◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)
第100回箱根駅伝が行われ、創価大は10時間57分21秒で、前回と同じ8位でフィニッシュ。5年連続となるシード権を獲得した。
総合3位以上を目指した創価大。榎木和貴監督が「最高の流れを作ってくれた」と称えたように、1区の桑田大輔(4年)が2位で好スタートを切り、留学生のスティーブン・ムチーニ(1年)も2区を区間5位でまとめた。
桑田は「駒澤さんが前に出たとき、だいぶ速いペースだったのでついていこうか迷いましたが、六郷橋まで溜めると決めていた」。自身3度目の箱根で冷静なレース運びが光った。
しかし、3位でタスキを受けた山森龍暁(4年)は、「自分の思いと身体がなかなか一致しなかった」と、2年連続で起用された3区で区間19位に沈み、8位に後退。4区の野沢悠真(2年)は順位をキープしたものの、序盤の勢いを取り戻すまでには至らなかった。
出雲駅伝と全日本大学駅伝の5区区間賞で、2年ぶりに挑む山上りでも区間賞候補だった吉田響(3年)は「最初から余裕がない中でスタートし、自分の走りがまったくできなかった」と区間9位。順位を1つ上げるにとどまり、往路を7位で終えた。
「復路はスタート5秒後に一斉スタートがたくさん来るので、その流れにうまく乗って周りを使いながら上がっていければ、自分たちのリズムがつかめてくる。6、7区でうまく滑り出したい」
往路を終えて榎木監督がそう語ったとおり、選手たちは目標の3位をあきらめなかった。
6区の川上翔太(1年)は「緊張と焦りでおなかが痛くなって、(前を行く)法政さんについて行けなかった」と反省しながら、果敢な走りで堂々の区間3位。前回まで3年連続山下りで好走した兄・勇士(東海大/現・サンベルクス)を彷彿とさせる快走を見せた。
続く石丸惇那(2年)も区間8位と健闘。川上と石丸でそれぞれ1つ順位を押し上げる。ただ、8区の小池莉希(1年)と9区の吉田凌(3年)はともに区間15位と苦戦し、5位から8位へ。膨らんだはずの反撃ムードが止まりかけた。
最初で最後の箱根となったアンカーの上杉祥大(4年)は必死に前を追ったが8位を守るのが精いっぱい。チーム目標を果たせなかった点について、上杉は「悔しい」と口にしながら、「シード権を取れたことが一番大きい」と、どちらかと言えばやり切ったという充足感に溢れた表情を浮かべた。
榎木監督も「なんとかシード権を確保できたというところでは、今年1年につながる走りができたと思います」と語り、2024年のさらなる飛躍を誓った。
文/小野哲史
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