◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)1日目
2年に一度開かれるアジア選手権が行われ、オープニング種目となった男子20km競歩で吉川絢斗(サンベルクス)が2位を占め、日本勢のメダル第1号となる銀メダルに輝いた。
前半は所属チームの先輩でもある濱西諒(サンベルクス)とともに集団をリード。「あまり緊張はしないタイプですが、日本代表として失格だけはしないように」と慎重にレースを進めた。
中間点を過ぎて集団は7人となり、13km過ぎには濱西らが後退。15kmで5人、16kmでは3人と徐々に優勝争いの人数が絞られるなか、18kmからは王朝朝(中国)との一騎打ちに持ち込んだ。
だが、残り1kmからの王朝朝のスパートに屈し、1時間20分37秒で制した王朝朝と9秒差、1時間20分46秒でフィニッシュした吉川は「優勝を目指していたので悔しいです。勝ち切るのが大事でした」と振り返る。
ただ、中盤まで主導権を握ったことには、「国際大会で積極的に引っ張るレースをできていい経験になりました」。東学大出身の社会人2年目は、そう語ってうなずく。
中学から陸上を始め、神奈川・中大附横浜高から競歩に挑戦。インターハイ5000m競歩で6位に入賞など力をつけた。大学では4年時にワールドユニバーシティゲームズで8位に入っている。
普段は週4日、惣菜などを扱う部門で店舗に立ち、品出しや発注業務などを行いながら、パリ五輪に出場した濱西とともにトレーニングに励む。着実にベースアップを遂げたことで、2月の日本選手権では日本歴代7位の1時間17分38秒で3位に躍進。東京世界選手権代表の座をつかんだ。
アジアの銀をステップに、いよいよ世界に挑戦する。「世界陸上は勝負のレース。メダル、入賞を目指したい」と吉川。6月7日の世界陸連競歩ツアーのラ・コルーニャ大会(スペイン)にも出場予定で、さらに経験値を高めていく。
濱西は1時間21分58秒で4位でフィニッシュした。
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