HOME 国内、日本代表

2025.05.30

100m連覇の栁田大輝「どんなレースでも1番でゴールすることが大事」日本選手権初制覇に照準/アジア選手権
100m連覇の栁田大輝「どんなレースでも1番でゴールすることが大事」日本選手権初制覇に照準/アジア選手権

アジア選手権男子100mで金メダルを獲得した栁田大輝

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ)

2年に一度開かれるアジア選手権から日本選手団が帰国し、メディアの取材に応じた。

男子100mで日本人初となる2連覇を飾った栁田大輝(東洋大)は「2年前の優勝はアジア選手権だけを狙ってピンポイントで合わせたもの。今回は連戦をこなしながら、しっかりと3本走って勝てた。少なからず走りの平均値は上がっています」とうなずいた。

広告の下にコンテンツが続きます

優勝タイムは10秒20(+0.6)。プリポル・ブーンソン(タイ)に終盤追い込まれ、1000分の2秒差で退けたレースだったが、「いつ身体がスカスカになって走れなくなってもおかしくない感じになっていた」と栁田は、当時の自身のコンディションを明かす。

関東インカレ(1部)を9秒95(+4.5)、セイコーゴールデングランプリを10秒06(+1.1)で連勝。その間、「練習を積むというよりは疲労を抜いて必要最低限の練習をして」という調整の繰り返し。冬季で培った土台があったからこそ乗り切れたが、さすがに「ガス欠というか、エンジンの馬力が落ちている」状態に陥った。

それでも、「レースを重ねて、なおかつそこで勝つことができているので、決して悪い状態ではない」と栁田。自身のイメージと、実際のパフォーマンスに「思っていたよりも差はない」と感じており、「しっかり休んで練習すれば、今シーズンのここまで以上の走りができると思っています」。

広告の下にコンテンツが続きます

6月4日から始まる学生最後の日本インカレへの出場については明言を避けたが、身体を作り直し、7月の日本選手権を見据える。

「アジア選手権は2連覇しているのに、日本選手権は1回も勝っていない。そろそろ払拭したい」と栁田。東京世界選手権に向けても、「どんなレースでも1番でゴールすることが大事」と勝利を積み重ねることで、世界との距離を縮めていく覚悟だ。

◇アジア選手権(5月27日~5月31日/韓国・クミ) 2年に一度開かれるアジア選手権から日本選手団が帰国し、メディアの取材に応じた。 男子100mで日本人初となる2連覇を飾った栁田大輝(東洋大)は「2年前の優勝はアジア選手権だけを狙ってピンポイントで合わせたもの。今回は連戦をこなしながら、しっかりと3本走って勝てた。少なからず走りの平均値は上がっています」とうなずいた。 優勝タイムは10秒20(+0.6)。プリポル・ブーンソン(タイ)に終盤追い込まれ、1000分の2秒差で退けたレースだったが、「いつ身体がスカスカになって走れなくなってもおかしくない感じになっていた」と栁田は、当時の自身のコンディションを明かす。 関東インカレ(1部)を9秒95(+4.5)、セイコーゴールデングランプリを10秒06(+1.1)で連勝。その間、「練習を積むというよりは疲労を抜いて必要最低限の練習をして」という調整の繰り返し。冬季で培った土台があったからこそ乗り切れたが、さすがに「ガス欠というか、エンジンの馬力が落ちている」状態に陥った。 それでも、「レースを重ねて、なおかつそこで勝つことができているので、決して悪い状態ではない」と栁田。自身のイメージと、実際のパフォーマンスに「思っていたよりも差はない」と感じており、「しっかり休んで練習すれば、今シーズンのここまで以上の走りができると思っています」。 6月4日から始まる学生最後の日本インカレへの出場については明言を避けたが、身体を作り直し、7月の日本選手権を見据える。 「アジア選手権は2連覇しているのに、日本選手権は1回も勝っていない。そろそろ払拭したい」と栁田。東京世界選手権に向けても、「どんなレースでも1番でゴールすることが大事」と勝利を積み重ねることで、世界との距離を縮めていく覚悟だ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.21

東京世界陸上サブトラックからの選手輸送「遅延ゼロ」分単位で計画「円滑に進められた」

公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告したあと、報道陣への記者ブリーフィングを開いた。 9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選 […]

NEWS 東京世界陸上の成功を報告「観客の熱狂が選手の力引き出した」入場者数過去最多約62万人

2025.10.21

東京世界陸上の成功を報告「観客の熱狂が選手の力引き出した」入場者数過去最多約62万人

公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告した。 9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選手権。参加選手数は193の国と地域・難民選 […]

NEWS 箱根駅伝「関東学生連合チーム」選出は総合順位つかずとも選出 予選会中継時情報の訂正と謝罪

2025.10.21

箱根駅伝「関東学生連合チーム」選出は総合順位つかずとも選出 予選会中継時情報の訂正と謝罪

一般社団法人関東学生陸上競技連盟は10月20日、日本テレビで放送された第102回箱根駅伝予選会の中継において、関東学生連合チームの選出方法についての解説で誤りがあったといして訂正を発表した。 関東学生連合チームは箱根駅伝 […]

NEWS デュプランティス、フルラーニ、オールマンらが候補に!年間最優秀選手フィールド部門のノミネート男女各5名が発表

2025.10.20

デュプランティス、フルラーニ、オールマンらが候補に!年間最優秀選手フィールド部門のノミネート男女各5名が発表

世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のフィールド種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・ […]

NEWS ハファシマナがブルンジ勢として4連覇! 女子はアメバウが快勝 世界陸連クロカン・ツアーが開幕/WAクロカンツアー

2025.10.20

ハファシマナがブルンジ勢として4連覇! 女子はアメバウが快勝 世界陸連クロカン・ツアーが開幕/WAクロカンツアー

世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの初戦ゾルノツァ国際クロスが10月19日、スペインで開催され、男子(8.7km)はE.ハファシマナ(ブルンジ)が25分50秒、女子(8.7km)はL.アメバウ(エチオピア) […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top