HOME 高校

2024.06.18

5000m髙石樹がV!四国初の高校13分台に肉薄「弱いところで上げられなかった」男子マイルは四国高校新/IH四国
5000m髙石樹がV!四国初の高校13分台に肉薄「弱いところで上げられなかった」男子マイルは四国高校新/IH四国

24年インターハイ四国地区大会の5000mを制した髙石樹(高知工3)

インターハイ四国地区大会(6月15日~17日/高知・春野総合運動公園陸上競技場)3日目

福岡インターハイを懸けた四国地区大会の3日目が行われ、3つの大会新記録が生まれるなど白熱した戦いが繰り広げられた。

男子5000mでは高知県高校記録(14分10秒81)を持つ髙石樹(高知工3)が14分15秒67で優勝。昨年、三宅駿(四学香川西/現・城西大)が樹立した14分27秒12の大会記録を11秒以上も上回った。

三津谷祐(尽誠学園・香川)が2002年にマークした四国高校記録(14分01秒42)を上回る「13分台を狙っていた」という髙石。スタートして約200mで独走態勢に持ち込むと、3000mを8分29秒で通過する。快調な走りを見せていたが、次の1000mで2分55秒を要し、「ラストが上げられなかった」と後半は思うような走りはできなかった。

「1500m(3分53秒44で3位)の疲れと風があって、後半に上げられなかったところが自分の弱いところだなと思いました。まだ実力的にも一人で押すのは厳しかったです」と振り返る。四国高校初の13分台突入は持ち越しとなった。

昨年は5000mで北海道インターハイの切符をつかむも、乗る予定の飛行機が大幅な遅延となるアクシデントに見舞われた上に、現地でアデノウイルスに感染。目が腫れるなどの症状が出て、欠場を余儀なくされた。

広告の下にコンテンツが続きます

それだけに今回に懸ける思いは強い。「日本人で順位争いするというよりは留学生と戦いたい。13分40秒台を狙っていきます」と意気込んでいる。

4×400mリレーは男女ともに四学香川西(香川)が優勝。男子は200mVのマルティネス・ブランドンボイド(3年)らを擁して3分13秒52の四国高校新記録をマークし、女子は3分50秒89で制した。

女子200mでは岡林沙季(高知農2高知)が24秒42(-1.5)でトップ。100mを制した大石夕月(安芸3高知)は24秒75で2位に続いた。

女子砲丸投では一昨年のインターハイで5位の山口嘉夢(生光学園3徳島)が13m17で優勝。妹の凜桜(生光学園2)も11m10で6位に食い込み、姉妹でインターハイ出場を決めた。

学校対抗は四学香川西が男女ともに優勝。男子は125点、女子は83点をそれぞれ獲得した。最優秀選手には男女400mで47秒21と54秒56の大会新記録を樹立した川上大智(観音寺総合3香川)と長町碧泉(鳴門3徳島)が選ばれている。

全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文・撮影/馬場 遼

インターハイ四国地区大会(6月15日~17日/高知・春野総合運動公園陸上競技場)3日目 福岡インターハイを懸けた四国地区大会の3日目が行われ、3つの大会新記録が生まれるなど白熱した戦いが繰り広げられた。 男子5000mでは高知県高校記録(14分10秒81)を持つ髙石樹(高知工3)が14分15秒67で優勝。昨年、三宅駿(四学香川西/現・城西大)が樹立した14分27秒12の大会記録を11秒以上も上回った。 三津谷祐(尽誠学園・香川)が2002年にマークした四国高校記録(14分01秒42)を上回る「13分台を狙っていた」という髙石。スタートして約200mで独走態勢に持ち込むと、3000mを8分29秒で通過する。快調な走りを見せていたが、次の1000mで2分55秒を要し、「ラストが上げられなかった」と後半は思うような走りはできなかった。 「1500m(3分53秒44で3位)の疲れと風があって、後半に上げられなかったところが自分の弱いところだなと思いました。まだ実力的にも一人で押すのは厳しかったです」と振り返る。四国高校初の13分台突入は持ち越しとなった。 昨年は5000mで北海道インターハイの切符をつかむも、乗る予定の飛行機が大幅な遅延となるアクシデントに見舞われた上に、現地でアデノウイルスに感染。目が腫れるなどの症状が出て、欠場を余儀なくされた。 それだけに今回に懸ける思いは強い。「日本人で順位争いするというよりは留学生と戦いたい。13分40秒台を狙っていきます」と意気込んでいる。 4×400mリレーは男女ともに四学香川西(香川)が優勝。男子は200mVのマルティネス・ブランドンボイド(3年)らを擁して3分13秒52の四国高校新記録をマークし、女子は3分50秒89で制した。 女子200mでは岡林沙季(高知農2高知)が24秒42(-1.5)でトップ。100mを制した大石夕月(安芸3高知)は24秒75で2位に続いた。 女子砲丸投では一昨年のインターハイで5位の山口嘉夢(生光学園3徳島)が13m17で優勝。妹の凜桜(生光学園2)も11m10で6位に食い込み、姉妹でインターハイ出場を決めた。 学校対抗は四学香川西が男女ともに優勝。男子は125点、女子は83点をそれぞれ獲得した。最優秀選手には男女400mで47秒21と54秒56の大会新記録を樹立した川上大智(観音寺総合3香川)と長町碧泉(鳴門3徳島)が選ばれている。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文・撮影/馬場 遼

インターハイ四国大会の優勝者一覧をチェック!

●男子 100m 畠中寧樹(済美3愛媛) 10秒78(-1.5) 200m マルティネス・ブランドンボイド(四学香川西3香川) 21秒56(+0.1) 400m 川上大智(観音寺総合3香川) 47秒21=大会新 800m 二宮大響(八幡浜3愛媛) 1分54秒54 1500m 植田快晴(小豆島中央3香川) 3分51秒94 5000m 髙石樹(高知工3高知) 14分15秒67=大会新 110mH 酒井大輔(四学香川西2香川) 14秒34(±0)=大会新 400mH 川上大智(観音寺総合3香川) 51秒95 3000m障害 西内祐仁(高知工3高知) 9分25秒12 5000m競歩 若本琉惺(小豆島中央3香川) 22分09秒21 4×100mR 四学香川西(香川) 40秒23=大会新 4×400mR 四学香川西(香川) 3分13秒52=大会新、四国高校新 走高跳 藤井優作(城南3徳島) 2m10 棒高跳 井上直哉(阿南光2徳島) 5m00 走幅跳 中西奏輔(高松商3香川) 7m18(-0.4) 三段跳 渡部京志(松山北3愛媛) 14m63(+1.3) 砲丸投 野中豊仁(生光学園3徳島) 15m57 円盤投 田窪一翔(FC今治明徳3愛媛) 47m86 ハンマー投 三好是聞(FC今治里山3愛媛) 58m64 やり投 和氣洸太(野村3愛媛) 59m62 八種競技 小林優介(松山北3愛媛) 5065点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 大石夕月(安芸3高知) 11秒97(+0.1) 200m 岡林沙季(高知農2高知) 24秒42(-1.5)=大会新 400m 長町碧泉(鳴門3徳島) 54秒56=大会新 800m 谷渕結夏(山田2高知) 2分13秒38 1500m 穗岐山芽衣(山田3高知) 4分24秒52=大会新 3000m 松岡美来(宇和2愛媛) 9分26秒24 100mH 百々杏爽葉(徳島市立2徳島) 14秒11(-0.4) 400mH 河野由愛(済美3愛媛) 61秒43 5000m競歩 岡田佳乃(川之石3愛媛) 24分29秒07 4×100mR 済美(愛媛) 47秒26 4×400mR 四学香川西(香川) 3分50秒89 走高跳 泉彩花(鳴門3徳島) 1m62 棒高跳 野田愛莉(観音寺一3香川) 3m30 走幅跳 鶴井結莉(済美3愛媛) 5m81(±0) 三段跳 古林凛乃(鳴門渦潮2) 12m19(±0) 砲丸投 山口嘉夢(生光学園3徳島) 13m17 円盤投 八木美都(四学香川西3香川) 40m11 ハンマー投 永田陽菜乃(四学香川西2香川) 46m27 やり投 坂井杏月(松山西中等2愛媛) 43m39 七種競技 芝﨑美琵亜(済美3愛媛) 4031点

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]

NEWS 女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

2025.04.30

女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]

NEWS 【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

2025.04.30

【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の井上直紀(早大)が自己新の10秒12(+0.4)で制した。 […]

NEWS 廣中璃梨佳が5000m日本人トップ!熱戦の男子100mは井上直紀 女子100mH中島が12秒93/織田記念

2025.04.30

廣中璃梨佳が5000m日本人トップ!熱戦の男子100mは井上直紀 女子100mH中島が12秒93/織田記念

◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、女子5000mは序盤から積極的なレース運びをした廣中璃梨佳(JP日本郵政G)が日本人トップの15分19秒23で3位に […]

NEWS 中大・吉居駿恭が5000m連覇!圧巻スパートで13分26秒71「一歩一歩前進できるように」/織田記念

2025.04.29

中大・吉居駿恭が5000m連覇!圧巻スパートで13分26秒71「一歩一歩前進できるように」/織田記念

◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、最終種目となった男子5000mは残り250mから仕掛けた吉居駿恭(中大)が13分26秒31で混成を制し、大会連覇を果 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top