2024.06.16
インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/長崎・トランスコスモススタジアム長崎)2日目
福岡インターハイを懸けた北九州地区大会の2日目が行われ、男子100mは宮脇英(佐伯鶴城3大分)が10秒40(+2.0)で圧勝した。
男子100mでの大分県勢の優勝は、1998年の穴井伸也(杵築)以来26年ぶり。従来の県高校記録も0.12秒も上回った。
1年次には400mをメインとしていた宮脇。2年から徐々に距離を短くし、昨年は200mでインターハイ出場し、9月には100mで10秒55とショートスプリントでも頭角を現していた。
今季は全国大会の100m、200mで勝負すること目標に掲げ、順調に冬季をこなした。ただ、シーズン直前の4月頭に腰椎分離症を発症。不安を抱える中、できることを少しずつ積み上げ、この日の自己新につなげた。「全国優勝を狙うには10秒2台が必要だと思っているので、ケガなく練習を積んで本番を狙いたいです」と話し、「2冠も狙っています」と16日から始まる200mにも意欲を見せた。
女子400mハードルでは、福岡梓音(中村学園女3福岡)が60秒87の自己タイで優勝。北川祐(口加2長崎)が61秒30の自己ベストで、400mに続いて2種目でのインターハイ出場を決めている。
男子400mハードルは、岩本咲真(東福岡2福岡)が52秒00で北九州大会初制覇。中学時代には110mハードルで中学記録を打ち立てたハードラーが昨秋から取り組む種目でも新境地を切り開いている。予選で51秒98を叩き出したチームメイトの家入俊太(東福岡2)が52秒17で2位。「ワン・ツーフィニッシュを狙っていた」と、名門・東福岡が得意とする種目で全国上位をうかがう。
また、男子八種競技では樫山鳴(長崎日大3長崎)が5664点で優勝。5種目でベストを更新したものの、大会記録には23点届かず「1500mで後ろに下がったのが余計でした。ちょっと悔しい」と苦笑いする。「長崎開催だったからこの点数が出たと思います。県高校記録保持者の池田塁さん(諫早農/現・東京陸協)がインターハイで優勝をされているので、その記録(5778点)を抜くことを目標に、上位争いに加わりたいです」とメダル獲得に意欲を見せた。
女子円盤投は塩川琴巴(近大福岡3福岡)が38m90で優勝。44m36のベストを持つ東かれん(八女学院2福岡)は、当日の練習中に足を捻挫するアクシデントに見舞われたものの、36m60の5位で全国行きを決めている。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡市の博多の森陸上競技場で開催。各地区大会の上位6位までが出場する。(男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位、混成は3位+各地区4?6位の記録上位5位まで)
文/田端慶子
インターハイ北九州大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 宮脇英(佐伯鶴城3大分) 10秒40(+2.0) 400m 栗原悠人(近大福岡2福岡) 47秒56 1500m 今村仁(鳥栖工2佐賀) 3分49秒78 5000m 辻誉(福岡第一3福岡) 14分36秒71 400mH 岩本咲真(東福岡2福岡) 52秒00 5000m競歩 上村洋司郎(大牟田3福岡) 22分18秒73 棒高跳 牛島勇人(九産大九産3福岡)4m50 走幅跳 大森恵偉音 (福岡第一2福岡)7m38(-1.2) 砲丸投 石丸大智(純真2福岡) 15m59 ハンマー投 村島悠斗(長崎日大2長崎) 55m13 八種競技 樫山鳴(長崎日大3長崎) 5664点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 小谷凛(純心女3長崎) 12秒11(-0.4) 400m 坂本紗季 (福岡大大濠3福岡) 54秒96 1500m 川西みち(自由ケ丘3福岡) 4分24秒25 400mH 福岡梓音(中村学園女3福岡) 60秒87 5000m競歩 山中日花里(宗像3福岡) 23分53秒46 走高跳 藤原華瑠子(純心女3長崎) 1m64 棒高跳 水野りこ(大分西3大分) 3m50 円盤投 塩川琴巴(近大福岡3福岡) 38m90 やり投 福永実由(朝倉3長崎) 48m59
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