HOME 大学

2024.11.16

「中大陸上部記念祝賀会」盛大に開催 男子100周年・女子70周年を祝う
「中大陸上部記念祝賀会」盛大に開催 男子100周年・女子70周年を祝う

祝賀会のハイライトとなった「オリンピアントークショー」。4大会連続出場中のスプリンター・飯塚翔太(ミズノ、右端)は「次のロスも目指す」と意気込んでいた

中央大学陸上競技部100周年、女子陸上競技部70周年の記念祝賀会が11月16日、OB会・OG会の主催により駿河台キャンパスで開催された。男子は1920年(大正9年)、女子は1950年(昭和25年)に創部。本来は2020年が100周年および70周年であったが、コロナ禍で祝賀会の延期を余儀なくされ、“4年越し”で実施となった。

大村雅彦理事長、河合久学長、久野修慈学員会会長、関東学生陸上競技連合の植田恭史会長ら来賓、OB・OG、現役学生など300名近い出席者が日本陸上界屈指の名門の節目を祝した。

男子は箱根駅伝の最多優勝(14回)、最多出場(97回=100回大会まで)を誇り、日本インカレは13回、関東インカレ(1部)では14回の総合優勝した実績がある。女子は日本インカレで9回、関東インカレで12回の総合優勝を飾っており、全日本大学女子駅伝も2回優勝。男女とも昭和20年代~30年代の活躍がすさまじく、オリンピアンや日本記録保持者を多数輩出。昭和39年の東京五輪では男女で計13名もの中大勢(卒業生を含む)が代表になった。

広告の下にコンテンツが続きます

五輪4大会連続出場中の飯塚
「次のロスも目指す」

その後は体育系学部を有する大学の台頭などで苦戦する時期もあったが、近年は男子短距離の活躍が光り、OBの飯塚翔太(ミズノ)は学生時代の2012年ロンドンから今年のパリまで五輪4大会連続出場。OGの五島莉乃(資生堂)も女子10000mで2022オレゴン、2023ブダペストの両世界選手権に続いてパリ五輪にも出場するなど、日本女子長距離界を代表する選手に成長している。

祝賀会のハイライトとなった「オリンピアントークショー」では、1956年メルボルン大会女子やり投代表の徳丸順子さん(旧姓・志田)をはじめ8名が登壇。走高跳で日本女子初の1m80オーバーを成し遂げている1972年ミュンヘン大会代表の堀美千代さん(旧姓・稲岡)は、他の選手が新技術の背面跳びに切り替えていた中、ただ一人、正面跳びで挑んだ思い出などを語り、現在33歳の飯塚が「次のロサンゼルス大会も目指している。その舞台に中大の後輩と一緒に出場したい」と意気込んで話すと会場には大きな拍手が起こった。

脈々と受け継がれた伝統と偉大な歴史はOB・OG、現役学生たちの誇り。しかし、男子の星野晃志監督、女子の中村哲郎監督は「今の選手たちには伝統をプレッシャーにせず、選手それぞれの目標に向かってがんばってほしい」と口を揃えていた。

中央大学陸上競技部100周年、女子陸上競技部70周年の記念祝賀会が11月16日、OB会・OG会の主催により駿河台キャンパスで開催された。男子は1920年(大正9年)、女子は1950年(昭和25年)に創部。本来は2020年が100周年および70周年であったが、コロナ禍で祝賀会の延期を余儀なくされ、“4年越し”で実施となった。 大村雅彦理事長、河合久学長、久野修慈学員会会長、関東学生陸上競技連合の植田恭史会長ら来賓、OB・OG、現役学生など300名近い出席者が日本陸上界屈指の名門の節目を祝した。 男子は箱根駅伝の最多優勝(14回)、最多出場(97回=100回大会まで)を誇り、日本インカレは13回、関東インカレ(1部)では14回の総合優勝した実績がある。女子は日本インカレで9回、関東インカレで12回の総合優勝を飾っており、全日本大学女子駅伝も2回優勝。男女とも昭和20年代~30年代の活躍がすさまじく、オリンピアンや日本記録保持者を多数輩出。昭和39年の東京五輪では男女で計13名もの中大勢(卒業生を含む)が代表になった。

五輪4大会連続出場中の飯塚 「次のロスも目指す」

その後は体育系学部を有する大学の台頭などで苦戦する時期もあったが、近年は男子短距離の活躍が光り、OBの飯塚翔太(ミズノ)は学生時代の2012年ロンドンから今年のパリまで五輪4大会連続出場。OGの五島莉乃(資生堂)も女子10000mで2022オレゴン、2023ブダペストの両世界選手権に続いてパリ五輪にも出場するなど、日本女子長距離界を代表する選手に成長している。 祝賀会のハイライトとなった「オリンピアントークショー」では、1956年メルボルン大会女子やり投代表の徳丸順子さん(旧姓・志田)をはじめ8名が登壇。走高跳で日本女子初の1m80オーバーを成し遂げている1972年ミュンヘン大会代表の堀美千代さん(旧姓・稲岡)は、他の選手が新技術の背面跳びに切り替えていた中、ただ一人、正面跳びで挑んだ思い出などを語り、現在33歳の飯塚が「次のロサンゼルス大会も目指している。その舞台に中大の後輩と一緒に出場したい」と意気込んで話すと会場には大きな拍手が起こった。 脈々と受け継がれた伝統と偉大な歴史はOB・OG、現役学生たちの誇り。しかし、男子の星野晃志監督、女子の中村哲郎監督は「今の選手たちには伝統をプレッシャーにせず、選手それぞれの目標に向かってがんばってほしい」と口を揃えていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.06

クイーンズ駅伝エントリー発表! 日本郵政グループ・廣中璃梨佳、積水化学・新谷仁美、しまむら・安藤友香らが登録 第一生命グループは鈴木優花が外れる

11月6日、日本実業団連合は第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)のエントリー選手を発表した。 前回4年ぶり4回目の優勝を飾ったJP日本郵政グループはVメンバーの鈴木亜由子、廣中璃梨佳、菅田雅香ら全員が登録。 […]

NEWS 10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット

2025.11.06

10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット

関東学生陸上競技連盟は、主催の10000m記録挑戦競技会について、今年は11月15日の日体大長距離競技会(横浜市・日体大健志台)、11月22日のMARCH対抗戦(東京・町田市)、11月22日の東海大長距離競技会(秦野市) […]

NEWS RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加

2025.11.06

RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加

11月6日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートを発表した。 同イベントは連盟創立100周年を記念して開かれるもの。参加者とトップアスリートが一緒 […]

NEWS 北海道・北照高が来春から陸上部で駅伝チームを強化 43年ぶりに再始動 工藤裕行氏が総監督就任

2025.11.06

北海道・北照高が来春から陸上部で駅伝チームを強化 43年ぶりに再始動 工藤裕行氏が総監督就任

11月5日、北照高は2026年春から陸上部において駅伝チームの強化を本格的にスタートすることを発表した。 北照高は北海道小樽市に校舎を置く私立高。野球部は甲子園に春夏あわせて10回出場を数える強豪として知られる。スキー部 […]

NEWS 全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕

2025.11.05

全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕

全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県高校駅伝が11月4日の埼玉をもってすべて終了し、都道府県代表がすべて出そろった。 昨年の全国大会は男子が佐久長聖、女子は長野東といずれも長野勢が優勝を遂げた。全国2連覇中の佐久長聖は県 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top