◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島)
日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、女子100mはハリス・ジョージア(豪州)が11秒57(±0)で優勝した。日本人トップの2位に石川優(青学大)が11秒77で入り、高校生のロス瑚花アディア(城西高)が同タイムで3着と健闘している。
8位に入ったのが東京五輪女子4×100mリレー代表の青山華依(甲南大)。レース後は走れる喜びや復活を心待ちにしていた人たちに迎えられ「ジーンとしました」と言うと涙があふれた。
高校時代から世代トップスプリンターで、11秒47(学生歴代5位)を持つ。だが、昨年2月の練習中に左膝前十字靭帯を断裂し、内側半月板損傷も重なる大ケガを負った。
コツコツと長いリハビリを経て、11月のエコパトラックゲームズで復帰。さらに、その後も脚を痛めて、世界リレー代表選考会だった出雲陸上には間に合わなかった。それでも、青山は大舞台に戻ってきた。
予備予選に相当するチャレンジレースから出場した青山は、11秒89(+0.5)をマークすると、予選を12秒02(-1.0)の2着で通過。そして決勝は「さすがに1日3本は疲れました」とスタミナ切れも、同じ甲南大の後輩たち3人(奥野由萌、岡根和奏、藏重みう)とともにファイナルに進んで「安心感がありました」と話す。
「練習もどんどん増えてきて良い状態になってきました。日本選手権に向けて、もう少しタイムを上げて11秒7前半までいきたい。オリンピックは一番狙いたかった大会ですが厳しくなったので、あきらめずにやりつつ、来年の東京世界選手権を目指して、レース経験を積んで感覚を戻していきたい」
最後は笑顔を浮かべた青山。いるべき場所に戻るために。そして、もっと先へ。一歩ずつ再び歩を進めていく。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]
2025.11.27
古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定
日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]
2025.11.27
岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者
富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025