◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目
関東インカレの最終日が行われ、女子1部200mは髙橋亜珠(筑波大2)が23秒87で快勝し、100mハードルとの2冠を達成した。
女子100mハードルをU20日本歴代2位の好記録で制していた髙橋が、200mでも快走。大会MVPにも選ばれた。
100mハードルの決勝直後に腰を痛めた影響を感じさせず、準決勝で髙橋萌木子が持っていた大会記録を0.02秒更新。決勝の走りも期待されていた。しかし、決勝は「(マイル)リレーのことや腰の事で不安があったり、考え過ぎてしまいました」とスタートでやや出遅れる。
コーナー出口で先頭に立ち、直線で抜け出したものの「残り20~30mで硬い走りになってしまいました」と腰の痛みの影響から思うように走れず。さらに記録を伸ばすことはできなかった。
あくまでハードルが本職で、200mは走力強化の一環だ。冬場の練習で思った以上に走れたために出場を決め、「どっちも優勝することを目標にしていました」と自信を持って関東インカレに臨んでいた。
100mハードルと200mの組み合わせで出場する選手は珍しく、2冠達成者に限れば1959年の福田晶子さん以来、65年ぶりとなる。走力アップに手応えを得つつ、「走力が上がった分、ちゃんと(ハードルの)インターバルを刻んでいけるようになりたいです」とさらなる成長を誓った。
このほか、男子1部400mハードルは井之上駿太(法大4)が48秒91の好記録で快勝し、男子1部200mは23年ブダペスト世界選手権代表の鵜澤飛羽(筑波大4)は20秒71で貫禄勝ちした。
男子ハーフマラソンは1部はB.キピエゴ(山梨学大2)が1時間1分38秒の大会新記録で2連覇を飾り、梅崎蓮(東洋大4)が1時間3分19秒で日本人トップの2位。2部はK.パトリック(上武大3)が制し、太田蒼生(青学大4)が2位に続いた。女子5000mはS.ワンジル(大東大2)が15分44秒85で優勝し、10000mとの2冠を果たした。
4×400mリレーは男子1部は法大が16年ぶり、女子1部は中大が2年ぶりに優勝を飾った。男子1部総合は順大が2連覇し、女子1部総合は日体大が4連覇。男子2部総合は国武大が制し、2位の東学大とともに1部昇格を決めた。大東大と流経大が2部に降格となった。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.07.18
-
2025.07.17
-
2025.07.17
-
2025.07.13
-
2025.07.05
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.18
富士北麓ワールドトライアル 100mに栁田大輝、桐生祥秀 ハードルに泉谷駿介、田中佑美がエントリー!
日本陸連は7月18日、日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアル2025のエントリーリストを発表した。 男子100mには日本選手権で優勝した桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、関口裕太(早大)、小池祐貴(住友電工)、多 […]
2025.07.18
【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.07.18
100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ
学生世界一を決めるFISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日まで、ドイツのライン・ルールで行われる。若き日本代表の注目選手を紹介する。 男子100mには栁田大輝(東洋大)が出場する。自己記録は […]
2025.07.18
チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性
世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会