HOME 海外

2024.02.09

ブダペスト世界選手権5000m銀のカティルが居場所不明で暫定出場停止! 「違反はない」と不服申し立て
ブダペスト世界選手権5000m銀のカティルが居場所不明で暫定出場停止! 「違反はない」と不服申し立て

23年ブダベスト世界選手権5000mで銀メダルを獲得しているカティル

アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は2月8日、男子5000mブダペスト世界選手権銀メダルのモハメド・カティル(スペイン)に暫定資格停止処分を科すことを発表した。12ヵ月間に3回以上の居場所情報関連義務違反があったため。

カティルは25歳。東京五輪5000m8位のほか、1500mでもオレゴン世界選手権で銅メダルを獲得し、5000mでは欧州記録(12分45秒01)を持ち、パリ五輪でも活躍が期待されている。

カティルのようなトップアスリートは試合会場以外でドーピング検査を受けることが義務付けられており、毎日の居場所に関する情報を当局に提供する必要がある。12ヵ月以内に3回、居場所情報に虚偽があった場合は最大2年間の資格停止処分が科される。

広告の下にコンテンツが続きます

処分を受けて、カティルは声明を発表。「2度のエラーについては、居場所情報を通知するシステムに不備があったためで、私はドーピング検査を受けられる状況にあった。また、ここ数年間は血液検査や尿検査を受けたが、一度も違反はなかった」と反論し、不服申し立てとして控訴することを明らかにした。

仮にカティルに対して処分が正式に下った場合は、今夏のパリ五輪への出場が不可能となる。

また、ケニアのドーピング機関(Anti-Doping Agency of Kenya)は男子中距離のM.サルニ(ケニア)に対し、23年8月31日から4年間の資格停止処分を科すことを発表している。検体採取の回避があったため。本人以外の選手がなりすましてサンプルを提出するよう依頼したことが発覚している。サルニは800mショートトラックのアフリカ記録(1分43秒98、19年)保持者で、東京五輪では準決勝に進出していた。

広告の下にコンテンツが続きます
アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は2月8日、男子5000mブダペスト世界選手権銀メダルのモハメド・カティル(スペイン)に暫定資格停止処分を科すことを発表した。12ヵ月間に3回以上の居場所情報関連義務違反があったため。 カティルは25歳。東京五輪5000m8位のほか、1500mでもオレゴン世界選手権で銅メダルを獲得し、5000mでは欧州記録(12分45秒01)を持ち、パリ五輪でも活躍が期待されている。 カティルのようなトップアスリートは試合会場以外でドーピング検査を受けることが義務付けられており、毎日の居場所に関する情報を当局に提供する必要がある。12ヵ月以内に3回、居場所情報に虚偽があった場合は最大2年間の資格停止処分が科される。 処分を受けて、カティルは声明を発表。「2度のエラーについては、居場所情報を通知するシステムに不備があったためで、私はドーピング検査を受けられる状況にあった。また、ここ数年間は血液検査や尿検査を受けたが、一度も違反はなかった」と反論し、不服申し立てとして控訴することを明らかにした。 仮にカティルに対して処分が正式に下った場合は、今夏のパリ五輪への出場が不可能となる。 また、ケニアのドーピング機関(Anti-Doping Agency of Kenya)は男子中距離のM.サルニ(ケニア)に対し、23年8月31日から4年間の資格停止処分を科すことを発表している。検体採取の回避があったため。本人以外の選手がなりすましてサンプルを提出するよう依頼したことが発覚している。サルニは800mショートトラックのアフリカ記録(1分43秒98、19年)保持者で、東京五輪では準決勝に進出していた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.16

村竹ラシッドが5位入賞! 地元の大舞台で世界のトップとメダル争い/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上の4日目のイブニングセッションが行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が13秒18(-0.3)で5位入賞を果たした。 村竹はこの日行われた […]

NEWS 男子400m中島佑気ジョセフが決勝進出! 300m7番手から驚異の追い上げ 18日の決勝へ/東京世界陸上

2025.09.16

男子400m中島佑気ジョセフが決勝進出! 300m7番手から驚異の追い上げ 18日の決勝へ/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日?21日/国立競技場) 4日目 東京世界陸上の4日目のイブニングセッションが行われ、男子400m準決勝に中島佑気ジョセフ(富士通)が3組に登場し、44秒53で2着となり決勝進出を決めた。 中島は […]

NEWS 駒大・落合晃「もっともっと力をつけて、また世界の舞台へ」予選敗退ながら大会日本人最高1分46秒78/東京世界陸上

2025.09.16

駒大・落合晃「もっともっと力をつけて、また世界の舞台へ」予選敗退ながら大会日本人最高1分46秒78/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上4日目のイブニングセッションが行われ、男子800m予選5組に出場した落合晃(駒大)は1分46秒78の7着で準決勝には進めなかった。 スタート前の選手紹介 […]

NEWS 男子走高跳・赤松諒一が8位入賞!世界大会3年連続で入賞の快挙/東京世界陸上

2025.09.16

男子走高跳・赤松諒一が8位入賞!世界大会3年連続で入賞の快挙/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上4日目のイブニングセッションが行われ、男子走高跳で赤松諒一(SEIBU PRINCE)が2m24で8位タイに入り、2大会連続の入賞を果たした。 赤松は2 […]

NEWS 女子三段跳でともに2大会連続出場 髙島真織子「本当にもったいない」森本麻里子「自分の持ち味を再現したい」/東京世界陸上

2025.09.16

女子三段跳でともに2大会連続出場 髙島真織子「本当にもったいない」森本麻里子「自分の持ち味を再現したい」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)4日目 東京世界陸上4日目のイブニングセッションが行われ、女子三段跳は髙島真織子(九電工)、森本麻里子(オリコ)はともに2大会連続で出場し、A組の髙島は13m66(-0.3 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top