダリスト・勝木隼人、入賞の吉川絢斗も登録 アジア大会選考がスタート/高畠競歩

来年の名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた第62回全日本競歩高畠大会が10月26日に山形県高畠町で開かれる。 競歩はこれまで20㎞、35㎞(以前は50㎞)という2種目で行われてきたが、世界陸連(WA)はハーフマラソン(2 […]

NEWS 前回V國學院大の2冠か!? 駒大、青学大、中大、創価大も有力 早大、城西大、帝京大の底力は? 独自の最新データで分析/全日本大学駅伝

2025.10.24

前回V國學院大の2冠か!? 駒大、青学大、中大、創価大も有力 早大、城西大、帝京大の底力は? 独自の最新データで分析/全日本大学駅伝

第57回全日本大学駅伝対校選手権大会は11月2日、愛知・熱田神宮西門前をスタートし、三重・伊勢神宮内宮宇治橋前にフィニッシュする8区間106.8㎞で行われる。 出雲駅伝では國學院大が2連覇を飾り、伊勢路でも連覇に照準を定 […]

NEWS 女子短距離の久保山晴菜が現役引退「もう一度やり直してもこの道を選ぶ」アジア選手権やDLにも出場

2025.10.24

女子短距離の久保山晴菜が現役引退「もう一度やり直してもこの道を選ぶ」アジア選手権やDLにも出場

今村病院はアスリート職員の女子短距離・久保山晴菜が今季限りで現役引退すると発表した。 久保山は佐賀県出身の29歳。小学校から陸上を始め、田代中時代に4×100mリレーで全中準決勝に進出。佐賀北高に進学して200m、400 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top