HOME 国内、大学

2024.09.23

順大が男子総合4連覇!引き継いだ「常勝軍団」の系譜 主将・田中隆太郎「負けなしの世代です」/日本IC
順大が男子総合4連覇!引き継いだ「常勝軍団」の系譜 主将・田中隆太郎「負けなしの世代です」/日本IC

24年日本インカレで男子総合4連覇を飾った順大

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目

日本インカレの4日目が行われ、男子学校対抗は82点を獲得した順大が4年連続32回目の総合優勝を飾った。

広告の下にコンテンツが続きます

主将としてチームを引っ張った田中隆太郎は「先輩方からこの連覇を引き継いで“負けなしの世代”と呼ばれるように、と臨みました。取りこぼしもほとんどなく、むしろ予想以上の得点。全員で戦ったという証です」と胸を張った。

『龍飛鳳舞(りゅうびほうぶ)』をスローガンに掲げ、「3連覇の勢いを止めず、龍や鳳凰のように上昇していく」4日間とするべく、今大会を迎えた。

その口火を切ったのが、田中自身。2日目の走幅跳を7m77(+0.2)で優勝し、「チームに流れを作れたと思います」。

それをつなげたのが、各ブロックの主力選手たち。110mハードルの阿部竜希(3年)が13秒40(-2.1)で快勝すると、3000m障害では村尾雄己(3年)が8分34秒83で2連覇を達成した。

広告の下にコンテンツが続きます

110mハードル泉谷駿介(現・住友電工)、村竹ラシッド(現・JAL)が積み重ねた連勝を「5」に伸ばし、3000m障害は塩尻和也(現・富士通)、三浦龍司(現・SUBARU)をはじめとした偉大な先輩たちの系譜をしっかりと継承する。

最終日の走高跳では原口颯太(2年)が自己ベストを4cm更新する2m27で制覇。「勝つべきところで勝ってくれた」(田中)と4種目を制して多種目優勝も達成した。さらに、トラック、フィールドともに総合2位と、「ランキング外からの入賞もありました」(田中)はチーム一丸を強調した。

先輩たちが築き上げた伝統と、強い先輩たちの背中を見てきた田中は、主将の重責に「部全体を背負うプレッシャーはありました」とその心境を吐露する。

だが、5月の関東インカレ1部でも35年ぶりの2連覇を達成し、「あそこがキーになりました」。チーム作りへの手応えをつかみ、「『勝って兜の緒を締める』というか、気合ややる気が入るきっかけになりました」と田中はうなずく。

「常勝軍団」の称号は「頼りがいのある後輩たち」(田中)に託された。今大会から創設された『優勝に最も貢献した選手』に送られるSMBC賞を受賞した阿部をはじめ「全員が戦える力を持っています。だから、楽しんで戦ってくれればいいですね」と語った主将は、チームメイトたちが作る歓喜の輪へと駆け出していった。

◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)4日目 日本インカレの4日目が行われ、男子学校対抗は82点を獲得した順大が4年連続32回目の総合優勝を飾った。 主将としてチームを引っ張った田中隆太郎は「先輩方からこの連覇を引き継いで“負けなしの世代”と呼ばれるように、と臨みました。取りこぼしもほとんどなく、むしろ予想以上の得点。全員で戦ったという証です」と胸を張った。 『龍飛鳳舞(りゅうびほうぶ)』をスローガンに掲げ、「3連覇の勢いを止めず、龍や鳳凰のように上昇していく」4日間とするべく、今大会を迎えた。 その口火を切ったのが、田中自身。2日目の走幅跳を7m77(+0.2)で優勝し、「チームに流れを作れたと思います」。 それをつなげたのが、各ブロックの主力選手たち。110mハードルの阿部竜希(3年)が13秒40(-2.1)で快勝すると、3000m障害では村尾雄己(3年)が8分34秒83で2連覇を達成した。 110mハードル泉谷駿介(現・住友電工)、村竹ラシッド(現・JAL)が積み重ねた連勝を「5」に伸ばし、3000m障害は塩尻和也(現・富士通)、三浦龍司(現・SUBARU)をはじめとした偉大な先輩たちの系譜をしっかりと継承する。 最終日の走高跳では原口颯太(2年)が自己ベストを4cm更新する2m27で制覇。「勝つべきところで勝ってくれた」(田中)と4種目を制して多種目優勝も達成した。さらに、トラック、フィールドともに総合2位と、「ランキング外からの入賞もありました」(田中)はチーム一丸を強調した。 先輩たちが築き上げた伝統と、強い先輩たちの背中を見てきた田中は、主将の重責に「部全体を背負うプレッシャーはありました」とその心境を吐露する。 だが、5月の関東インカレ1部でも35年ぶりの2連覇を達成し、「あそこがキーになりました」。チーム作りへの手応えをつかみ、「『勝って兜の緒を締める』というか、気合ややる気が入るきっかけになりました」と田中はうなずく。 「常勝軍団」の称号は「頼りがいのある後輩たち」(田中)に託された。今大会から創設された『優勝に最も貢献した選手』に送られるSMBC賞を受賞した阿部をはじめ「全員が戦える力を持っています。だから、楽しんで戦ってくれればいいですね」と語った主将は、チームメイトたちが作る歓喜の輪へと駆け出していった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.28

2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施

愛知陸協は、26年2月21日に名古屋市で第15回愛知競歩競技会を行うと発表した。 愛知競歩競技会は、これまでパロマ瑞穂北陸上競技場や知多運動公園陸上競技場(Bフードサイエンス1969知多スタジアム)などトラックで実施され […]

NEWS 箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」

2025.12.28

箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 トップ選手が集まる駒大で代名詞が 駒大・伊藤蒼唯(4年)の代名詞は「 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」

2025.12.28

箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「花の2区」で2度の爆走 箱根駅伝で、黒田朝日(4年)は、「花の2区 […]

NEWS トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝

2025.12.28

トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(1月1日/群馬県庁前発着・7区間100km) 第70回の節目を迎える全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝inぐんま)は2026年1月1日、群馬県前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100 […]

NEWS ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導

2025.12.28

ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導

男子ハンマー投のA.ボンダルチュク氏(ソ連/ウクライナ)が亡くなった。85歳だった。 ボンダルチュク氏は1972年のミュンヘン五輪の金メダリスト。1969年に当時の世界記録75m48を投げ、史上初めて75m台を記録した選 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top