HOME 高校

2024.06.15

男子1500mは今村仁が堂々2年生V「自信になりました」 400m・栗原悠人は47秒56/IH北九州
男子1500mは今村仁が堂々2年生V「自信になりました」 400m・栗原悠人は47秒56/IH北九州

24年インターハイ北九州地区大会男子1500mで2年生優勝を果たした今村仁

インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/長崎・トランスコスモススタジアム長崎)1日目

福岡インターハイを懸けた北九州地区大会が幕を開けた。日中の気温が今年最高の33度まで上がった初日は、トラック6種目、フィールド5種目の決勝が行われた。

広告の下にコンテンツが続きます

白熱したレースになった男子1500mは、今村仁(鳥栖工2佐賀)が3分49秒78の自己ベストで優勝を飾った。スタート直後から飛び出したキブニ・エヴァンス(福岡第一2)と黒岩蘭太朗(長崎日大2)がペースを作るなか、1周を60秒で通過。今村のいた第2集団は63秒で通過し、その差はラスト1周まで縮まらなかった。しかし、ラスト1周の鐘を合図に、3位集団が怒涛の追い上げ。ラスト200mで先頭に追いつくと、6選手がほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けた。

今村と胸の差で2位に入った本田桜二郎(大牟田2福岡)も3分49秒84で3分50秒の壁を突破。3位の黒岩、4位の村上遵世(大牟田2)、5位の森本守勇(大牟田3)、6位のエヴァンスまでが3分50秒台をマークし、2年生を中心にハイレベルな戦いとなった。今村は「佐賀県大会は2位だったのでここで結果を残せて良かったです。50秒が切れて嬉しいし、自信になりました」とはにかんだ。

男子400mは福岡県大会2位の栗原悠人(近大福岡2)が、48秒23のベストを大幅に更新する47秒56で優勝。その一方で、福岡県大会を47秒58の好タイムで制した宮田啓佑(修猷館2)が7位となり、インターハイ出場を逃す波乱があった。宮田は2日目の400mハードルでリベンジを誓う。

女子400mは坂本紗季(福岡大大濠3)が54秒96で北九州大会初制覇。昨年優勝のウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女2福岡)は、シーズンベストの55秒50で2位に入ったが、序盤から先行した坂本の勢いが勝った。55秒台の記録を持つ園田桜花(自由ケ丘3福岡)や谷本実優(九国大付3福岡)に大きな差をつけて優勝した坂本は「県大会、北九州と(力のあるライバルに)しっかり勝ち切れたので大きな自信になりました。もう、前だけ見て走っていくしかないですね」と収穫を手に声を弾ませた。

広告の下にコンテンツが続きます

そのほか、女子5000m競歩は山中日花里(宗像3福岡)が23分53秒46で優勝。2位に1分近い差をつけ、北九州大会3連覇を達成した。女子やり投は、福永実由(朝倉3福岡)が48m59のベストで優勝。福岡県大会で敗れた悔しさを晴らし「チームの応援のおかげで勝てました。次は50mを狙いたいです」と8月の地元インターハイへ意気込んだ。

全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡市の博多の森陸上競技場で開催。各地区大会の上位6位までが出場する。(男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位、混成は3位+各地区4〜6位の記録上位5位まで)
文/田端慶子

インターハイ北九州地区大会(6月14日~17日/長崎・トランスコスモススタジアム長崎)1日目

福岡インターハイを懸けた北九州地区大会が幕を開けた。日中の気温が今年最高の33度まで上がった初日は、トラック6種目、フィールド5種目の決勝が行われた。 白熱したレースになった男子1500mは、今村仁(鳥栖工2佐賀)が3分49秒78の自己ベストで優勝を飾った。スタート直後から飛び出したキブニ・エヴァンス(福岡第一2)と黒岩蘭太朗(長崎日大2)がペースを作るなか、1周を60秒で通過。今村のいた第2集団は63秒で通過し、その差はラスト1周まで縮まらなかった。しかし、ラスト1周の鐘を合図に、3位集団が怒涛の追い上げ。ラスト200mで先頭に追いつくと、6選手がほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けた。 今村と胸の差で2位に入った本田桜二郎(大牟田2福岡)も3分49秒84で3分50秒の壁を突破。3位の黒岩、4位の村上遵世(大牟田2)、5位の森本守勇(大牟田3)、6位のエヴァンスまでが3分50秒台をマークし、2年生を中心にハイレベルな戦いとなった。今村は「佐賀県大会は2位だったのでここで結果を残せて良かったです。50秒が切れて嬉しいし、自信になりました」とはにかんだ。 男子400mは福岡県大会2位の栗原悠人(近大福岡2)が、48秒23のベストを大幅に更新する47秒56で優勝。その一方で、福岡県大会を47秒58の好タイムで制した宮田啓佑(修猷館2)が7位となり、インターハイ出場を逃す波乱があった。宮田は2日目の400mハードルでリベンジを誓う。 女子400mは坂本紗季(福岡大大濠3)が54秒96で北九州大会初制覇。昨年優勝のウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女2福岡)は、シーズンベストの55秒50で2位に入ったが、序盤から先行した坂本の勢いが勝った。55秒台の記録を持つ園田桜花(自由ケ丘3福岡)や谷本実優(九国大付3福岡)に大きな差をつけて優勝した坂本は「県大会、北九州と(力のあるライバルに)しっかり勝ち切れたので大きな自信になりました。もう、前だけ見て走っていくしかないですね」と収穫を手に声を弾ませた。 そのほか、女子5000m競歩は山中日花里(宗像3福岡)が23分53秒46で優勝。2位に1分近い差をつけ、北九州大会3連覇を達成した。女子やり投は、福永実由(朝倉3福岡)が48m59のベストで優勝。福岡県大会で敗れた悔しさを晴らし「チームの応援のおかげで勝てました。次は50mを狙いたいです」と8月の地元インターハイへ意気込んだ。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡市の博多の森陸上競技場で開催。各地区大会の上位6位までが出場する。(男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位、混成は3位+各地区4〜6位の記録上位5位まで) 文/田端慶子

インターハイ北九州大会優勝者一覧をチェック!

●男子 400m   栗原悠人(近大福岡2福岡) 47秒56 1500m   今村仁(鳥栖工2佐賀)   3分49秒78 5000m競歩 上村洋司郎(大牟田3福岡) 22分18秒73 走幅跳  大森恵偉音 (福岡第一2福岡)7m38(-1.2) 砲丸投  石丸大智(純真2福岡)   15m59 [adinserter block="4"] ●女子 400m  坂本紗季 (福岡大大濠3福岡) 54秒96 1500m  川西みち(自由ケ丘3福岡)  4分24秒25 5000m競歩 山中日花里(宗像3福岡) 23分53秒46 走高跳 藤原華瑠子(純心女3長崎)  1m64 棒高跳 水野りこ(大分西3大分)   3m50 やり投 福永実由(朝倉3長崎)    48m59

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.29

【高校生FOCUS】走高跳・中村佳吾(関大北陽高)「プレッシャーがあったほうが跳べる」

FOCUS! 高校生INTERVIEW 中村佳吾 Nakamura Keigo 関大北陽3大阪 毎月恒例掲載の高校生FOCUSは、男子走高跳の中村佳吾選手(関大北陽3大阪)に2025年を締めくくってもらいます。7月の広島 […]

NEWS インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

2025.12.29

インフル乗り越えた大東大・外園監督「出場できることに感謝」名城大・米田監督「総合力で勝ち切る」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

2025.12.29

全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝

12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 全日本大学駅伝を制し、3年ぶりの優勝を狙う駒大は前回経験者4人を登録。1区は伊勢路でも同区間で区間4位と好走した小山翔也(3年) […]

NEWS 【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

2025.12.29

【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠

第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 出雲駅伝を制し、悲願の初優勝を狙う國學院大は2区に主将の上原琉翔(4年)を登録。1区には前回6区の嘉数純平(4年)、4区には出雲 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top