HOME 国内

2024.05.14

円盤投・湯上剛輝がセカンドベストの61m18!6年ぶりに大台突破「諦めずに続けてきてよかった」
円盤投・湯上剛輝がセカンドベストの61m18!6年ぶりに大台突破「諦めずに続けてきてよかった」

男子円盤投の湯上剛輝

5月13日、スウェーデン中部のファールンで行われた「DSAエリート」に男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が出場し、61m18をマーク。62m16の日本記録(当時)を出した2018年以来、6年ぶりに60mを超える投てきを披露した。

湯上は25歳だった18年日本選手権の3投目に自身初の60m台、そして日本記録となる61m02を投げると、4投目に62m03、5投目に62m16と3投連続で日本記録を更新する快挙で優勝。7月にも60m16をスローするなど、円盤投を担うホープとして期待された。

広告の下にコンテンツが続きます

しかし、19年以降は60mが壁となり、シーズンベストは56m~59m台で推移し、思うように記録を伸ばせなかった。それでも、コロナ禍が落ち着いた21年以降は世界選手権で入賞経験のあるベン・ハラディン氏の指導の下、海外の競技会にも積極的に参加。昨年はスウェーデンで59m98と60mにあと1歩のとろこまで迫っていた。

今季は冬場に南半球でトレーニングを続け、4月には兵庫リレーカーニバルに58m22で優勝。その後、欧州に渡り、スペインやドイツで連戦を重ねていた。

この日は1投目に59m37、2投目に59m54を投げると5投目に61m18をスロー。湯上は試合後にSNSで「もう2度と投げられないのかと思ったこともあった。続けている意味があるのかと思うこともあった」と、この6年を振り返り、「諦めずに続けてきてよかった。自己ベストでもないし、この記録じゃまったく世界と戦えないのは分かっているけど、1つのきっかけとなる素晴らしい日になったと思う」と喜びを語った。

生まれつき両耳の聴力がほとんどなく、デフアスリートとしても戦う湯上。来年は東京で世界選手権とデフリンピックが開催されることが決まっており、両大会での活躍を目指す。

広告の下にコンテンツが続きます
5月13日、スウェーデン中部のファールンで行われた「DSAエリート」に男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が出場し、61m18をマーク。62m16の日本記録(当時)を出した2018年以来、6年ぶりに60mを超える投てきを披露した。 湯上は25歳だった18年日本選手権の3投目に自身初の60m台、そして日本記録となる61m02を投げると、4投目に62m03、5投目に62m16と3投連続で日本記録を更新する快挙で優勝。7月にも60m16をスローするなど、円盤投を担うホープとして期待された。 しかし、19年以降は60mが壁となり、シーズンベストは56m~59m台で推移し、思うように記録を伸ばせなかった。それでも、コロナ禍が落ち着いた21年以降は世界選手権で入賞経験のあるベン・ハラディン氏の指導の下、海外の競技会にも積極的に参加。昨年はスウェーデンで59m98と60mにあと1歩のとろこまで迫っていた。 今季は冬場に南半球でトレーニングを続け、4月には兵庫リレーカーニバルに58m22で優勝。その後、欧州に渡り、スペインやドイツで連戦を重ねていた。 この日は1投目に59m37、2投目に59m54を投げると5投目に61m18をスロー。湯上は試合後にSNSで「もう2度と投げられないのかと思ったこともあった。続けている意味があるのかと思うこともあった」と、この6年を振り返り、「諦めずに続けてきてよかった。自己ベストでもないし、この記録じゃまったく世界と戦えないのは分かっているけど、1つのきっかけとなる素晴らしい日になったと思う」と喜びを語った。 生まれつき両耳の聴力がほとんどなく、デフアスリートとしても戦う湯上。来年は東京で世界選手権とデフリンピックが開催されることが決まっており、両大会での活躍を目指す。

【動画】湯上剛輝の61mスロー

【画像】6年ぶりの大台突破に笑顔を見せる湯上剛輝

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top