2024.02.12
男子マラソンの世界記録保持者のケルヴィン・キプトゥム(ケニア)が2月11日、交通事故で亡くなった。スターの訃報は全世界を駆け巡り、多くのアスリート、関係者から悲しみの声が相次いだ。
前マラソン世界記録保持者で、五輪で2連覇を達成しているマラソン王者のエリウド・キプチョゲ(ケニア)は、「世界記録保持者、そしてライジングスターの悲劇にとても深い悲しみを感じている」とSNSでコメントを発表。「これからの長い人生で、さまざまな偉業を達成できるアスリートだった。彼の若い家族に心からお悔やみを申し上げます」とケニアの後輩の死を悼んだ。
5000m、10000mの2種目でロンドン、リオ五輪と連覇を果たしたモハメド・ファラーさん(英国)は「キプトゥムとコーチの訃報を聞いてとても悲しい。ケルヴィンは才能のあるアスリートで、すでに多くのことを達成していました。本当に特別な才能があり、素晴らしいキャリアを積んでいたことは間違いありません。私は彼と家族と友人たちにすべてのお悔やみを申し上げる」と悲痛な気持ちをSNSに投稿した。
また、男子100mでアフリカ記録を持つフェルディナンド・オマニャラ(ケニア)は、「ケニアのチームメイトの訃報を知らされて起きるのはとても辛いことだった。あなたの走りは成長するケニアの精神を体現するものであり、ケルヴィンが私たちの心から聞消えることはない」とコメントしている。
世界陸連のセバスチャン・コー会長も「ショックを受けており、非常に悲しんでいます。世界陸連を代表し、キプトゥムの家族、友人、ケニア国民に深い哀悼の意を表します」と話した。IOCもトーマス・バッハ会長のメッセージとして、「パリ五輪でのパフォーマンスを楽しみにしていたが、とても悲しいことが起きてしまった」と紹介している。
悲しみはスポーツ界だけに止まらず、ケニアのウィリアム・ルト大統領も「キプトゥムは24歳でしたが、バレンシア、シカゴ、ロンドンで勝つなど世界最高のスポーツマンの一人だった。キプトゥムは私たちケニア人にとっても“未来”だった」と悲しみに暮れるコメントを寄せた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
-
2025.04.30
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
2025.04.30
100mH寺田明日香 恩師の訃報に「熱意と愛情を少しでも次の世代へ引き継げるように」
福島千里や寺田明日香ら女子短距離を中心に数々の名選手を育成した中村宏之氏が4月29日に79歳で他界したことを受け、寺田が自身のSNSを更新して思いを綴った。 寺田は北海道・恵庭北高時代に中村氏の指導を受け、100mハード […]
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)