2024.01.01
◇第72回元旦競歩(1月1日/東京・神宮外苑絵画館20km競歩路コース)
女子大学・一般10kmは岡田久美子(富士通)が42分46秒の日本新記録で優勝。2位には柳井綾音(立命大)が42分58秒の学生新記録で打ち立てて入った。
これまでの学生記録が2007年に渕瀬真寿美(龍谷大/現・建装工業)がマークした44分24秒。柳井は1分26秒も更新した。
「まさかこんなタイムが出るとは思わなかったです」と言葉を弾ませた柳井。それもそのはず、9月の日本インカレの後は、10月の全日本大学女子駅伝や、12月30日の全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)出場に向けて、長距離走の練習をしていたという。元旦競歩に向けた調整は前日の大晦日のみ。
それでも、序盤からトップに立った柳井。同時スタートした高校男子の選手と肩を並べて歩くシーンも。「前に出ないとそのまま、どんどんペースが落ちてしまうのが自分の弱さ。自分のレースをしようと思って積極的に前に出ました」。
競歩練習をほとんどしていなかったが、前向きにレースに臨んだ。それでも「(駅伝練習で)10000mのジョグを1000m3分45秒ペースで走っていたのと比べれば、競歩の1km4分15秒は遅いですから」。残り2周で岡田に追いつかれて、逆転されたが、自分の持ち味は出せた。
駅伝練習期間中には故障を防ぐことを目的にウエイトトレーニングに取り組んだという。「競歩の動きにもつながると思い、自分の体重よりも少し重いぐらいの負荷でやってきました」
結果的に駅伝には2大会とも出られなかったが、専門種目で17年ぶりの学生新記録。「渕瀬さんはすごい、尊敬する選手。その記録を破ったのは自信につながりますし、もっと上を目指したいと思います」と話した。
昨年はシニアでは初の世界選手権(20km)に出場して30位。「出るだけで満足してしまった。そこが戦えなかった理由。もっと戦えるようにスピードを磨いていきたいです」
2月18日の日本選手権20kmではパリ五輪代表を目指す。「参加標準記録(1時間29分20秒)を狙うだけでは、その記録を突破できないと思うので、派遣設定記録(1時間28分30秒を目指すぐらいにがんばりたい」。福岡・北九州市立高の先輩・藤井菜々子(エディオン)とも争うことになるが、「打倒・菜々子先輩でがんばります」と柳井。昨年のクリスマスイブに20歳を迎えたウォーカーは初のオリンピアンへターゲットを定めた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.09.13
-
2025.09.13
-
2025.09.12
-
2025.09.06
-
2025.09.11
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.13
100m予選スタートリスト 桐生祥秀は前回王者ライルズ サニブラウンはオマニャラ 守祐陽はトンプソンと同組/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上1日目のイブニングセッションに行われる男子100m予選のスタートリストが発表された。 3大会連続の決勝を目指すサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は7組9 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/