HOME 駅伝

2025.03.16

後半で追い上げた富士通が意地の2位! 移行期の駅伝に「難しい部分がありました」/EXPO EKIDEN
後半で追い上げた富士通が意地の2位! 移行期の駅伝に「難しい部分がありました」/EXPO EKIDEN

後半で追い上げて2位に入った富士通の選手たち

◇EXPO EKIDEN 2025(3月16日/大阪・万博記念公園~夢洲7区間:54.5km)

実業団と大学生のトップチームが対決する「EXPO EKIDEN 2025」が行われ、トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝した。1分14秒差で富士通が2位に入っている。

3区までは6位に甘んじていたが、富士通は4区のコセン・ダニエルが5.4kmと短い距離で区間2位に22秒差をつける区間賞の快走で4位に浮上する。5区では10000m日本記録保持者の塩尻和也が「しっかり仕事はできたと思います」と2区間連続の区間賞で3位に押し上げた。

広告の下にコンテンツが続きます

6区では松枝博輝が國學院大を抜いて2位へ。7区は約3週間前に大阪マラソンを走ったばかりのマラソン日本記録保持者・鈴木健吾が順位をキープし、実業団としての意地を見せた。

今大会は旭化成とKaoが体調不良や故障によるコンディション不良で、オーダーを組めずに出場を辞退した。髙橋健一監督によると、鈴木も本来は出る予定ではなく、あと一人でもコンディション不良者が出れば、出場が危ぶまれる状況だったという。

「マラソンを終えた選手もいましたし、塩尻もそうですけど、日本選手権を控えている選手もいます。駅伝からマラソンを終えて、トラックシーズンへの切り替えの時期での駅伝は非常に難しい部分がありました」と吐露。「何とかメンバーを組みましたが、思いのほか、みんな頑張ってくれました」と髙橋監督は安堵の様子だった。

塩尻は4月に熊本で行われる日本選手権10000mに出場予定。「世界陸上の出場を決められていないので、まずは出場を目標にしたいです。そこに向かう中で日本選手権や他のレースで結果やタイムが求められるので、そういった部分で勝っていければと思います」と意気込んでいた。

文/馬場 遼

◇EXPO EKIDEN 2025(3月16日/大阪・万博記念公園~夢洲7区間:54.5km) 実業団と大学生のトップチームが対決する「EXPO EKIDEN 2025」が行われ、トヨタ自動車が2時間32分48秒で優勝した。1分14秒差で富士通が2位に入っている。 3区までは6位に甘んじていたが、富士通は4区のコセン・ダニエルが5.4kmと短い距離で区間2位に22秒差をつける区間賞の快走で4位に浮上する。5区では10000m日本記録保持者の塩尻和也が「しっかり仕事はできたと思います」と2区間連続の区間賞で3位に押し上げた。 6区では松枝博輝が國學院大を抜いて2位へ。7区は約3週間前に大阪マラソンを走ったばかりのマラソン日本記録保持者・鈴木健吾が順位をキープし、実業団としての意地を見せた。 今大会は旭化成とKaoが体調不良や故障によるコンディション不良で、オーダーを組めずに出場を辞退した。髙橋健一監督によると、鈴木も本来は出る予定ではなく、あと一人でもコンディション不良者が出れば、出場が危ぶまれる状況だったという。 「マラソンを終えた選手もいましたし、塩尻もそうですけど、日本選手権を控えている選手もいます。駅伝からマラソンを終えて、トラックシーズンへの切り替えの時期での駅伝は非常に難しい部分がありました」と吐露。「何とかメンバーを組みましたが、思いのほか、みんな頑張ってくれました」と髙橋監督は安堵の様子だった。 塩尻は4月に熊本で行われる日本選手権10000mに出場予定。「世界陸上の出場を決められていないので、まずは出場を目標にしたいです。そこに向かう中で日本選手権や他のレースで結果やタイムが求められるので、そういった部分で勝っていければと思います」と意気込んでいた。 文/馬場 遼

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.08

甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」

甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]

NEWS 女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新  3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

2025.11.08

女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会

11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]

NEWS 5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

2025.11.08

5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59

11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]

NEWS 中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

2025.11.08

中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場

11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]

NEWS 中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生  中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

2025.11.08

中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝

中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top