HOME 国内

2025.07.12

田中希実1500m4分05秒95で快勝も「ラストで止まってしまった。それが心残り」/MDC
田中希実1500m4分05秒95で快勝も「ラストで止まってしまった。それが心残り」/MDC

田中希実(25年MDC)

◇MIDDLE DISTANCE CIRCUIT(7月12日/東京・世田谷区立大蔵運動公園競技場)

日本グランプリシリーズのMIDDLE DISTANCE CIRCUIT(MDC)が行われ、女子1500mでは、東京世界選手権代表で、日本記録(3分59秒19)保持者の田中希実(New Balance)が4分05秒95で快勝した。

前週の日本選手権1500m。田中は1周目(400m)を67秒とややゆっくりで入ったものの、2周目は64秒と、1500m4分00秒ペースに引き上げた。3周目も64秒を刻んで、そのまま、フィニッシュ。タイムは4分04秒16に終わったものの、「4分を切れそうな感触があった」という。

広告の下にコンテンツが続きます

その上、「たくさんの人に囲まれて走ることに少し苦手意識があった。世界選手権や国際大会に活躍するには慣れていかないといけない」と田中。ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(7月19日)5000mに向けた御嶽での合宿を一端切り上げて、日本選手権後に急きょMDC出場を決めた。

結果的にこのMDCは「4分切りが行けそうな雰囲気を自分でつぶしてしまっていた」と、最初の1周目が65秒にとどまり、その後もペースは上がらなかった。

スタンドだけでなく、インフィールドにも多くの観客が見守るなか、その実力を十分に見せたが、納得はしていない。「今季のレースはそうなんですが、今回もラストで止まってしまった。それが心残り」と振り返った。「身体の状態は昨年より良いのに、記録が出ていない」と歯がゆさを見せる。

広告の下にコンテンツが続きます

そこまで1500mに田中がこだわるのは、「1500mの課題をクリアしない限りは5000mでも走れる気がしないから」。世界のトップは1500mで3分50秒を切り、5000mも先日ついに13分台に突入した。そこに食らいついていくためにさらなる進化を求める。

今後は御嶽で再び調整して渡英する。言葉の端々に苦悩を感じさせるが、世界のトップ選手が集うレースで、少しでもそれを払拭できるか。

◇MIDDLE DISTANCE CIRCUIT(7月12日/東京・世田谷区立大蔵運動公園競技場) 日本グランプリシリーズのMIDDLE DISTANCE CIRCUIT(MDC)が行われ、女子1500mでは、東京世界選手権代表で、日本記録(3分59秒19)保持者の田中希実(New Balance)が4分05秒95で快勝した。 前週の日本選手権1500m。田中は1周目(400m)を67秒とややゆっくりで入ったものの、2周目は64秒と、1500m4分00秒ペースに引き上げた。3周目も64秒を刻んで、そのまま、フィニッシュ。タイムは4分04秒16に終わったものの、「4分を切れそうな感触があった」という。 その上、「たくさんの人に囲まれて走ることに少し苦手意識があった。世界選手権や国際大会に活躍するには慣れていかないといけない」と田中。ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(7月19日)5000mに向けた御嶽での合宿を一端切り上げて、日本選手権後に急きょMDC出場を決めた。 結果的にこのMDCは「4分切りが行けそうな雰囲気を自分でつぶしてしまっていた」と、最初の1周目が65秒にとどまり、その後もペースは上がらなかった。 スタンドだけでなく、インフィールドにも多くの観客が見守るなか、その実力を十分に見せたが、納得はしていない。「今季のレースはそうなんですが、今回もラストで止まってしまった。それが心残り」と振り返った。「身体の状態は昨年より良いのに、記録が出ていない」と歯がゆさを見せる。 そこまで1500mに田中がこだわるのは、「1500mの課題をクリアしない限りは5000mでも走れる気がしないから」。世界のトップは1500mで3分50秒を切り、5000mも先日ついに13分台に突入した。そこに食らいついていくためにさらなる進化を求める。 今後は御嶽で再び調整して渡英する。言葉の端々に苦悩を感じさせるが、世界のトップ選手が集うレースで、少しでもそれを払拭できるか。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.14

開幕戦から連覇で強さ見せた國學院大 高まる地力「全日本と箱根がかなり楽しみ」/出雲駅伝

◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]

NEWS 早大・山口智規が学生駅伝初区間賞! 「取らないといけないプレッシャーがあった」/出雲駅伝

2025.10.14

早大・山口智規が学生駅伝初区間賞! 「取らないといけないプレッシャーがあった」/出雲駅伝

◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]

NEWS 「もうひとつの出雲駅伝」 青学大・椙山一颯がトップ! 「1着になるしかない思いで」/出雲市陸協記録会

2025.10.14

「もうひとつの出雲駅伝」 青学大・椙山一颯がトップ! 「1着になるしかない思いで」/出雲市陸協記録会

出雲駅伝で各大学のメンバー外だった選手たちが出場する第4回出雲市陸協記録会、通称「もうひとつの出雲駅伝」が10月13日に島根県浜山公園陸上競技場で行われた。 5000mを2組実施し、計53人が出場。出雲駅伝でチームが7位 […]

NEWS ライルズやジェファーソン・ウッデンがワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤーのトラック種目候補選手にノミネート!

2025.10.13

ライルズやジェファーソン・ウッデンがワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤーのトラック種目候補選手にノミネート!

世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のトラック種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イ […]

NEWS 月刊陸上競技2025年11月号

2025.10.13

月刊陸上競技2025年11月号

Contents 東京世界陸上 SPECIAL REPORT Tokyo2025 JAPAN 三浦龍司 夢のメダルにあと一歩 Interview 「これから先の世界大会でメダルを取っても、この特別感は消えない」 藤井菜々 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top