◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)
パリ五輪・陸上競技の8月11日に行われる女子マラソンを前に日本代表がオンラインで会見を開いて報道陣の取材に応じた。
前回の東京五輪8位の一山麻緒(資生堂)は現在の状態について「パリに向けての合宿期間よりも、フランスに入ってからのほうが走りの感覚は良くなっています」と笑顔を見せる。
年末には徳之島、その後はボルダーで高地合宿してきた一山。史上最高難度のコースと言われるほどアップダウンのあるコースとあって「ハードなので怖さもあります」。それでも、「ポイント練習はすべて平坦ではなく、大きなアップダウンや、微妙な傾斜があるコースでやってきました」と対策を講じてきたという。
東京五輪以降の3年は「自分の走りの感覚が狂ったり、もどかしさも葛藤もあった」。22年オレゴン世界選手権は直前の体調不良で棄権。ケガや「抜けている感覚」にも悩まされてきた。それだけに、今大会、「一番は元気な状態でスタートラインに立つこと」を目標に掲げる。
レースについては「15kmすぎくらいからじじわ上りが始まってきて、30kmまでは我慢比べになる」とイメージ。「駆け引きはまだ考えていなくて、どれだけ15km以降、海外勢にくらいついて走れるか」というところにフォーカスを当てている。
2大会連続入賞に向けてのプレッシャーは「それほど感じていません」。3年前に表彰台でメダルを掲げる選手が、走り続けるモチベーションだった。「その時のことは今も覚えています」。この3年間は「1日1日過ごしている時は早いように感じないけど、今振り返ると早かったと感じます」。
具体的な順位の目標は挙げず、「走ってみないとわからない」。ただ、「東京よりいい順位でゴールできたらいいなと思っています」と一山。その力強さと積極的な走りが戻れば、世界と十分に対峙できる。かつて栄華を誇った女子マラソン。2大会連続メダルの有森裕子以来の連続入賞なるか。
女子マラソンは日本時間8月11日15時スタート。閉会式と同日、大会のフィナーレを飾る。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.08
女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト
女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]
2025.12.08
全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定
12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]
2025.12.08
3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表
米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]
2025.12.08
400mH・ベンジャミンと短距離のジェファーソン・ウッデンが年間最優秀賞! 米国陸連が年間表彰者発表
米国陸連(USATF)は12月5日、2025年の年間表彰者を発表した。 レジェンドの名を冠した年間最優秀賞は、男子(ジェシー・オーエンス賞)が400mハードルのR.ベンジャミン、女子(ジャッキー・ジョイナー=カーシー賞) […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025