HOME 駅伝

2024.06.24

日体大は3大会ぶりの伊勢路行き決める 5人の3年生中心で確実にレース進める/全日本大学駅伝関東選考会
日体大は3大会ぶりの伊勢路行き決める 5人の3年生中心で確実にレース進める/全日本大学駅伝関東選考会

最終組でレース後に喜び合う日体大の山崎丞(右)と平島龍斗

◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(6月23日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)

第56回全日本大学駅伝の関東学連推薦校選考会が行われ、日体大がトータル3時間55分55秒62で4位に入り、2021年以来3大会ぶり44回目の伊勢路行きを決めた。

3組終了時点で総合4位につけていた日体大。最終4組で平島龍斗(3年)が28分56秒14で9位、山崎丞(同)が28分59秒96で13位。ゴールした2人は通過を確信したかのように2人でハイタッチし、笑顔で抱き合って健闘を称えあった。

広告の下にコンテンツが続きます

腕に『伊勢路へ!』と力強くペンで書きレースに挑んだ平島は「日本人集団で上位を狙っていました。3組目までいい走りをしてくれていたので力になった」。山崎も「今日に状態をしっかり合わせられた。確実にレースを進めるという指示を体現できました」。3年生がエントリー8人中5人を占める中、トップの東海大との差はわずか27秒41。堂々たる4位通過を2人が締めくくった。

今年1月の箱根駅伝では往路21位、復路11位、総合16位に沈んだが、半年でチームを立て直した。玉城良二駅伝監督は「故障者なく現時点でのチームのベストメンバーが組めた。駅伝の区間配置に例えて、1組で遅れると流れが来ない。うちは最後に大エースとか留学生を持っているわけではないので、確実に各組2人で10番前後を狙った」。組が進むごとにその都度状況を指示し、選手たちがうまく走り切った。

関東インカレ1部10000mでは住原聡太(4年)が28分41秒88の自己新で9位、分須尊紀(同)も28分55秒20の自己新で14位と、4年生が存在感を示した。しかし、この日の選考会は「3年生たちがここにかけていました」(玉城監督)。箱根は体調不良で欠場していた山崎は「昨季は上級生に頼り切りな面もありました。3年生中心で今回通過できる所まできた。これを箱根まで継続したいです」と語る。

4位通過の発表にも引き締まった表情で会場を後にした日体大。今後は箱根予選会に向け強化に入る。玉城監督は「ここで浮ついた気持ちになってはいけません。10000mでこれだけ走れたので、今度は20kmで勝負できるというところへ持っていきます」。梅雨の激戦を乗り越えた日体大。夏から秋、そして正月のリベンジへ動き出す。

文/荒井寛太

◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(6月23日/神奈川・相模原ギオンスタジアム) 第56回全日本大学駅伝の関東学連推薦校選考会が行われ、日体大がトータル3時間55分55秒62で4位に入り、2021年以来3大会ぶり44回目の伊勢路行きを決めた。 3組終了時点で総合4位につけていた日体大。最終4組で平島龍斗(3年)が28分56秒14で9位、山崎丞(同)が28分59秒96で13位。ゴールした2人は通過を確信したかのように2人でハイタッチし、笑顔で抱き合って健闘を称えあった。 腕に『伊勢路へ!』と力強くペンで書きレースに挑んだ平島は「日本人集団で上位を狙っていました。3組目までいい走りをしてくれていたので力になった」。山崎も「今日に状態をしっかり合わせられた。確実にレースを進めるという指示を体現できました」。3年生がエントリー8人中5人を占める中、トップの東海大との差はわずか27秒41。堂々たる4位通過を2人が締めくくった。 今年1月の箱根駅伝では往路21位、復路11位、総合16位に沈んだが、半年でチームを立て直した。玉城良二駅伝監督は「故障者なく現時点でのチームのベストメンバーが組めた。駅伝の区間配置に例えて、1組で遅れると流れが来ない。うちは最後に大エースとか留学生を持っているわけではないので、確実に各組2人で10番前後を狙った」。組が進むごとにその都度状況を指示し、選手たちがうまく走り切った。 関東インカレ1部10000mでは住原聡太(4年)が28分41秒88の自己新で9位、分須尊紀(同)も28分55秒20の自己新で14位と、4年生が存在感を示した。しかし、この日の選考会は「3年生たちがここにかけていました」(玉城監督)。箱根は体調不良で欠場していた山崎は「昨季は上級生に頼り切りな面もありました。3年生中心で今回通過できる所まできた。これを箱根まで継続したいです」と語る。 4位通過の発表にも引き締まった表情で会場を後にした日体大。今後は箱根予選会に向け強化に入る。玉城監督は「ここで浮ついた気持ちになってはいけません。10000mでこれだけ走れたので、今度は20kmで勝負できるというところへ持っていきます」。梅雨の激戦を乗り越えた日体大。夏から秋、そして正月のリベンジへ動き出す。 文/荒井寛太

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.11

青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]

NEWS 箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

2025.12.11

箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」

第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]

NEWS 青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

2025.12.11

青学大・原監督「バーディー×2」駒大・藤田監督「4本の柱」総合力の「上握り10貫」など指揮官たちが“前哨戦”/箱根駅伝トークバトル

「第102回箱根駅伝トークバトル」が12月10日、東京・恵比寿ガーデンプレイスで行われた。 前回優勝校の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督、同3位の國學院大・前田康弘監督、同4位でトークバトル初登場の早大・花田 […]

NEWS 【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

2025.12.10

【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ

第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]

NEWS 前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

2025.12.10

前回6位の城西大・櫛部静二監督「アッと驚く試合を」 20年連続シード東洋大・酒井俊幸監督「誰が出ても粘りながら」/箱根駅伝

第102回箱根駅伝の記者発表会が12月10日、都内で行われ、出場校の監督が意気込みを語った。 前回6位の城西大は16人のエントリーの半数を4年生が占めた。櫛部静二監督は「ここ数年、この4年生の力によって、城西大としては上 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top