2025.05.18
◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子200mはロバート・グレゴリー(米国)が20秒24(-2.0)で優勝。4大会連続で五輪出場中の飯塚翔太(ミズノ)が20秒67で3位に入った。
「前半にしっかりスピードに乗せる」ことをレースの狙いとし、「そこはうまくいったが、最も外側の9レーンだったことで、「(コーナーの)抜けの所で(重心を)内側にかけすぎてうまく曲がれなくて、後半は気合いで少し力まないといけないような状況でした」。今、終わったばかりのレースを冷静に分析できるあたりに飯塚のクレバーさが垣間見える。
タイムの面でも「前も相当速くて差をつけられてしまった」と、向かい風だった点を差し引いても満足していない。明確になった課題は、80~130mの局面。「そこでガクッと落ちてしまったので、スピードに乗った状態で直線に入れるようにしたいです」。
長く第一線で活躍してきたベテランだが、「前回できなかったことができたら、また違うできないことが出てくる。きりがないのですが、できるだけマイナスを削っていく。ステップは確実に踏めているので、良い方向には行っています。これからも楽しみながらやれそうな感じです」と前向きな言葉が次々に飛び出す。
世界大会も2012年のロンドン五輪以降、幾度も大舞台を踏んできた。それでも、「スタートラインに立った時の気持ち良さは圧巻でした」と、まるで若手選手のように目を輝かせた。今後はアジア選手権と台湾オープンを経て、日本選手権、そして世界選手権へと続く。
なかでも同じ国立競技場が決戦の地となる世界選手権は、前回の東京大会が飯塚の生まれた1991年でもあり、「縁を感じています。いろいろな思いを持ちながらスタートラインに立ちたいです」と意欲を見せる。
強力なライバルは少なくないが、33歳の飯塚もトップランナーとして変わらず元気に走り続ける。
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