2024.03.04
英国・グラスゴーで開催された世界室内選手権で米国の4×400mリレーに、16年以降400mに出場していない100m・200m世界選手権覇者のノア・ライルズがメンバー入りしたことについて物議を醸している。ライルズは3走を3分02秒60で2位だった。なお、ライルズは今大会60mで銀メダルを獲得している。
オレゴン世界選手権男子100m金メダルのフレッド・カーリー(米国)は自身のSNSで「米国陸連はえこひいきなのではないか。傀儡のようだ」と投稿し、選考に対して不満をほのめかした。
カーリーは今回の世界室内選手権には出場していないが、400mで43秒64の自己記録を持ちながらこれまで米国ナショナルチームでの4×400mリレーの五輪出場実績はなく、五輪でも4×400mリレー出場の意向があるにもかかわらずかなえられないことに端を発している可能性がある。
これに対し、ライルズはレース後のインタビューで、「彼(カーリー)はここに来ることもできたはずだが、そうはしなかった。怒っているなら来ればよい」と一蹴している。
ライルズの選出やカーリーの意見に元米国代表やファンからも賛否の声が上がっている。400m前世界記録保持者のマイケル・ジョンソン氏は「ノア(・ライルズ)がパリ五輪の4×400mリレーに選ばれるかどうかは、彼が今年400mでどれだけ走れるか、”かつ”400m米国五輪代表の強さ次第だろう」と綴っている。
女子4×100mリレーで米国がロンドン五輪金メダルを獲得した際のメンバーだったB.ナイトは、世界室内のレース前に「もし彼がパリ五輪で4つの金メダルが欲しいのであれば、過去の他の選手と同じように挑戦することができるだろう。新しいことではない」と投稿しつつ、「私たちの世界では能力よりもストーリーが重要とされることはあり、それを実現するために物事が動くことはよくあること」としている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.13
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.14
女子10000m伊澤菜々花が32分01秒87のセカンドベスト 2戦連続日本人トップ/ホクレンDC士別
6月14日、ホクレンディスタンスチャレンジ第2戦士別大会(北海道)が行われ、女子10000mは伊澤菜々花(スターツ)が32分01秒87で優勝を果たした。 伊澤は昨年12月にハーフ1時間8分25秒(日本歴代10位)をマーク […]
2025.06.14
NFLスター選手が100mレースに出場し10秒15をマーク 2012年世界ジュニア200m銅メダリスト
アメリカンフットボールの米プロリーグ・NFLで活躍するタイリーク・ヒル(米国)が、6月13日に米・ロサンゼルスで行われた競技会「ラスト・チャンス・スプリント・シリーズ」の男子100mで10秒15(+1.2)をマークしてこ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会