◇EXPO EKIDEN 2025(3月16日/大阪・万博記念公園~夢洲7区間:54.5km)
実業団と大学生のトップチームが対決する「EXPO EKIDEN 2025」が行われ、トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝した。富士通が2位、昨年の出雲駅伝と全日本大学駅伝を制した國學院大が1分30秒差で大学トップの3位に入った。
「箱根駅伝とはまた違った駅伝にはなったんですけど、その中でしっかり(他大学に)勝てたのは良かったです」と主将の上原琉翔(3年)はうなずいた。
1区の青木瑠郁(3年)が4位とまずまずのスタートを切ると、2区の尾熊迅斗(1年)は順位を1つ落としながらも区間2位と好走する。
最長区間の3区を任された上原は、前を行くGMOインターネットグループ、青学大、駒大の2位集団を吸収。途中で脇腹への差し込みもあったようだが、ラスト勝負で競り勝ち、区間2位の快走で順位を2位に押し上げた。
「やっぱり(駒大の)山川(拓馬、3年)には絶対負けたくなかったです。中盤でなかなか差が詰まらないところがありましたが、ラストで突き放すことができたのでプラスになると思います」
その後もGMOインターネットグループや富士通と競り合いながら2位争いを展開。大学2位の帝京大にちょうど1分の差をつけた。
「練習でやっていることをかたちにできるようになってきているので、今年も『國學院はやるよ!』ということを少しは見せられたと思います。それが一番の収穫だと思います」と前田康弘監督。当初は平林清澄ら4年生を入れる予定もあったが、結果的には3年生以下で挑むオーダーとなった。
故障者が出て、ギリギリの状態だったそうだが、尾熊、飯國新太(4区7位)、浅野結太(6区6位)と三大駅伝未経験の1年生が活躍。「今回デビューした3人が良かったので、非常に大きな収穫だと思います。箱根はまた別物ですが、出雲、全日本は戦力になることがわかりました」と指揮官も高く評価していた。
「箱根で勝つチームを作ろうと思っています」と今後の抱負を語った前田監督。箱根駅伝総合優勝を狙う新年度へ、弾みをつける結果となった。
文/馬場 遼
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.16
サニブラウンが東レを訪問「走り抜くことができたのはみなさんのお陰」
-
2025.10.15
-
2025.10.15
-
2025.10.15
-
2025.10.13
-
2025.10.13
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.16
中学、高校のトップが出場!IH優勝・石原南菜、後藤大樹や中学記録保持者・今村好花、大森蒼以らに注目/U18・16大会
10月17日から19日の3日間、U18・U16陸上大会が三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で開催される。 U18大会は2025年12月31日時点の16歳、17歳が対象で高校3年生の早生まれと高校2年生、1 […]
2025.10.16
サニブラウンが東レを訪問「走り抜くことができたのはみなさんのお陰」
男子短距離で東京世界選手権代表のサニブラウン・アブデル・ハキームが10月16日、所属先である東レの東京本社を訪問した。 サニブラウンは今シーズンを終えての報告のために訪れると、役員への挨拶のあとは各フロアを周って挨拶。「 […]
2025.10.16
BROOKSのランニングシューズ「Adrenaline GTS」 誕生25周年を記念し、特別デザインの限定カラーが登場!
米国ランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」は、ロングセラーモデル「Adrenaline GTS(アドレナリンジーティーエス)」の誕生25周年を記念し、特別デザインの限定カラーを公式オンラインショップにて […]
2025.10.15
19年ドーハ世界陸上代表・井本佳伸が現役引退「たくさんの出会い幸せ」今後は指導者の道へ
男子短距離で活躍し、19年ドーハ世界選手権リレー代表(補欠)の井本佳伸(東京ガスエコモ)が現役生活に区切りをつけることを自身のSNSで発表した。 井本は京都・東輝中時代に全中で100m5位、200m4位。名門・洛南高へ進 […]
2025.10.15
100m宮本大輔が引退「最後まで走り切れた」元中学記録保持者「早熟なんて気にしなくていい」
穏やかな笑顔で静かに、地元・山口でスパイクを脱いだ。 男子100mの元中学記録保持者・宮本大輔(山口フィナンシャルグループ)が現役生活にピリオドを打った。9月の全日本実業団対抗は、地元・山口。「夏くらいには一旦、区切りを […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望