HOME 国内

2024.12.19

35km競歩世界新の川野将虎に優秀選手賞「自分1人では達成できなかった」2月20km日本選手権に照準/陸連アワード
35km競歩世界新の川野将虎に優秀選手賞「自分1人では達成できなかった」2月20km日本選手権に照準/陸連アワード

アスレティックス・アワード2024の優秀選手賞に選出された川野将虎(旭化成)

◇日本陸連アスレティックス・アワード2024(12月19日/東京・港区)

日本陸連の年間表彰式となるアスレティックス・アワードが行われ、優秀選手賞に男子競歩の川野将虎(旭化成)が選出された。

広告の下にコンテンツが続きます

今年のパリ五輪では岡田久美子(富士通)とペアとなった男女混合競歩リレーで8位入賞。さらに、10月の日本選手権35km競歩では2時間21分47秒の世界新記録で優勝し、来年の東京世界選手権代表に内定した。

「パリ五輪と世界記録を賞として認めていただき光栄です」と語る川野。パリは10kmを2回歩くというスピード勝負。そこから1ヵ月半で35kmへの挑戦だった。さらには、20kmでの代表入りを逃したり、距離変更だったり、さまざまな部分で翻弄され「落ち込むことはあった」が、「自分1人では決して達成できなかった。東洋大の酒井瑞穂コーチや酒井俊幸監督をはじめ、みなさんのご協力があるからこそ、ベストを尽くすことができます」と感謝している。

これまでもMVPに当たるアスリート・オブ・ザ・イヤーを含めて競歩陣が表彰されてきただけに「先輩方が引っ張ってくださって世界へと牽引してくださった。自分も続きたいという思いがあります」とし、「今は合宿でも(年齢が)上のほうになってきた。次は自分が背中で見せられるような選手になっていきたい」と気持ちを新たにしている。

競歩は26年以降、42.195kmとハーフマラソン(21.0975km)という距離で実施される方針が出たが「見ている人にとっても速さがわかりやすいですし、(以前実施されていた)50kmにずっとあこがれていたので(距離が延びるのは)うれしい」と歓迎している。

広告の下にコンテンツが続きます

当面は来年2月の日本選手権20km競歩に照準を合わせており、2種目世界選手権挑戦は「結果次第」というが、35kmで戦うために、まずは世界レベルの国内レースで勝負するつもりだ。

◇日本陸連アスレティックス・アワード2024(12月19日/東京・港区) 日本陸連の年間表彰式となるアスレティックス・アワードが行われ、優秀選手賞に男子競歩の川野将虎(旭化成)が選出された。 今年のパリ五輪では岡田久美子(富士通)とペアとなった男女混合競歩リレーで8位入賞。さらに、10月の日本選手権35km競歩では2時間21分47秒の世界新記録で優勝し、来年の東京世界選手権代表に内定した。 「パリ五輪と世界記録を賞として認めていただき光栄です」と語る川野。パリは10kmを2回歩くというスピード勝負。そこから1ヵ月半で35kmへの挑戦だった。さらには、20kmでの代表入りを逃したり、距離変更だったり、さまざまな部分で翻弄され「落ち込むことはあった」が、「自分1人では決して達成できなかった。東洋大の酒井瑞穂コーチや酒井俊幸監督をはじめ、みなさんのご協力があるからこそ、ベストを尽くすことができます」と感謝している。 これまでもMVPに当たるアスリート・オブ・ザ・イヤーを含めて競歩陣が表彰されてきただけに「先輩方が引っ張ってくださって世界へと牽引してくださった。自分も続きたいという思いがあります」とし、「今は合宿でも(年齢が)上のほうになってきた。次は自分が背中で見せられるような選手になっていきたい」と気持ちを新たにしている。 競歩は26年以降、42.195kmとハーフマラソン(21.0975km)という距離で実施される方針が出たが「見ている人にとっても速さがわかりやすいですし、(以前実施されていた)50kmにずっとあこがれていたので(距離が延びるのは)うれしい」と歓迎している。 当面は来年2月の日本選手権20km競歩に照準を合わせており、2種目世界選手権挑戦は「結果次第」というが、35kmで戦うために、まずは世界レベルの国内レースで勝負するつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.22

佐久長聖1年の橋本蒼平が5000m14分30秒50でトップ/SGH文スポ チャレンジ

12月23日、滋賀県守山市のSGホールディングスグループ陸上競技場で令和7年度SGH文スポ チャレンジ競技会が開催された。 同大会は主に前日の全国高校駅伝(男子)に出場した学校のうち、出走できなかった選手たちを中心に参加 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

2025.12.22

箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 20年連続で箱根駅伝のシード権を守り続けてい […]

NEWS 箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

2025.12.22

箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 10月の箱根駅伝予選会で東農大は6位を占め、2 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

2025.12.22

箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 この1年で帝京大の長距離種目の歴代記録がガラリ […]

NEWS 大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

2025.12.22

大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

第6回全国大学対校男女混合駅伝の大会要項が公開され、大会アンバサダーに元乃木坂46の堀未央奈さんが選ばれた。 堀さんは乃木坂46の2期生として加入し、『バレッタ』でセンターを務めるなど人気メンバーとして活躍。21年3月に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top