HOME 国内

2025.01.27

鈴木優花は前半攻めのレースで収穫あり「自分らしく成長していく」/大阪国際女子マラソン
鈴木優花は前半攻めのレースで収穫あり「自分らしく成長していく」/大阪国際女子マラソン

25年大阪国際女子マラソンで3位になった鈴木優花(第一生命グループ)

◇第44回大阪国際女子マラソン(2025年1月26日/大阪・ヤンマースタジアム長居発着)

ジャパンマラソングランドチャンピオンシップ(JMC)シリーズG1の大阪国際女子マラソンが行われ、ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)が2時間21分00秒で連覇を達成した。日本人トップの2位に入ったのが小林香菜(大塚製薬)。日本歴代10位となる2時間21分19秒をマークした。

パリ五輪6位の鈴木優花(第一生命グループ)は残り800mで2位に入った小林にかわされて3位。2時間21分33秒は日本歴代11位タイで、パリ五輪でマークした2時間24分02秒の自己ベストを大幅に更新した。

広告の下にコンテンツが続きます

「前半から攻めのレースはできましたが、最後まで脚がもたず走りが崩れしまいました。最後に抜かれ日本人トップでゴールできず悔しい。記録的にも、もうちょっと更新しておきたかった」と最後まで笑顔はなかった。

パリ五輪後に、すぐさま気持ちを切り替え2028年のロス五輪を目指してスタートを切った鈴木。5ヵ月という短いスパンでのチャレンジとなったものの「駅伝からマラソンと調子も崩さず前向きに取り組めた」と、新鮮な気持ちでスタートラインに立つことができた。

27km過ぎに大会連覇を果たしたエデサに離されるまでは、細かな上げ下げはあったものの1km3分17~18秒のハイペースも経験。「ペースの上げ下げや、(2時間20分を切る)スピードを体感することもできたので、今回の結果をマイナスに捉えるのではなく、浮き彫りとなったフォームの精度や筋力不足などの課題を修正し、持ち味の勝負勘を生かしたレースができるよう、自分らしく成長していきたい」と前を向く。

パリ五輪から短い準備期間でしっかり結果を残すなど五輪入賞の力は示した。5回目のマラソンでベストも2時間21分台にアップさせ、名実ともに日本の一線級の仲間入りを果たした。

今回の結果で東京世界選手権の選考のひとつでもあるJMCシリーズのランキングでも現時点でトップに立つことになり、パリ五輪に続く日本代表の座の可能性も高まった。

名古屋ウィメンズ、東京と選考レースが続くが、「もし出場できることになれば、応援してくださるみなさんに楽しんで見てもらえるレースをしたい」と力強く話した。

文/花木 雫

◇第44回大阪国際女子マラソン(2025年1月26日/大阪・ヤンマースタジアム長居発着) ジャパンマラソングランドチャンピオンシップ(JMC)シリーズG1の大阪国際女子マラソンが行われ、ウォルケネシュ・エデサ(エチオピア)が2時間21分00秒で連覇を達成した。日本人トップの2位に入ったのが小林香菜(大塚製薬)。日本歴代10位となる2時間21分19秒をマークした。 パリ五輪6位の鈴木優花(第一生命グループ)は残り800mで2位に入った小林にかわされて3位。2時間21分33秒は日本歴代11位タイで、パリ五輪でマークした2時間24分02秒の自己ベストを大幅に更新した。 「前半から攻めのレースはできましたが、最後まで脚がもたず走りが崩れしまいました。最後に抜かれ日本人トップでゴールできず悔しい。記録的にも、もうちょっと更新しておきたかった」と最後まで笑顔はなかった。 パリ五輪後に、すぐさま気持ちを切り替え2028年のロス五輪を目指してスタートを切った鈴木。5ヵ月という短いスパンでのチャレンジとなったものの「駅伝からマラソンと調子も崩さず前向きに取り組めた」と、新鮮な気持ちでスタートラインに立つことができた。 27km過ぎに大会連覇を果たしたエデサに離されるまでは、細かな上げ下げはあったものの1km3分17~18秒のハイペースも経験。「ペースの上げ下げや、(2時間20分を切る)スピードを体感することもできたので、今回の結果をマイナスに捉えるのではなく、浮き彫りとなったフォームの精度や筋力不足などの課題を修正し、持ち味の勝負勘を生かしたレースができるよう、自分らしく成長していきたい」と前を向く。 パリ五輪から短い準備期間でしっかり結果を残すなど五輪入賞の力は示した。5回目のマラソンでベストも2時間21分台にアップさせ、名実ともに日本の一線級の仲間入りを果たした。 今回の結果で東京世界選手権の選考のひとつでもあるJMCシリーズのランキングでも現時点でトップに立つことになり、パリ五輪に続く日本代表の座の可能性も高まった。 名古屋ウィメンズ、東京と選考レースが続くが、「もし出場できることになれば、応援してくださるみなさんに楽しんで見てもらえるレースをしたい」と力強く話した。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.17

クイーンズ駅伝「クマ対応」出没時間によって開催・中止を本部で決定 広瀬川沿い、1区の松島町、利府町内を警戒

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は11月17日、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城/11月23日)における「クマ対応」を発表した。 頻発するクマによる被害を鑑みての対応。松島町の文化交流館前のスタート地点 […]

NEWS 長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

2025.11.17

長谷川体育施設が日本陸連のオフィシャルサポーティングカンパニーに “協働”と“共創”目指す

日本陸連は11月17日、新たな協賛企業として、スポーツ施設総合建設業の長谷川体育施設(本社・東京都世田谷区/仁ノ平俊和社長)が決定したと発表した。11月からの契約で、カテゴリーとしては「オフィシャルサポーティングカンパニ […]

NEWS 男子は東京世界陸上5000m11位のキプサング、女子はアメバウが制覇 そろってツアー2勝目/WAクロカンツアー

2025.11.17

男子は東京世界陸上5000m11位のキプサング、女子はアメバウが制覇 そろってツアー2勝目/WAクロカンツアー

世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの第4戦「クロス・インターナショナル・デ・ソリア」が11月16日、スペイン北部のソリアで開催され、男子(8km)はM.キプサング(ケニア)が23分10秒で優勝した。 キプサ […]

NEWS 女子砲丸投・鞏立姣が現役引退 世界選手権2連覇含む8大会連続メダル獲得

2025.11.17

女子砲丸投・鞏立姣が現役引退 世界選手権2連覇含む8大会連続メダル獲得

女子砲丸投の五輪・世界選手権金メダリストの鞏立姣(中国)が現役を引退することがわかった。 鞏立姣は東京五輪で金メダルを獲得している36歳。世界選手権では2017年ロンドン、19年ドーハ大会で2連覇している。 18歳で初出 […]

NEWS 佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝

2025.11.16

佐久長聖2時間4分57秒で27連覇 長野東1時間8分10秒でV17 地区代表は2年連続で長野日大&新潟一/北信越高校駅伝

北信越高校駅伝が11月16日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムを発着とする駅伝周回コースで行われ、男子(7区間42.195Km)は佐久長聖(長野)が2時間4分57秒で27連覇を決めた。女子(5区間21.0975Km) […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top